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2007/08/16

夏休みは涼しいところでクウネル

0708_osizu113日から田舎の山奥へ。ようするに「休み」とは「休む」ことだ。食べるための若干のことはするにしても、なるべく何もしない。ひたすら、クウ、ネル。食って寝て、おきると、そばが打ってあるから、またクウ、ネル。もちろん呑む。
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標高600メートルの谷底。今年は、梅雨後半から雨が降らないとのことで、途中のダムは干上がり、底の方に残っていた水も緑色に濁っていた。道路の舗装も庭の石も土も、からからに乾いて熱をふくんでいる。例年なら扇風機はいらないのだが、日中になると「熱い、熱い」と扇風機をまわす。それでも谷底の水は枯れることなく流れ、縁側の温度計は20度台だ。戸を閉め切って寝て、明け方には布団を身体にかけていないと冷たくて目が覚める。そのかわり冬になれば、雪国育ちのおれが、よくこんなに寒いところに棲みついたもんだと思うぐらい、雪は積もるほど降らないが冷え込みが厳しい。
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うとうと昼寝していると、川から子供たちの声が聞こえた。このあたりは住人のいる家は19戸ばかり。子供たちの声が川に響くのは、近所の孫たちの里帰り、一年のうちお盆の一日か二日ぐらいだ。めずらしいジケンだから、起きて庭先に出て写真を撮った。このあと子供たちはヤマメが釣れたと興奮していた。年寄りが、近頃のヤマメは養殖放流だから腹がすくとスグかかる、欲の深い人間みたいだといって笑った。

ちょうど着いた13日には、3軒ほど隣の家の70歳半ばの主人の葬式だった。確実に人は減り、増えることはない。その「少子化人口減」の実感が、都会とはちがい、切実だ。人びとの関心や興味は、そこはかとなく確実に変化している。まだ大都会に巣くうバブリーな感覚は、すでにない。かつてのように大都会に対してこころが動かない。自分なりの日々の生活、身の回りのことだけ、愚痴をこぼし、悪口たたき、陽気に大笑いし、くって、ねる。これが少子化人口減の未来の姿なら悪くないかと思ったりする。何かを期待したり、役に立つことをしようとおもったり、そんなことは考えずに、自然体で生きていけるだけのことをしていればよいのだ……。

このまま人生を「休み」にしたいと思うが、そうもいかず。きのう15日、帰ってきた。風邪は完璧に直り、暑さに負けない体力充実。冷凍庫のイノシシの肉はどうするんだといわれたが、イマイチ夏にシシ鍋をする気がしないから、そのままにしてきた。
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はたして、森林再生機構と森林は。

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