よろよろと、きのうも王子で
午後4時半、近藤さんと王子駅で待ち合わせ。これは一月ぐらい前から決まっていたことで、たまたま前夜のなりゆきの王子があって、二夜連続ということになった。
王子駅の売店でソルマックを飲んで、準備をととのえる。コンドウさんあらわれ山田屋へ。腹がすいていたので用心のため、半熟たまごを先にやる。そばが入っているやつだ。ハムカツにポテトサラダ、二人で中生二杯ずつ飲んで、そして高千代辛口の四合瓶を一本とってしまう。ここは高千代があるから、うれしいねえ。
サバの干物をつつきながらの高千代、うめえ。新潟でイチバン古いのではないかという酒蔵が廃業したモンダイにつき、あれこれ、自棄酒マンさんのサイトで個性を発揮していた千葉の酒蔵につき、あれこれ、四合瓶1000円以下良酒マーケットにつき、あれこれ……あれこれあれこれ、あれあれ、高千代辛口の4号瓶が、あっという間に空いてしまう。
オヤジ、勘定してよ。おやじパチパチ算盤をはじいて、「はい3000円」「えっ、やすいなあ、まちがっていない?」おやじはテーブルの上を見渡して、あれっ一つ落ちていたかともう一度そろばんをはじくが、けっきょく3210円だ、ほんとやすいねえ。
それじゃあ、つぎへ、柳小路の福助だよ。今日は妹の愛ちゃん婆も出勤の日だから、のれんが出ている。おこんばんワ、また来ちゃいましたよ。あ~ら、いらっしゃい、ってなことで、ほかに客はなく、85歳アグリ婆も含め4人で、ぎゃあぎゃあわあわ盛り上がり、じゃあ、またね~。
ということで、つぎは、さくら新道のリーベと決まってらあ。コンドウさんは8月に鼻腔の狭いところを拡げる手術をしたのだが、その入院前に、これでもしかするとお別れになるかも知れないと王子で飲んだとき、やはり山田屋→福助とまわり、リーベにたどりついた。そのときリーベのマスターも若いときおなじ手術をしたとのことで、「はやく手術をしたほうが、人生かわったようにスッキリするからいいよ」といわれたのだった。それでまあ、術後の報告もあって、といっても、そんなことなくたって行くのだが、おこばんワ。おや、いらっしゃい。
やはりまた、ハイボールをもらおう。じゃあ、一本入れたほうが得だよ、きのう入れたほうがよかったけど言い忘れてしまって、とマスター。そういえば、きのうは、ハイボールをたくさん飲んだ。ここはたしか、角ボトルが一本5000円無期限キープだったはずだから、飲兵衛は一本入れてしまったほうがお得なのだ。それじゃあ、一本お願いね。途中でコンドウさんは吸うさんに電話するが出ない。コンドウさんは入院断酒で、酔いやすくなったという。しだいに宵も酔いも深まり、おれはきのうに続きだから、もうよれよれ、もう一軒という元気もなく、二人でもうろうと王子の駅で別れる。たぶん、そうだったと思う。
古書上々堂さんのブログに「王子・さくら新道」(05年6月28日)があって、最後にこう述べている「荷風ファンや、滝田ゆうファンには必見の場所だ。ただ、入り口の戸が擦りガラスになっている店が多い為、入るのには相当度胸がいる。 」
最近は沖縄料理の「あんでぃら」など、外から中が見える店もあって、混雑している。リーベのママさんは、大正最後生まれの80歳で、この通り最古参の現役ママさんだから、ここで話を聞くと、だいたいほかの店の様子もわかる。ただし、近年ハヤリの、うまいものよいもの食べ歩き飲み歩きの感覚で行くところではない。では、なぜ?なんのために? いやいや、イチイチ、なぜ?なんのために?と目的性や生産性で評価するクセを捨てにいくところなのですね。柳小路の福助もおなじ。
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コメント
どうも、ゴクロウサンでした。
いやあ、おれも、あまり記憶がなくて。
ま、楽しかったからよいことにしましょう。
投稿: エンテツ | 2006/10/22 00:16
どうもです。
吸うさん、ホントごめんなさい。
遠藤さんは酒が強いですね。私、リーベの途中から記憶がありません。なんで家までたどり着けたのか謎です。
これに懲りずにまた飲みましょう。吸うさんもよろしく。
投稿: 近藤昌 | 2006/10/21 23:48
げはっ、酔っぱらいは楽しいね。
お忙しいところをスンマセンでした。
また酔ったら電話するかもね。
投稿: エンテツ | 2006/10/21 22:45
こちとらなにかと忙しい身でしてね。着信に気がついたのは21時過ぎ。留守電入ってたのが20時頃。
ベロベロのヘロヘロでしゃべる近藤さんの後ろで「野郎を呼び出せ」と煽る先生様の声...
投稿: 吸う | 2006/10/21 17:41