« よく飲んだ、ただそれだけ | トップページ | ヒマとカネのあるひとは塩山芳明と南陀楼綾繁のケツをねらえ »

2006/10/03

キムチ鍋・チゲ

「食品商業」10月号に、「10月に平均気温20℃になるときに伸びるメニュー」ってのが載っていて、その中に「キムチ鍋・チゲ」がある。

で、「キムチ鍋・チゲ」の項を見ると、使用率の高い食材が表になっている。高い順に、1白菜、2長ネギ、3豚薄切り肉(切り落とし)、4ニラ、5鍋つゆ、6エノキダケ、7モヤシ、8惣菜キムチ、9絹ごし豆腐、10シメジ・本シメジ、11木綿豆腐、12生シイタケ、13ニンジン、14大根、15しらたき・糸こんにゃく、16しゃぶしゃぶ用豚薄切り肉、17キムチのもと、18鶏卵、19マイタケ、20みそ、21ゴマ油、22濃口しょうゆ、23水菜、24カキ、25だしのもと(本だし等)、26はるさめ、27タラ、といったとこが並ぶ。

それはともかく、「キムチ鍋・チゲ」だが、「キムチ鍋」と「チゲ」の関係は、どうなのか。本妻と愛人なら、キムチを軸に「チゲ」本妻と「キムチ鍋」愛人か、それとも「チゲ」は親韓派で「キムチ鍋」は反韓派か。「キムチ鍋」というのは、どうも日本での新しい呼び方のような気もするし。それにしても、「キムチ鍋・チゲ」は最近こうしてスーパーマーケットの売れ筋になるほど普及し、なんせおらが美しい日本のふるさと六日町の「万盛庵」のメニューにまで登場している。うまそう~クリック地獄

おれがチゲを初めて食べたのは、新宿の小田急ハルク裏側の青梅街道沿い、いま新宿スターホテルが建っている一隅にあった小さなコキタナイ朝鮮料理屋だった。何年ごろかなあ、名前を忘れてしまった。70年代後半か?あのへんは小さなバラックのような飲食店が軒を連ねていて、夜にはデンジャラスに薄暗かった。新宿スターホテルは、その一角をつぶして建ったのだ。

その朝鮮料理屋は、4畳半ぐらいの床で、カウンター4人分ぐらいだったか、それに畳の小上がりに4人テーブル一つといったアンバイだった。そこへ初めて連れて行ってくれたのは、パク大統領に招待されたことがある半島情報通で知られる某氏だった。それから一緒に、いつも飲んだくれては、何度も行った。そういや、思い出したついでに書いておこう、あのころ某氏とは、新宿東口の百果園の数軒先あたりにあった「麦」という、ばあさんがやっているうらぶれたバーにもよく行ったな。

たしか、初めて食べたのはサバのチゲだった。小さな鉄鍋で出てきたと思う。汁ごとめしにかけながら食べるとウマイよと教えられた。ビールびんに入って新聞紙をまるめて栓をしたマッコリも飲めた。

あのころは「キムチ鍋」という呼び方はなかったように思うし、自宅でキムチ鍋やチゲをやるような風俗は、日本人一般のあいだではなかったように思う。

韓国人のおばさんは、ホテルが建ってもその中で営業を続けるようなことをいっていたけど、まあ無理だったのだろうねえ。そのままどこへ行ったかわからない。

今日は、20度以上あるだろうか。

| |

« よく飲んだ、ただそれだけ | トップページ | ヒマとカネのあるひとは塩山芳明と南陀楼綾繁のケツをねらえ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キムチ鍋・チゲ:

« よく飲んだ、ただそれだけ | トップページ | ヒマとカネのあるひとは塩山芳明と南陀楼綾繁のケツをねらえ »