左ぎっちょ
あいかわらず、このココログはおかしい、ニイフティの偉い連中の頭の中を反映している。
雑誌『談』編集長によるBlog「お行儀の良い本棚、横書きを縦に書く器用な先生」に左ぎっちょの話が出てくる。編集長の佐藤さんは、左ぎっちょだけど「時代はそれを許さなくて、字だけは右で書くようにならされてしまった」と書いている。
そういえば、むかしは「やーい、ぎっちょ」なんてからかわれたね。「ぎっちょ」は、ごく少数だった。圧倒的多数「右」派のなかで嫌な思いもしたことだろう。「ぎっちょ」って、差別用語みたいだった。もしかして、差別用語なのか?
左手で字を書いたり、箸を持つやつは、日本人としてマットウじゃないということで、大人は許さなかった。いつごろからか、そのへんゆるくなったな。野球でサウスポーが活躍するようになって、左利きもカッコイイってかんじもあったな。
見慣れたものを美しく思い、見慣れないものを醜悪と思う、因習的な美感覚が関係していた感じもある。見慣れないものを醜悪と思う感覚は、見慣れないものをカッコイイと思うふうにコロッと変わったりもする。
だけど、いまだって、見慣れたものか見慣れないものかの違いにすぎないことを、普遍的真理的な違いのように騒ぎ立てる人もいる。
しかし、左ぎっちょがふえた現象は「洋風化」とはいわないようだ。
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コメント
みのすけさま、どうもありがとうございます。
これは、なかなか、語呂のうえからも、その場面からもありそうな話で。
言葉の誕生はともかく、「左ぎっちょ」を軽蔑するようになったのは、もしかすると、箸を右手に持って食べることが「礼儀」とされる歴史と、なにか関係あるかと考えたりしたのですが……。これもなかなかわからない。
また何か見つけたら、よろしくお願い致します。
投稿: エンテツ | 2006/09/06 15:49
面白いサイトを発見しました
ttp://www5a.biglobe.ne.jp/~outfocus/ir-ninshiki/lr-gicyou.htm
にhをつけてどうぞ
投稿: みのすけ | 2006/09/06 14:25
どーも、ありがとうございます。
「ぎっちょ」については、
調べたこともなく、まったく知識がないのですが、
これはこれでおもしろいですね。
投稿: エンテツ | 2006/05/28 12:30
ぎっちょの解説ですが、
<日本語俗語辞書>サイトで見た記憶が。
http://zokugo-dict.com/
ただ原典というか出典というのがわからずで
信頼に足るのかどうか判断しかねるのですが
一応ご参考になるかもと、コメント記入まで。
投稿: ボン 大塚 | 2006/05/28 11:26