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2006/08/02

おかしなおかしな、米国産牛肉問題

そういえば、米国産牛肉の輸入が再開されるのだった。ま、一つの「正常化」と言いたいところだが、もともと「全面輸入禁止」措置を反省してのことではなく、「安全」が確認できた?からとのことらしい。

それは、まあ、おかしな話だ。どうして、もっと激しい輸入反対運動をしないのかね、えっ、ひとのイノチに関わると大騒ぎしていたのに、こんなことで終っていいのか。いいのなら、あの大騒ぎは、なんだったのだ。偽善だったのか。と言いたい。

中国産野菜や米国産牛肉に反対するなら、完全阻止までトコトンやってもらいたい。あたかも、ひとのイノチが大事ってな知ったふうな正義風ポーズだけはびこっても、なんにもならいんだよ。

もともと、おれは「全面輸入禁止」も国内の「全頭検査」も必要ない、急いでやることはないという考えで、何度も書いた。そんなこと書くと、まるでひとのイノチの大切さをわかっていないかのような扱いを受けたな。書くたびにクチビル寒しで、書くのをやめてしまったが。ま、再度、リンクをはっておこう。これで全部じゃないと思うが。

けっきょく、大騒ぎのあいだに、日本のBSEがどう発生したかの原因究明は、いっさい行なわれなかった。あたふた多額のカネを投じて、「全頭検査」をやって、それであたかも国民の安全が守られているかのようなイメージがつくられた。国産は安全という、根拠のないイメージがつくられた。反中国反米感情の溜飲は下がったかもしれないが、しかし、安全に向って一歩前進したというわけではなかった。ま、そういう政治に利用されただけさ。

やっぱり不安を煽り騒ぐだけの日本人は幼稚でバカなのか。……ということは、おれは日本人ではないのか? だははははは、むなしい笑い。

04年2月14日 経団連の奥田
04年2月17日 牛肉と食育
05年5月13日 失われた全体像の末路
05年6月28日 狭いスキマの感情論、狭いスキマのあらし荒れる


貧乏人のクセに、ちったあ自分のことを考えろ。
さっさと「豊かな日本」の中流意識を捨てることだ。

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