朝酒と気候
ゆっくり読みすすんでいる『ロング・グッドバイ』(レイモンド・チャンドラー、村上春樹訳、早川書房)で、主人公の探偵フィリップ・マーロウが、こう思うことを述べる場面がある。
“ 私は午前中にはまず酒を飲まない。穏やかな南カリフォルニアの気候には不向きだ。代謝に時間がかかりすぎる。”
で、おれは、こう思った。そうかあ、するってえと、おれが朝から酒がすすむのは、ここ北浦和の気候のせいなのだな。……テナことを考えているから、余計に本が読みすすまないのだな。おまけに、そのことを、ここに書いたりしているし。
ついでに、清水俊二訳の早川文庫版の、そこを見た。
“ ふつうなら、午前中に酒を飲むことはほとんどなかった。南カリフォルニアの気候がおだやかすぎるからだ。新陳代謝がはげしくないのだ。”
おっと、こうしちゃいられない。
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