おれもバカだが、消費者もバカである
けっきょく、きのうは夜の10時ごろになるまで、一滴も酒を飲めなかった。そして、飲んだビールのうまかったこと。
ところで、またもや、おれの酔態醜態をさらすような画像がメールで届いた。すでに書いたように、記憶はほとんどないのだが、タノさんの坊主頭を抱えてほおずりしキスをしたことは覚えていた。唇に、坊主頭のザラザラした感触が残っていた。その場面を、オッタチトウフさんが携帯で動画撮影していたのだ。はあ、やれやれ。
そのように、おれもバカだが、消費者もバカだ。といった社長がいるらしい。いや、「もちろん私が一番悪いんですけども…消費者自体も安いものばかり求めるから」と、消費者も悪いといったらしい。これは、本音だろう。そう思っている「生産者」や「食の専門家」は、けっこういるはずだ。そのように思っている消費者もいるだろう。
自分だけは正しいという顔をして、ひとを教育しようという「食育」は、そのように消費者をダラクモノ悪者よばわりして成り立っている。「地産地消」を錦の御旗にしながら、中国に米を売る全農。それもキット、国産のうまい高い米を買わない消費者が悪いと、消費者のせいにするのだろう。
日本の食糧自給率が低下するのは、安くて悪い輸入品を買う消費者がいるからだ、というようなことを言って、「食育」を主張する人たちもいる。みな、消費者を非難することで、自分は間違っていないような顔をして、ひとを「食育」しようというのだ。「私が一番悪いんですけども」と言っただけ、この社長は正直なほうかもしれない。自分では作らないが飲食店で「手づくり礼賛」の正義の連中よりは正直だろう。
そもそも農水産業や食品メーカーを指導監督する立場の農水省が、自分たちのやるべき指導監督責任をはたさないで「食育」に熱心というのはオカシイ。問題が起きるとメーカーの一つや二つ潰して自分たちの利権や地位を守ることに専念する。その繰り返しではないか。
とにかく、そのYahoo!ニュースの記事、こうだ。こういう社長の発言が問題なら、消費者を悪者に仕立て上げ「食育」を推進しようという連中は、もっと問題だろう。
おれは、そもそも、コロッケが、牛肉入りだとかなんだとかに価値を認めない。これからは「牛肉風味」を開発すべきだろう。それなら偽装にならないし、そういうものに価値を認めるひとを満足させることもできる。カニカマなどそうだが、もとのものが高価になっている一方で、生活経済は向上していない、しかしイメージだけは「中流」を維持したい、そういう中では、その種の「風味食品」を開発すればよいのだ。
この記事、「加ト吉や日本生活協同組合の鑑定で」と書くあたりに、いかにも、この事件をミートホープ社の田中社長イケニエ責任追及でオワリにしたい意図が露骨だね。ま、筋書きとしては、そういうことなのだろう。これを「正義風味」の記事という。
田中社長仰天発言「消費者にも問題」…ミンチ偽装で強制捜査
6月25日8時3分配信 スポーツ報知
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070625-00000007-sph-soci
北海道苫小牧市の食肉加工販売会社「ミートホープ」の「ミンチ偽装問題」について、北海道警は24日、同社と取引先の「北海道加ト吉」など十数か所を不正競争防止法違反容疑で家宅捜索した。道警は田中稔社長(68)の主導による会社ぐるみでの違法行為とみており、今後は田中社長の立件も視野に捜査する。捜査に先立ち、田中社長は事件の責任について「消費者にも問題がある」などと発言した。
午後2時半、段ボールを持った道警の捜査員30人が続々とミートホープ社に入った。窓ガラスには青いビニールが張られた。
ミート社は豚肉や鶏肉を混ぜて偽の牛ミンチ肉を製造。伝票などに「牛100%」と原料表示を偽って北海道加ト吉に販売した疑いが持たれている。加ト吉や日本生活協同組合の鑑定で、ミート社の原材料を使った「牛肉コロッケ」から豚肉や鶏肉が検出された。
道警はこれまでミート社などから資料の任意提出を受け分析し、幹部から任意で事情聴取。田中社長の指示で長期間にわたり大規模な偽装が行われたと見て、詐欺容疑の適用も検討している。
午前10時、捜索に先立ち、同社前に茶色いチェックのシャツというラフなスタイルで現れた田中社長は「業界全体の体質も(警察に)説明しなきゃいかんと思うし、販売店も悪いし、半額セールで喜んで買う消費者にも問題がある」と神妙な面持ちで解説。
さらに「もちろん私が一番悪いんですけども…消費者自体も安いものばかり求めるから」と“被害者”であるはずの一般消費者に責任の一端をなすりつけた。
これまでも田中社長は発言を二転三転させてきた。問題発覚の20日、ミンチの偽装は工場長からの求めに応じたものだったと説明。同じ機械を使うことで牛肉と豚肉が混ざったとも話したが、同日中に翻し、故意に混ぜたことを「考えられない訳じゃない」と暗に認めた。
翌21日「私がいちいち(肉の混入現場の)横にいたら大変ですよ」と笑顔で自身の関与を否定。しかし同じ会見中に長男の等取締役から「本当のことを言ってください」と責め立てられ「コストを下げるため牛肉に豚肉を混入するよう指示した」と偽装の主導を認めている。
ミート社によると、牛ミンチの取扱量が増え始めた7、8年前から偽装が常態化。牛肉どころか豚肉すら検出されない「牛肉コロッケ」まであった。産地の偽装や賞味期限の改ざん、袋を偽造してブランド肉を装ったり、肉を赤く見せるための血による着色、果てには水を注射しての重量アップ疑惑など、同社は偽装のデパート状態となっている。
最終更新:6月25日8時3分
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