気になる木、芭蕉
秩父の、この山間の地域では、家々の庭先や前の川、あるいは裏の山に、芭蕉の木が数本ある景色を、よく見る。もともと、この地にはないものであり、不思議だなあ、これを追うと何か発見があるのではないかと思うのだが。
これがナゼ植わっているのかというと、おれが知るかぎりでは、お盆に、仏壇に果物などを供えるとき、芭蕉の葉を敷いて、その上にのせるのだ。ほかの使いみちを見たことも聞いたこともない。また、そういうやりかたは、この地で初めて知った。
芭蕉の葉の上に食べ物となると、実芭蕉であるバナナの葉に料理を盛る南の習俗が思い浮かぶ。はたして、それと関係あるのかないのか。仏教と関係あるのかないのか。芭蕉の木と一緒に、この地域にもたらされたものは何か。……はてさて、この山奥まで、どうして芭蕉が来たのやら。
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