食と衣 繊研新聞を考えるがわからん
食と衣は、近い、隣同士のように近い。本当は、おなじ生活のなかにあるはずだ。が、ずいぶん違うような気がする。と思ったのは、繊研新聞という「業界紙」だ。「衣」の分野の「業界紙」である。
この新聞は、かつておれがマーケティングの現場でシゴトをしていたころは、定期購読の必読の新聞だった。はっきり言って、全国紙の日●各紙より、はるかにグレードが高い内容だった。日●の話というと、あっ、あの記者はン万円で書いてくれるよ、この記事なんかそうじゃないの、へえじゃアイツより組しやすいね、なんていうウワサが多かったという話だそうで、おれは真偽のほどは知らんふりにしたいが、一方、繊研のアノ記事は深いね誰が書いているのかな会って詳しい話を聞きたいね、なーんて話題になった。食のマーケティングの場合でも、業界紙最大手の某新聞より、繊研新聞が役に立った。
ちかごろ、気になることがあったのでWebの繊研新聞を見ているのだが、やはり繊研は、チト違うな、という印象を持った。
食と衣は、隣同士のようなものだが、食の市場調査が上手にやれるからといって衣の市場調査が上手にやれるとは限らない。ということをグサッと身にしみて感じたことがある。一度、某大手アパレルメーカーの市場調査というか消費者調査のシゴトの話があって、イチオウ受注を前提で説明を聞きに行き、これは調査の設計からまるで違いすぎる歯が立たないと思って、ハッタリと鼻っぱしが強いだけでやってきたおれも辞退したことがある。
しかし、おなじ生活が舞台なのに、なぜこんなに違いがあるのかと思ってしまう。うーむ、どうも、違いすぎるなあ、これはどうしたことか。やはり、繊研新聞の方が、はるかに社会や生活に関して素養があり、目配りがきいている。つまり、マーケット全体が、それがアタリマエで成り立っている、ということなのだろうか。
食の分野は、栄養士や外食通ぐらいが「専門家」でまかり通る世界だからなあ。
ま、繊研新聞のコラムなどは、こちらで読める……クリック地獄
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コメント
や、これはどうも、ごていねいに。
業界紙は、いろいろメンドウが多いと思いますが、
ご活躍を!
投稿: エンテツ | 2006/11/09 11:12
初めまして。
社名ぐぐって、いまごろ漂着しました。
お褒めいただきありがとうございます。
また明日から元気に働けますw。
投稿: 繊研WEB管理人 | 2006/11/09 01:40