ふつうのひともおかしくする不安煽りビジネス
もらった年賀状に「フツーの生活が難しくなってきているような気がする」とあった。まあ、テレビなんぞ見ていたらそうだろうなあ、と思う。うちにはテレビがないから、たまによそで見ると、殺人事件など、何度も同じ場面をくりかえし、1回の殺人だが、数十分ごとに殺人が起きているかのような報道ぶり。
これじゃあ、病気じゃない人間まで、病気にされちゃうよ。だいたいね、いまの日本人の食事は、ダメなんだってさ。
「糖尿病は、予備軍を合わせると全人口の約1割に当たる1620万人にも達し、男性は30~60代の約3割が肥満といわれ、20年前と比べると1.5倍にも増加した」とかいって、これで、なぜか、だから、食育基本法であり、役人どもがつくった「食事バランスガイド」になっちゃうんだよね。それを税金でつくってだよ、ばらまいて、これが「食育」だ。
かりにだよ、「糖尿病は、予備軍を合わせると全人口の約1割に当たる1620万人にも達し」だとして、それがなぜ政府が「食事バランスガイド」をつくってまくことになるのよ。そんなのが政策なのか?本気に解決する気があるなら、その予備軍に、まず対策をこうじるべきじゃないのか。ははん、本気に解決する気はないのね。
そもそも、ほかの9割は、どうなのだ。全人口の1割のために、9割の人までダメな食生活を送っているロクデナシで、政府の「食事バランスガイド」に従わなくてはいけないドアホウだとでもいうのか。
「男性は30~60代の約3割が肥満といわれ、20年前と比べると1.5倍にも増加した」なんて、これは根拠のない脅迫じゃないか。ははん、それがわかっていて、「といわれ」などと語尾で逃げているのだな。肥満の根拠なんか、アイマイだよ、数値だって変わっているし。大きなお世話なんだよ。デブ蔑視じゃないのかなあ、と思われても仕方ないね。
「「食育」はただ「食」をテーマにしたものではなく、環境、生活、医療のさまざまな問題を解決できる重要なテーマになっていることに、多くの人たちに気づいてもらいたい」だってさ。
そんな、これだけで、さまざまな問題を解決できるなんて、神様~、ものごと問題や世間の人びとをなめているんじゃないのか。こういう煽りは、ますます食育の品位を汚し信用を失わせるね。
政策を論じるものは、もっと具体的でなくていけないだろう。いっぱひとからげに、なんにでも効くなんていうクスリは、ウソになるよ、誰も信用しないよ。
あああああああ、暴発しそうだ。もうしているか?
育てる育むことが苦手。欠点欠陥があると、それをあげつらね、育てる育むことを追求しない。結果、壊れる。壊れても、そんなのいらないよ、おれにはこっちがあるよ、こっちがいいもんね。 これは日本人の性癖なのか、いまの日本の市場で生きる人たちの性癖なのか。
こうしてたどりついたのが、食育基本法なのだった。これでは食育は、単なる不安煽りビジネスに頽廃するだろう。
ふつうの生活をしている大部分のみなさん、あなたはふつうです、不安を煽られて動揺することはありません、あなたのいまのこれまでのその生活を愛し大事に育てましょう。
そうそう、そういえば、最近のニュースで、農産品の輸出が大幅に増加したとあったが、それは「地産地消」の推進と矛盾しているのではないかい農水省。んで、農産品の輸出が順調に伸び続ければ、「地産地消」なんて捨てられるのでしょうね。
念のためですが、もちろん、アメリカ産の牛肉の輸入は、食育基本法と矛盾するから、ゼッタイありえないでしょうね。いやははははは、そんなこと、わかってますよ、どうぞ輸入してください。整合性のない政策に、煽られついていくことに、 われわれ日本国民は慣れっこになっていますから。
もちろんおれは、前から主張しているように食育基本法には反対だったし、アメリカ産の牛肉にいたっては、輸入禁止措置そのものがナンセンスという立場でしたが、政策は、そのように整合性を持たなくては、税金にたかる目先の欲を混ぜ合わせただけのものになってしまう。って、頭のよい官僚は、わかってやっていることですね。ま、これをビジネスチャンスにしている人たちも承知のことでしょう。
ここでグタグタ言っても仕方ない、酒でも飲みましょう。
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