ヒマとカネのあるひとは塩山芳明と南陀楼綾繁のケツをねらえ
きのうだったかな?漫画屋総指揮の塩山芳明さんから、「記録」が送られてきた。ウワサでは聞いていたが初見の月刊誌、わずか16ページで定価480円のブルジョワ誌。
で、そういえばと思い出した。すっかりアレコレ忙しくて忘れていたが、塩山さんには前に「アメニティ」という雑誌もお贈りいただいたのだった。
それで、そうそう、そういえば、いつか「漫画屋無駄話」で塩山さんがわけのわからんことを書いていたが、それは「アメニティ」のことだったのかと思い出した。
そのわけのわからんことを、このコイソガシイときに見つけた。これだ。
漫画屋無駄話 其の2027 ▼拙著の宣伝が日経に掲載と、悠社の女社長。見たい。面白さでは比較にならんだろうが(俺が上)、南陀楼綾繁の『路上派遊書日記』(右文書院・定価2200円)が10月2日発売と。456Pあるらしいが、奴の腰のすわらない生ぬるい世界に、そんだけ銭出して浸りたいボケが?注300個付きも不安。『映画秘宝』連載、高瀬将嗣の「活劇与太郎行進曲」以外、注が面白いと思ったためしはない。棺桶に半身入ったエンテツ(遠藤哲夫)爺さん、この前ちと蹴飛ばしたらシュン。根性のねえ死に損ないだ。('06.9/15)
いつもは、頂いた本や雑誌などについては、なるべくここで話題にするようにしているのだが、ここのところ忙しくて、それをシカトするつもりではなかったが、忘れてしまった。それで小心(ほめ言葉!)で淋しがり屋(ほめ言葉!)で、かつ遠慮深い(ほめ言葉!)塩山さんは、このように控え目に注意を促してくれたのだな。それを気がつかなくて、いやあ、すまんスマン、淋しい思いをさせてしまって。
しかしまあ、その「アメニティ」だが、まあみなさん、表紙の画像を見て下さい。このおどろどろしいタイトル文字とデザイン。これ、「アメニティ」でしょうか。こんな「アメニティ」あるわけないだろ。たしかに、これは「蹴飛ばし」ですよね。ウギャ、カンベンしてよ、です。
いやいや、そう思っちゃいますね、そう思っちゃいけません。これは、「拡声器騒音を考える会」というところが発行しているのですが、この表紙のように、拡声器騒音に対する、おどろおどろしい恨み怨みに満ちています。何が彼らを、そうさせたのか、そう考える必要があるのです。ホラ、どこかの騒音オバサン事件というのがありましたね、ああなる前に考えておく必要がある「音の環境」モンダイ。
しかし、どうも、この表紙は視覚的な環境として、どうなのでしょうか、「アメニティ」なのでしょうか。ウヘッ、こんな表紙、みただけで気持悪いですね、「アメニティ」どころじゃないですね。いやいや、この表紙は、いまワレワレのアメニティは、このようにどろどろになっておるぞ、おかげで自分たちもどろどろだぞ、ということを問題提起ですね、主張したいのですね。
はあ、何を書こうというのか。それで、そうそう、塩山さん、当ブログですでに何度も褒め上げた『出版業界最底辺日記』(ちくま文庫)の著者です。で、この本には編者がいて、南陀楼綾繁さんです。この南陀楼さんの日記本が、これもすでにここで何度も褒め上げているハズの『路上派遊書日記』(右文書院)、10月2日めでたく発売となりました。おれが注を書いていて、それがなかったら、じつにツマラナイ本ですが、それがそうでもない。
それで、ですね、じつは、この二つの日記本を読むと、ヒジョーにおもしろいわけです。なんでしょうね、この二人は背中合わせで同じ内臓や脳を持ってしまった双子のような。つまり、塩山さんと南陀楼さんは、一円硬貨(百円硬貨じゃないよ)の表裏みたいなものですね。気持悪い、その一円硬貨の表裏のような二人が書いた、本や、その周辺、いやははははは、これが現代なのだなあ、とかね、おもしれええええ。ですよ。ほかの評論家どもの本を買うぐらいなら、この二冊を買って、じっくり読んでいたがよいでしょうよ。
ま、ヒマとカネのあるひとは、両方を読まれることをオススメします。『路上派遊書日記』は、あとがきで、チョイもったいないことをしたなというかんじはあるけど、ま、そこが南陀楼さんらしいところというか、そして、そういうひとがいるから、また塩山さんのような本も売れるという、またその逆も、いい商売してますね。おれは、そういう出版業界セコイ関係(ほめ言葉!)からは超然として、酒を飲み、ときどき、このように二人の相手をして遊んでいるわけです。
みなさまには、あまり関係ないことですみません。なにせ、ときどき相手をしてやらないと、とくに塩山さんが淋しがるもので。彼は慢性淋病持ちですからね。
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