またキムチ鍋と泥酔のこと
きのうは、「タブン、あとで書き足します」と書きながら、それどころではなく書けなかった。そして、もうおとといのことなどは書くのがメンドウだ。
であるが、武蔵小金井における『酒とつまみ』の「古本屋発居酒屋行き」取材付き添いで買った、『指さし簡単会話 食べ歩き 韓国』(JTB)のことだ。これは150円だったのだが、食べ歩きといっても、飲食店のガイドではない。飲食店や食料品店に入ったとき、覚えておくとよい韓国語の実用の本なのだ。
「肉類」「チゲ」「シーフード」「キムチ」「ベジタブル」「ご飯もの」「粉もの」「麺類」「スープ」……といった分類で、料理や食品が、写真入りでズラズラズラと並んで、韓国語の名称と数行の簡単な説明がついている。ほか飲食まわりと街歩きまわりの用語と解説がつまっている。
これをナゼ買ったかというと、見ただけで行った気分になろうという貧乏人安上がり根性が第一だが、ほかに、料理の写真と簡単な説明だけをジッとみつめ、ひらめいた材料と方法で作ってみるというのがナカナカおもしろいからだ。
ようするに、細かい作りかたに従って現地のホンモノを作ろうというのであるならば、アチラと同じ材料を入手しなくてはいけないが、そうではなく、近所で手に入るもので、チトつくってみるかという気分なのだ。そうすることで、うまくいけばだが、その料理は、おれさまの日常のものになり、自分の財布にあったレパートリーが増える。ということをやってきたのだが、そういうことに、この本はうってつけだ。
んで、パラパラ見ていたら、「チゲ」の項に「キムチ鍋」があるのだ。ふーむ、そうかあ、先日3日には「キムチ鍋・チゲ」で、「「キムチ鍋」と「チゲ」の関係は、どうなのか。本妻と愛人なら、キムチを軸に「チゲ」本妻と「キムチ鍋」愛人か、それとも「チゲ」は親韓派で「キムチ鍋」は反韓派か。「キムチ鍋」というのは、どうも日本での新しい呼び方のような気もするし」と書いたばかりだが、正しくアチラのものだったのだ。
カタカナ韓国語では「キムチチョンゴル」で、「日本でも定番の鍋。酸っぱくなった白菜のキムチを入れることが多く、さっぱりとしたピリ辛風味が人気」という説明がついている。
ふーむ、おもしろそうなのは「チョングチャン」という「納豆味噌鍋」だ。こんどは、これをやってみよう。「韓国南部地方の郷土料理という鍋。下味を付けた肉にキムチやニンニクを加える。納豆と味噌の独特の香りも特徴」と説明にあるが、なんだか納豆が熱せられてウンコ系に近いニオイがたってきそうな楽しみな鍋だ。どうやら写真をジッと見つめたかんじでは、牛スープに唐辛子や野菜や肉を煮込んで、納豆と味噌をドカンと入れればよさそうだな。うーむ、これはめしにかけて食べるとうまいかもなあ。
まあ、しかし、おとといの夜は、ほんとうによく飲んだ。生ビール飲んで、びんビールに切り替え、それから新政を三杯目ぐらいまでは覚えているが、あとはグチャグチャだなあ。きのは、かなりダメージが残って、なにやるにも辛かった。
大竹編集長が、『酒とつまみ』第6号の酔客万来に重松清さん登場のやつ、その話を持ち出して、「遠藤さんと向井さん(古書現世のセドローくん)がおもしろくないと言った……」と2回ばかり強調しやがったね。そのへんだけは、よく覚えている。
はあ、まあ、そういえば、そんなことブログに書いていましたかなあ、アレ読んでいたの? あんな昔のこと、まだ覚えているの、うへへへへへ、もう忘れましょうよね、そのほうが健康のためですよというかんじな態度をとっていると、南陀楼綾繁さんが上目づかいにキッと見上げるような顔で攻めこんできて、「遠藤さん、編集者というのは、批判をよく覚えているものですよ」とか言いやがったな。
なななんだよ、それは、ぎゃははは、そういえば最近よく南陀楼さんのことを書いているな、あれはね新刊の『路上派遊書日記』のセンデンだよ、おれ流のセンデンなのさと、おれの美しい友情と愛を告白するタイミングもなく、南陀楼さんは、「あとがきで、チョイもったいないことをしたなというの、あれはなんですか!」(10月3日に書いたこと)と突っ込んできたのだった。
コワイよ~、編集者。うーむむむむむ、おぬしら、だいたい活字系だの編集者だのってのは粘着質が多いからな、ああ、それで、おれは悪酔い泥酔してしまったのだ。
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コメント
ボンさん、どーも。
このブログ、なんかスゴイですね。
読んだことのない本ばかり。
こんなところに載ってしまった、
『路上派遊書日記』は、
はたして、どうなるのでしょうか。
投稿: エンテツ | 2006/10/11 15:05
センデンの<路上派遊書日記>のこと、
時々のぞく独特な人文系本の紹介どころ
「ウラゲツ☆ブログ」
http://urag.exblog.jp/
ここの注目の単行本で、一番目に
載っておりましたね。ここの月曜社という
出版社、よく知らないのですが、本への
目配り・目利きの凄い人がブログ記事を
書いているのか、なかなか凝った本が多く
ほ~と感心したり面白いと思ったりしてます。
投稿: ボン 大塚 | 2006/10/11 11:06