池袋往来座、わめぞ外市。久しぶりに都心を歩く。
「土方焼け」の皮が、ボロボロむけだしてヒドイありさまだ。これじゃあ女の前で裸になれないなあと思ったが、そんなことを気にしなくてはならないような女はいないのだった。だいたい酒どまりだからねえ。酒を飲みながら裸おどりというテがあるにしても、それは強制的キタナイモノ陳列行為になってしまうし。酒を飲んだあと最後は、ウイスキーでしめるか女でしめるかという話があったが、おれは泥酔して寝るだけ。とはいえ、ふられて二度と会えないと思っていた女と酒を飲めることができるようになったら、酒を飲み他愛のない話で終わるとしても、ヨシとしなくてはならない。この皮膚は、もとのとおりにならないにしても、そのていどまでには修復するのだろうか。と、パソコンのまわりに、細かくちぎれてヒラヒラしているおれの肉体のむけがらを見る。やはり、あの日にかえれないのはサミシイことだ、むけた皮はもとにもどらない、男と女もそうなのか、ボロボロ皮膚がこぼれるようにおれの人生は終わるのか。……ばかなことを書いているねえ。いまさらながら知ったのだが、フリーのライターには、小説を書きたいっ、というひとがけっこういるらしい。おれはそんなこと考えたことない。ばかなことを書くのは好きだ。
きのう午後、家にこもってアレコレやっているのも飽きた。池袋の往来座でわめぞ外市をやっているのを思い出した。往来座なら散歩がてらちょうどよい。なにしろ3キロばかり太ってしまった肉体をもとにもどしたい。それに、わめぞのことは、以前2007/02/17「24日の「わめぞ」古書往来座の外市「勝手に協賛飲み会」」に書いたが応援したい。
外市も4回目だそうだ。こちらセドローくんこと向井透史さんの「古書現世店番日記」をごらんください。今日までやっている。いまから間に合うひとは、ぜひどうぞ。鬼子母神あたりをふらつくのもよいし。…クリック地獄
往来座に着いて外の古本棚を見る。出かける前に、きょうは冷やかしでゼッタイ一冊も買わないと決意固く行ったのだが、二冊買ってしまった。カウンターのなかには、見たことがない美女と、セドローくんと、いまや話題のひと書肆アクセスの畠中さんが。立石書店の牛イチローくんも来て挨拶。
畠中さん「ひさしぶり~、ひさしぶりなのにアクセスは閉店ということになっちゃいましたよ、私は閉店店長として有名になってしまいました、ケラケラケラケラ~」
おれは「北九州でも畠中さんのことは話題になっていたよ、向井透史さんもね、たいへんお世話になっていると」とか。7月の北九州でも今回も、とくに書肆アクセスと畠中さんのことは話題になった。それにしても畠中さんとセドローくんがカウンターのなかでは、ふつうの茶碗に丼飯を盛ったようなものだなあと思いながら、バイバイし、鬼子母神を一巡して帰ってきた。
ひさしぶりに都心を歩いたが、やはり東京は、へんな街だ。そこが魅力というか興奮の素でもあるのだが。ある意味、東京の都心は、もっとも辺境であり秘境であり異境なのだ。そのことは、今月中旬ごろ発売予定の「dankaiパンチ」10月号に、ちょっとだけ書いた。大キライな村上春樹さんから引用しながら。
「dankaiパンチ」といえば、「団塊パンチ」からリニューアルし隔月刊に移行、そしてなんと、「クイックジャパン」で腕を振るった森山さんが、たしか7月だったかな、ここに移っているのだ。今回おれが書いたのは彼の縁ではなく、別の関係なのだが。森山さんが加わった編集、はて、どうなるか。期待しよう。
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