それぞれの「上京物語」
下記に掲載した、セドローくんこと向井透史さんの「古書現世店番日記」に、興味津々のトークショウの案内があった。…クリック地獄
拙著『大衆食堂の研究』は、山本容朗さんが週刊ポストで評したとおり、「読み方によれば、この著作は、型破りの東京同化ストオリーだろう」なのだ。それはまた、おれなりの「上京物語」でもある。
2005/03/19「悩ましい「田舎者」」でも書いているが、岡崎武志さんの上京者のココロも引用している。上京者には、それぞれの「上京物語」があるのではないだろうか。
さらに、このトークショウにおれが注目するワケは、荻原魚雷さんと浅生ハルミンさんは、三重県出身だからだ。お二人とは、たしか別々だったと思うが飲む機会があって、そのたびに酔った勢いで言ったと思う。おれは何人かの三重県出身者と親しく仕事をしたことがあるのだが、共通する「何か」がある。それは、「三重県人は過激だ」ということだ。おれが感じたことであるが、荻原さんも浅生さんも否定はしなかったように思う。「過激」なのだ。
そんなわけで、「三重県人!~わたしたちが東京に来るまで~」のタイトルが、とても気になる。でも、行けない。このあいだの荻原さんの出版記念会にも顔を出せなかった。スミマセン。おれ、この夏は、天国と地獄が一緒のようなスケジュールをこなさなくてはならない。いまから体力をつけ(もう遅いか)、備えているが。このタソガレの年齢で、失意と絶望を抱え、8月末まで、身体がもつか? もつだろう、酒があるもんね。酒は飲める仕事なのだ。それにスケジュールはキツイが、一緒のひとたちが、とてもハッピー。
みなさん、東京の田舎者たちよ、あなたにはあなたの「わたしたちが東京に来るまで」があるはずだ。このトークに耳を傾けながら、あなたは何を思う。クソッタレな東京で。
以下、セドローくんの案内。
■ワメトークvol.2 『古本暮らし』刊行記念
「三重県人!~わたしたちが東京に来るまで~」
荻原魚雷さんの『古本暮らし』(晶文社)の刊行を記念いたしまして、トークショーを開催します。お相手は人気イラストレーターの”猫ストーカー”浅生ハルミンさん。お二人の共通点、それは三重県出身! 三重とは?、不良との戦い、地方での古本体験から東京に出てくるまでのエピソードを交えて語っていただきます。
荻原魚雷(ライター)×浅生ハルミン(イラストレーター)
司会・向井透史(古書現世)
■日時
7月8日(日)
14:00~16:00(開場1:30)
■会場
上り屋敷会館 2階座敷
東京都豊島区西池袋2-2-15
地図はコチラです。→http://f.hatena.ne.jp/wamezo/20070413174217
■参加料 600円
■定員 40名
■予約方法
予約・問い合わせは古書往来座が受けます。
電話・メール・FAXのいずれかで、お名前、参加人数をご記入の上、お申し込みください。
◎古書往来座 営業時間11:00~22:00
TEL&FAX 03-5951-3939
ouraiza@kosho.ne.jp
※当日、参加希望の方は、外市会場で直接、もしくは往来座に電話にて座席の有無をご確認ください。事前に定員に達した場合は「わめぞブログ」にてお知らせいたします。 http://d.hatena.ne.jp/wamezo/
◎荻原魚雷(おぎはら・ぎょらい)
1969年三重生まれ。フリーライター。著書に『借家と古本』(スムース文庫のちにコクテイル文庫)、編著に『吉行淳之介エッセイ・コレクション』(全四巻、ちくま文庫)。最新刊『古本暮らし』(晶文社)が好評発売中。
ブログ「文壇高円寺」http://gyorai.blogspot.com/
◎浅生ハルミン(あさお・はるみん)
三重生まれ。イラストレーター。数々の雑誌にイラストやコラムを寄稿。本の装丁も手がける。著書に『私は猫ストーカー』(洋泉社)がある。『彷書月刊』にて「ハルミン&ナリコの読書クラブ」、講談社サイト『moura』で『帰って来た猫ストーカー』を連載中。http://moura.jp/liter/harumin/
ブログ http://kikitodd.exblog.jp/
◎司会 向井透史(むかい・とうし)
1972年早稲田生まれ。早稲田の古本屋「古書現世」店主。「本の雑誌」「WiLL」で連載。著書に『早稲田古本屋日録』(右文書院)、『早稲田古本屋街』(未来社)。
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