アサリ大根鍋ぶっかけ
きのう、どうしてもアサリの味噌汁が食べたくなり、近くのD級スーパーで愛知県産パック入りを買って来て食べた。やはり、どうしても食べたいものを食べると大満足だったが、食べながら、そういえば最近、もう昨年から一年以上か、「アサリ大根鍋ぶっかけ」をやってないなあ、うれはうまいんだよなあ、と思い出した。
「アサリ大根鍋ぶっかけ」は正式の名前ではない。「アサリ鍋」とかテキトウに呼んでいる。そのことを『ぶっかけめしの悦楽』のあとがき「かけめしはこれからだ」には書いたが、『汁かけめし快食學』では省略したので、ここに転載しよう。
以下………
六月、この本の出版の打ち合せで、四谷ラウンドの社長の田中清行さんに、編集の堀内恭さんとお会いしたとき、「おすすめのかけめしは?」ときかれた。
ちょうど安いアサリがでまわっている時期だったので、すぐさまアサリ鍋の汁をかけるやつとこたえた。
卓上のコンロにかつお節かなんかのだし汁のナベ、アサリ、たっぷりのダイコンの千切りを用意する。
煮立っただし汁に、アサリとダイコンの千切りをたべる分量ずつ入れ、サッと熱を通して汁ごとめしにかけ七味をふりながらたべる。あるいはアサリとダイコンだけたべながらイッパイやって、あとで汁をめしにかけてたべる。
これは、たしか似たようなものがめしにかけることはしなかったかもしれないが、池波正太郎さんの『剣客商売』のどこかに出てきたような記憶がある。けっこうやっている隠れファンがいるのではないか。
うちでは、アサリをむきみにしてやるめんどうはしない。殻ごと入れ、バカっと口があいたところでとって身をとりだしながらたべる。この作業がまた楽しい。
「塩あじはどうするの」ときかれたので「アサリに塩あじがあるからいらない」とこたえた。最初はそうしたほうがアサリのダシあじと塩あじの加減がわかってよいからだ。不足があれば、たべるときに醤油をもちいる。
だし汁に醤油と味琳を入れたものを用意してもよいのだが、最初から濃い汁でやるとクセになるので、はじめは味つけをできるだけおさえ、季節や体調により調節するようにするわけだ。
お二人にはさっそくやってみてもらって満足していただいた。
………以上
うーむ、この秋には、これをやるぞ。これで、やっぱ、清酒かね。燗酒かね。うーむ、ヨダレ。
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