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2006/10/16

なにが「重要なこと」なのか

どうもね、先月63歳になってね、だからっていうわけなのか、以前は酔ってもパソコンにむかって、ブログなんていうクダラナイものを書いたりしたが、ちかごろは酔うと眠くなってパソコンに向う気もしない。

しか~し、今夜は、ちがうのだ。といっても、一日とばして今日になってしまったが、いつだって今日は今日だ。

ま、もうおれのトシになれば、ブログなんか重要なことじゃない、酔ったら寝る、これが重要なのだ。ああ、そうだなあ、12日の夜、万盛庵で飲んだ同期生の約10人ぐらいのうち、ブログなんかやっているやつは、一人もいな~い。インターネットをのぞいたりしているのが、やっと二人ぐらい、いたか。そして飲んで酔って、タブン、こんなとりとめのない話をしているのだった。

新潟県の最低賃金だと、時給は○百○十円じゃなきゃいけないが、あそこは幾らだ、だども一日三時間でもいいから仕事してカネもらえればありがたいこと、定年退職して家で邪魔者あつかいになっていても生きているだけでカネがかかるよ、ウンコだってタダじゃもっていってくれないぜ、だけどさヒマワリやコスモスは、ただ種をまけばよいんじゃないよ、土をな、こうしてこしらえなきゃだめなんだゾ、あの国道バイパス計画は馬鹿げている無駄づかいだ、税金つぎこんで買収して田んぼつぶして、交通量が予測ほどには伸びないからと、そんなことは誰だって知っていたことなのに、道路幅を縮小して工事をしているが、縮小して道路わきにあまった分を、いらなくなりましたからと元の持主に返すことはできない、それが道路のわきに細長く余ってしまっているんだよ、あんな計画より、いまの国道沿いの家を移動して拡張した方がズッと安くうまくできたのに、国の役人なんか何年かいて成績だけ上げてよそへ行ってしまうのだから後のことは知ったことじゃないのさ、そういう役人の言うことをありがたがっているおかしいやつもいる、もっと役人をこきつかうつもりじゃねえと、うまくいかんて、けっきょくさ、おれたちは狭い地域で、おなじ財布で生きているんだからさ、だから人の財布の中身もわかってああだこうだいうけど、おなじ財布で生きているんだからさ、まあ、こすく、だけど悪いことはしないようにやろうさ、だいたいね男衆はもう10年のうちにかなり死ぬよ、それを越えると80ぐらいまではいくようだが、まあ、たいがい平均あと10年だ、おもしろく生きて死ねそうだという見通しがたったかな……

とかね、地元の言葉でワイワイやっていたなあ。おれを除いて、みな故郷の田舎町で生きてきた連中だが、かつても、いまはもっと、東京との格差が激しい田舎町で生き抜くのは、なかなか大変なことだ。とりとめのない仔細な話も、その暮らしにとっては重要なことばかりのような気がした。

「重要なことは省き、仔細なことを残す」だったかな? 南陀楼綾繁さんの『路上派遊書日記』の最後のほうに、南陀楼さんよりは有名だと思われる作家の引用があったけど、その作家は「重要なこと」と「仔細なこと」の区別を、どうつけているのかなあ。と、その騒々しい酔いのなかで思った気がする……。

酔ったが、忘れないうちに書いておく。ああ、もう、眠い~よ~ぐへへへへへ

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