南のホルモン、北のホルモン
また北九州へ行くのだけど、先月の中ごろから、北九州と北東北そして秩父の山奥をウロウロし、あらためて地域ごとの食文化のちがい、味や味覚の差異について考えさせられた。そういう差異を個性とみるか、それとも優劣の序列に位置づけるか、いまのところメディア上では後者の「グルメ」や「B級グルメ」の傾向がにぎやかで圧倒的だ。
とくに近頃は、「ご当地グルメ」ということで、食べ物で地域の観光をリードしようという競争も激しく、それは個性を打ち出しながらも優劣の序列のなかで勝たなくてはならない競争でもあり、それらがますます序列化を煽っている。ともいえる。はたして個性は、どうなるか。人間を全国一律の学力テストで序列化するように、一部のグルメのリーダーたちがすすめる全国一律的味覚の基準のもとに、序列化されるのか。
でも、まあ、メディアや情報通のひとたちは、どこがイチバンうまいとか、どっちがうまいという騒ぎ方をするけど、ご当地の大衆はそんなことに関係なく、「大きなお世話だ」とばかり、それぞれ自分の好みを発揮しているようでもある。
それにしても、とうぜんのことだけど、ずいぶん味がちがう。悩ましいぐらいにちがう。旅に出たら、あまり情報に左右されずに、自分の足で歩き自分の舌で味わいたい。
ま、そんなこんな、9月の中ごろにいろいろ少し片付いたら、ここにも書きたいと思っている。とりあえず画像だけ。
上の画像は、北九州市の市場で見かけたホルモン売り場。このようにホルモンを売る店が、ところどころにあって印象に残った。
下の画像は、青森県八戸で食べ撮影した。生の鶏のハツ、心臓だ。「店の裏でしめたばかりの心臓です」というかんじで新鮮でプリプリ。ニンニク醤油かワサビ醤油で食べる。八戸の名前を忘れたが、屋台のような店が軒を連ねている横丁で入った店。店主が「ざこば」に似ているので、詳しいガイド役の鴨居さんが「ざこば」と呼んでいたことしか記憶にないが。
そんなこんな。
しばらくまた更新がとどこおることがあるかもしれないけど、よろしくお願いしますよ。一段落したら、って一段落するのかどうか、ま、いま大きな山が一つあるから、それが片付いたら、たくさんある北と南の画像をつかって、あれこれ考えてみたい。
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