暗闇の人生も悪くない
きのう瀬尾さんから宅急便が届き、なかの手紙を見て、眼が点、いや開放無限大、頭のなか真っ白、いや真っ黒になった。そこには、「ダーツやビリヤードをしたの覚えていらっしゃいますか」とハッキリ書いてあるのだ。覚えてねーよ。
4月26日の日記に書いた横須賀風呂会の夜のことだ。銭湯のあと入った大衆酒場の途中から、もう記憶はない。そこで撮影した写真も、あとでデジカメを見てわかったぐらいで、牧野さんとタクシーに乗ったこと、牧野さん宅で大吟醸酒にケチをつけながら飲んだことなど断片的に記憶にあるだけで、まさかダーツやったりビリヤードやったりなんて、とんでもねえ。しかし、酔って記憶を喪失しているあいだにイロイロ楽しんでいるものだなあ。これは、おれの人生の一部になるのだろうか。やはり記憶されない人生は記録されない歴史と同じで「無」なのだろうか。「色即是空」だな。「色即是空」は、泥酔した結果、悟るものなのだな。でも、おれと一緒にいた人は、おれが記憶がなくても、おれと一緒にいたと思うのだよな。おれは記憶してないけど他者によって記憶されている。となると、やはりそれはおれなのだ。これが「空即是色」か。はてさて、やれやれ。
なんだね、酔って意識が失われいくときというのは、闇が降りてくるようなかんじで、そして何もわからなくなるんだが、それで寝てしまわないってのがオカシイね。以前は、よく往来で寝てしまって、気がつくと顔にコンクリートのあとがベッタリついていたりしたけど、最近はそういうことはないようだな。帰ってきても服は汚れてないし。そのかわりダーツやったりビリヤードやったりなのかあ。ま、そういうのもいいかもね。
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