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2007/06/27

愚痴と悪態の限りを尽くしても、膝を払ってすっくと立ち上がる

新宿らんぶるの地下は、1962年春に初めて入ったときと、ほとんど変わってないと思う。いまどきのセチガライ東京の地価など無関係という感じで、ドバッと広い。地下2階の席は吹き抜けで、地下1階の席から見下ろせる。きょう知ったが200席あるのだ。

13時に、牧野伊三夫さんと、電話では話しているが初対面の大谷道子さん。打ち合わせ。じわじわイメージとやる気がわいてくる。

7月の日程も、かなり決まってきた。けっきょく、14日間のうち、2日間を除いて、牧野さんと一緒だなんて…。飲み過ぎないようにしなくては。そして、8月は。いや、まだ8月のことは考えないにしよう。

外に出ると暑い。うーむ、この暑さ、7月を乗り切れるか。なんとかなるだろう。お二人と別れて、ション横で、生ビール。うめえ、たまらん。飲みすぎた。

大谷道子さんは「クウネル ku:nel」でも活躍しているが、なんといっても印象に残っているのは「雲のうえ」3号の「街のうた」。

居酒屋で飲んで、愚痴と悪態の限りを尽くす女ともだち。アパレルメーカーに勤めている。多くのスタッフを抱えての仕事はストレスが大きい。「が、愚痴と悪態の限りを尽くしても、最後はひとりで膝を払ってすっくと立ち上がる人だということが、ここ数年の付き合いでわかってきた。」

いいねえ、この描写。「最後はひとりで膝を払ってすっくと立ち上がる」

毎日、職場へ行けば、愚痴や悪態をつきたいことだらけだ。でも、逃げるわけにはいかない。時間中は、ニコニコ過ごす。たいがい、そうだ。会社勤めじゃなくても、不条理と理不尽だらけの現実との格闘。それは「生きている」ということでもあるだろう。そして、今夜も、酒のんでめしくって、「最後はひとりで膝を払ってすっくと立ち上がる」のだ。「隠居の道楽」のような酒やめしとは、そこがちがう。

それゆけ。

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コメント

この7月は、まだ序盤というか前半というかなのです。
はて、どうなりますか。

投稿: エンテツ | 2007/06/28 15:53

うわ?牧野さんづくしですね。濃くてまったりした7月になりそうですね。
大平一枝さんのHP暮らしの柄では牧野さんを取材した大平さん。取材よりも呑みの時間の方が長かったと日記にありましたよ。牧野さんと遠藤さんの発展的コラボレーションを期待しております!

投稿: スコッチエッグ♂ | 2007/06/28 12:39

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