なぜか?
ある男がいった……「溺愛」したにも拘らず、子ども達は、ちがう道をどんどん歩んでいる、それは世界どこでも変わらないのである。なぜか?
べつの男がいった……「溺愛」しているにも拘らず、女は逃げていく。なぜか?
べつの男がいった……カネが好きなのに、カネは逃げていく。なぜか?
べつの男がいった……平和を望んでいるのに、平和は逃げていく。なぜか?
べつの男がいった……酒を望んでいるのに、こんな雨の朝にかぎって、酒は切れている。なぜか?
とかく、この世は、ままならないものならば、愛しもせず、好きにもならず、望みもせず……生きていればよいものを。しかし、めしだけはくわなくてはな。そして、めしをくうことから、すべては始まってしまうのだ。
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