池袋、雨、たらふく中華と古本
chomoさんから誘いがあって、12時池袋北口。5人、へいわ通り実質本位中華の「永利」へ。1時過ぎ1人加わり、食べる飲む。人数がいるので、いろいろ頼める。しかし、例の東北大骨ナンジャラホイは、やはりあれは煮込むのに時間がかかるから昼間は注文できない。途中から紹興酒ガブガブ飲んで、食べる方はどうでもよくなってきたが、みなはデザート4種までシッカリ食べる。ま、みな30代とはいえ、すごいな~。
3時過ぎ解散。ほろ酔い、雨の中、ふらふら、サンシャインシティの大古本まつりへ。立石書店のイチローくんに注文しておいた、本二冊受けとり。なんだ、イチローくんいないのか。晴れていたら、東池袋5丁目あたりをうろうろし雑司が谷から、退屈男さんブログにあった、「明治通りの星!古書往来座」あたりへと思っていたが、この雨ではいくらなんでもと駅にもどる。
目録で買った古本二冊は、小沢信男さんの『東京逍遥』(晶文社、1983)と望月照彦さんの『マチノロジー 街の文化学』(創世記、1977)。注文したあとに届いた、セドローくんの古書現世の目録「逍遥」にも、両方ともあった、こうなると早いもの勝ちってことか。二冊とも、こんど下北沢であるタイフーンなんとやらというとシンポジウムの報告のために必要だなあと思っていたので、ちょうどよかったね。このシンポは、なんだかついているぞ。
「マチノロジー」の一部は、初出の雑誌「都市住宅」で持っていたが。これは、屋台を街の最小単位とみる「ヤタイオロジー」をスケールアップして「マチノロジー」を展開したというか、ま、そういうつながりね。おれは「大衆食堂の研究」を書くとき、これを読んでいて、というのも、おれは大衆食堂を雑多なひとが集まる「街」という見方もしていたもので、おおいに参考になったのだ。
小沢信男さんの『東京逍遥』は、以前に小沢さんご本人から頂戴したのがあるはずなのだが、見つからない。たいして本のない、むかしの木造アパートの、この狭い部屋なのに……誰かに貸したか?と考えたが思い出せない。ま、小沢さんの本は、おなじのが何冊あってもいいのである。この本は、ちょうど、今日行ったサンシャインの裏側の東池袋5丁目の奥に小沢さんが住んでいたころ、それは、巣鴨プリズンが壊されサンシャインシティに生まれ変わり、「巣鴨」の地名が「東池袋」に変わる時代、小沢さんは、そこにいてそれを見ていた、そして書いた「池袋今昔物語」も収録されているのだ。
1980年代後半、東池袋、雑司が谷、鬼子母神のあたりは、よく歩いた。そうそう、都電東池袋4丁目駅近くにあった、魚屋がやっている食堂がよかったのだが、まだあるのだろうか?
当ブログ関連……05年9月20日「池袋で激食痛飲よいよい」
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コメント
ちょもさん、ご苦労さんでした。
またやりましょう。
投稿: エンテツ | 2006/02/27 11:48
退屈男さん、どーも。
>小沢さんの『いまむかし 東京逍遥』
いい本です。掌編の粒ぞろいというかんじ。
>ブログはどこからでもアクセスできるけど、
本もブログも、へたすると「地べた感」を失い、つまり自分がいる空間を失い視点が放浪する、それがおもしろいということもあるけど、危険もかなりあるような。
「豊島練馬板橋区」というつながりは、かなり魅力的であります。楽しみにしています。
投稿: エンテツ | 2006/02/27 11:47
雨の中お付き合いいただきありがとうございました。
みな満足いただけたようです。
また季節が変わり新メニューが出るころに行きましょう。
(しかしそれだといつまでたっても完全制覇できませんが)
後、秋の三河島ツアーもどうぞよろしくお願いいたします。
投稿: ちょも | 2006/02/27 10:48
小沢さんの『いまむかし 東京逍遥』は、近所の古本屋で買いました。いい本ですねぇ。そのうちまた鬼子母神あたりを散歩しないとなぁと思います。
ブログはどこからでもアクセスできるけれど、そのブログ自体はどこかの地域というか街と結びついているようでないとおもしろくないなという気がしてます。豊島練馬板橋区といったあたりのホームグラウンドを大切にしようというのが最近の考えです。
投稿: 退屈男 | 2006/02/27 00:09