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2006/11/29

池袋で高千代と亀の海と男3人の酒

きのう今日、池袋サンシャインシティで「ふるさと見本市」があり、故郷の高千代酒造から招待状をいただいたので、きのう行った。そこに来ている中学同級生のクボシュンさんと、都内六本木なんてところに住んでいる、やはり同級生のハセベさんと一緒に呑む約束もあった。

5時ごろ会場に着き、高千代のブースで和田さんとクボシュンさんに挨拶したあと、ザッと会場をうろつく。案内図の長野県に「土屋酒造店」があったので、もしかすると…と思ってブースへ行く。そこには若い男性が一人。前に立って声を発しようとするやいなや、そのひとが「あっ、エンテツさんですか」という。どうして、そうすぐわかっちゃうんだろうね。

若い男性は、おれが会いたいと思っていた、佐久の土屋酒造店の跡取り若旦那の土屋聡さん。正式の肩書は、専務取締役。土屋酒造店は、ザ大衆食のサイトに掲載の小諸の揚羽屋の話に、たびたび登場する亡くなった揚羽屋のオヤジが好きで、おれも行くたびに呑んでいる「亀の海」の酒蔵だ。その揚羽屋の記事をご覧いただき、メールをもらったりしたが、やっと会えたというわけだ。思ってた以上に若い。小さな酒蔵で、家族で酒を造っている。揚羽屋のオヤジのことなど、あれこれオシャベリ。

高千代酒造のブースにもどり、和田さんが、どれでもお好きなものを一本というので、普通酒の「高千代辛口」をお願いする。どうせなら高い酒をといわれても、呑みなれたこれがよいのだなあ。それに純米の「巻機」は都内でも手に入るが、辛口は手に入らないし。ま、王子の山田屋へ行けば、この辛口だ。大衆酒場の酒なのだ。

そして、クボシュンさんと会場を出て、池袋駅でハセベさんと合流。北口のワイザツゾーンで、居酒屋に入る。ハセベさんは身体の都合で、ビール一杯ぐらいしか飲めない。いくらでも呑むおれとクボシュンさんは、生ビールのあと、イチオウ新潟県に愛を表し、佐渡の北雪から始める。つぎも、なんだっけな新潟の酒、そして宮城に浮気し浦霞、新潟にもどり菊水辛口ってところだったと思う。ま、ありふれたものばかりだ。

同級生と会うと、話はつきない。ハセベさんが飲めないから、テキトウなところで駅近くの東京スターホテル二階の喫茶店へ移動。また話し込む。チトこの3人は、おだやかならざる人生を歩んできているので、話をしていても「古きよき時代懐古話風」にならない。けっこう生臭い。最後の方では、かつての動乱の東南アジアから始まって世界をまたにかけ、某国では政争にまきこまれ逮捕されたりしながら仕事をしてきたハセベさんが、日本人は、もっと性についてフツウに大らかに話し合えるようにならないといけないってなことまで言い出し。お互いの性生活の現状について語りあう寸前で、じゃあ今夜はこれで、ということになる。ああ、助かった。

死んだ同級生の名前を上げ数えながら、けっきょく、幾つまで生きたか、長生きしたかどうかではなく、どう生きたかだよな、ってあたりに話は落ち着いたが、この3人の生き方では、そういうことになるだろう。

おれたちの年代の、とくに男の大部分は、あと10年から10数年のうちに死ぬのだ。だからといって、どうってことはない。こうやっておれは生きてきた。それだけでよいのだ。成功だの失敗だの、正しいだの間違っているだのは、誰か、そういうオシャベリが好きな連中がしていればよいことだ。

帰って、彼らとの話を思い出しながら、もう一杯と夜はふけたのだった。
今朝おきてから、また呑む。
暴走でも、暴走酒日記になりそうだ。

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