« さらにまたドクターペッパーと食育のこと | トップページ | 飲んでしまった、右の味覚か左の味覚か »

2006/09/10

いつだってテロル

ドクターペッパーの発売が何年だったか気になるから検索してみたら、ウィキペディア(Wikipedia)には、1973年とあった。おお、ちょうどおれが30歳のことだ。

何月だかわからないが、ということは……十分思い出せないまま記憶を整理してみる。とにかく、そのクライアントを担当するようになったのは、転職してすぐの1971年秋。最初は、経験者とウソをついて入社したけど、右も左もわからない見習いみたいなものだったからいろんなことをやりながらだった。72年のいつごろからか、クライアントからの発注も増え、ほとんど専任担当になった。

最初のころは、新丸ビルにあった宣伝課と市場調査課、それから少し離れた三菱本社の前の角を曲って堀端に出たところのビルにあった販売促進課をウロウロしていた。あと八重洲のほうに、食品メーカー大手10社ぐらいが共同出資の調査会社というか、あった。当時は大型コンピュータが高額だったから、そのように共同使用の体制をとっていた。ま、そのあたりを自分の会社のように毎日ウロウロしていた。

印象的な記憶というと、72年2月28日、連合赤軍が篭城の浅間山荘に機動隊突入のテレビ実況放送を、クライアントのどこかの部屋で見ていた。

するとそのころからドクターペッパーの準備は始まっていたのだろうか? ほかにもレトルトごはんやらユーフー、冷凍食品のアレコレ、あのころは新商品が目白押しだったから、もうわからん。

んで、74年に入ると7月7日投票の参議院選挙の政権党候補のキャンペーンに関わっていた。んで、選挙投票日の3か月前には、新宿高野の前の通りを靖国通りに出て突き当たったところにあったビルの(歌舞伎町の入口で、いまでもある)、候補者の事務所へ出向になって、そのクライアントに顔を出す時間もなくなった。

秘書、総務と遊説の責任者をやらせられて(うわ~っ、こんなにたくさんの部下をつかうの始めてだ、うれしい~。というかんじで、毎朝朝礼に遅れる)。公示1か月前には、一日おきに泊まりこみという状態になった。高級乗用車をあてがわれ(運転は若い秘書がしてくれる)、党本部の総務会長室(総務会長は後に首相になった東北田舎オヤジ)や幹事長室(幹事長は葉巻を離さない長髪田舎オヤジ)、世田谷の候補者自宅、溜池の派閥の事務所と山王の派閥のボス事務所(ボスは大臣で後に首相になったアーウーオヤジ)、九段の企業後援会本部、公示後はオモテの選挙事務所になる上野の事務所、それにさらに担当する地区の岐阜・滋賀・京都……、ま、そのあたりを激しくウロウロ。大マスコミの威張り腐った政治部記者やタカリ脅迫のミギ団体ゴロツキの相手も。泊まりじゃない夜は歌舞伎町で飲みまくった。

はあ、やれやれ7月7日でおわり、フツウの生活に戻れると思ったら、数日前に事務所の責任者から、「われわれ(ほかの4人ほどの幹部たち)は、投票日には日本にいないから、君あとを頼むね、「わかりません」でいいからさ」といわれ。はあ? ってことで7月7日すぎて1か月以上残留し後片付け、捜査はなく無事に済んだ。もとの会社の事務所に戻ったのが8月の中旬だったと思う。

そして、8月30日、昼飯を食べて、午後1時10分ごろだろう、東京駅丸の内南口を出て中央郵便局の角を曲がり、その先にある三菱重工の手前角を右へ曲がり、堀端のビルにある、そのころには市場調査課も宣伝課も吸収していたはずの販売促進課へ、何か月ぶりで行った。

で、課長とアレコレおしゃべりしていると、「ズーン」という地響きのような。「あれっ、いまの音、なに?」「地震じゃないですよね」 「どこかでガス爆発かな」 まもなく電話鳴り出し、どうやら近所で爆弾が爆発したらしい。つまり、三菱重工本社爆破ジケン。

クライアントにいたときの思い出というと記憶に残るのが、この2件だ。あのころは、いまよりもっと街はテロルで騒然だったけど、なんだか、いまのほうが街は整然と息苦しい。

で、ということは、江原恵さんに初めて会ったのは、1973年の晩秋のことか? 
そうそう、「マグロの鉄板焼」なるものを、その新宿の選挙事務所にいるとき、歌舞伎町のスナックで食べて気に入って、何度も食べにいったな。その事務所のあったビルから数軒、大ガード寄りの酒屋の立ち飲み、アリスウイスキーがあったところ、ここもよく行った。

| |

« さらにまたドクターペッパーと食育のこと | トップページ | 飲んでしまった、右の味覚か左の味覚か »

コメント

KOWさん、ありがとうございます。
考えたら、あまり自販機を注意して見たことがないようなので、よく見てみます。
オシャレ気取りのショップにあるというのは、近頃の世相からすると、フレーバー系のチョイとマニアックな味覚が受けるのかなと思ったのですが……。
とにかく、意外に飲まれている印象を持ちました。

投稿: エンテツ | 2006/09/11 08:26

関東だとドクターペッパー、
コカコーラ系の自販機で割と見ますよ。
あと、なぜか
オシャレ気取りのショップとかにも……。
慣れるとまあ、イケます。

投稿: KOW | 2006/09/11 02:34

おおっ、罰ゲームとして飲むなんて、素晴しいお子たちでありますね。

どうも、こうしてしつこく書いていると、久しぶりに飲んでみるか、という気分が高まっています。みつけたら買ってみよう、そして、もちろん、焼酎も割って飲んでみよう。と、思っています。

ああいう味は、あんがい飲みつけるとクセになったりして……。

投稿: エンテツ | 2006/09/11 00:28

ドクターペッパー、子供の頃は友人たちと何かの罰ゲームとして飲んでいたものです。先日、メトロの神保町駅(さぼうる近くの)出口のところにある自販機にドクターペッパーがあったものですから、久しぶりに飲んでみたのですが……まぁうまいとはいいませんが記憶にあるほど不味くはなく、一本飲んでしまいましたねぇ。

投稿: 退屈男 | 2006/09/10 23:39

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: いつだってテロル:

« さらにまたドクターペッパーと食育のこと | トップページ | 飲んでしまった、右の味覚か左の味覚か »