「くさった女」とな
いやあ、ちとメールを整理していたら、これをこのまま埋もれさせるのは惜しいという一文があったので、ここに忘れないよう転載しておこう。
これは、頂戴した用件のメールに、2007/09/11「グッドバイ 太宰治」をご覧なったあとの余談としてあった。名前は載せると「有名人」だから、やっぱマズイでしょうね。載せないでおこう。このメールを頂戴した頃は忙しくて、このことについては返事もテキトウだったように思うけど、あらためて読むと素晴らしいね。とくに後半。最後の一行、傑作ですね。このひとは、やさしいおとなしそうなお嬢さまのような顔した30代なんだけど、ときどき男のケツの穴から手を突っ込んでハラワタをかきまわすようなことを言うんですよ。惚れちゃいそう。
ちかごろは「辛口」だ「毒舌」だといっても、誰にでもあるような上っ面のミスや欠点を突っつくようなものばかりで、そんなことして大見得切っているダメな男のダメな芸でしかなく、このような腰のすわりもなければ、鮮やかさもない。
しかし、「くさった女」ってのは、どいつだ。「くさった男」は知っているが。女なら、くさっても女は女。なーんてことだと、男はやられてしまうのだろうか。ま、とにかく、以下のごとし。一部省略。
ブログの太宰論、面白く読ませていただきました。
フィッツジェラルドが好きで、金持ちのゴタクには比較的理解があると
自認する私ですが、太宰は確かに痛いですね。
(でも、人気漫画家が装丁した「人間失格」の文庫が
近年、若者にバカ売れしているそうですが)
けっこう昔に書かれた水木しげるのエッセイで、
(何かの雑誌で「太宰について書け」と御題を渡されたらしい)
玉川上水に行ってみた感想を書いたものがあるのですが、
「こんな猫も死なないような(浅瀬の)ところで死ねるのだから、
よほど軟弱な、女のくさったような奴だったんだろう」と書かれていました。
遠藤さんやKさん、そして水木さんが怒る太宰。
太宰を叱れてこそ大人の男、ということでしょうか。
でも、水木御大にひとこと言わせていただくなら、
くさった女の凶悪さに勝てる男はいないと思いますけどね(笑)。
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