北九州市「雲のうえ」5号校了、特集「はたらく食堂」、10月25日発行
無事に5号を校了しました。25日には見本アップ、遠藤さんのお手元には、26日もしくは27日にお届けすることができそうです。飛行機に乗せられるのは11/1から、都内書店では11月10日前後からの配布になります。
とのこと。「飛行機に乗せられる」とあるのは、この雑誌は、機内誌として北九州空港を使用するスターフライヤーでも配布するから。
このブログでは、これからしばらく、ときどき、このことについて書きたい。「取材裏話」とかね。
特集「はたらく食堂」の構成は、つぎのようになっている。
p2~17 「働く食堂、働く人々」
p18~21 「小腹食堂」
p24~35 「名物はないけれど……」
p38~39 全27取材店リスト
編集=大谷道子(小腹食堂の文も)、アートディレクション=有山達也、絵=牧野伊三夫、写真=齋藤圭吾、文=遠藤哲夫、という顔ぶれです。
大谷道子さん連載の「街のうた」は、食堂特集にあわせて「ちゃんどん恋歌」。これが、大谷さんいつものことだけど上手で、いいねえ。「ちゃんどん」という料理、ご存知かな。もう二度と食べらないかも知れない、ちゃんどんの話しです。
掲載店などは、発行になってから、ここで紹介します。
自分で撮影した画像のなかに、たまたま日めくりカレンダーが写っているものがあった。こういう大きな日めくりは、いかにも食堂らしい光景だが、日付が、ちょうど三か月前の7月20日。ロケハンで訪ねた門司港の早朝営業の食堂。この食堂のことは、しっかり書いた。
ロケハンでは正味5日で50店ぐらい試食した。いちばん多い日は、14店ぐらい。食欲が減退する蒸し暑い夏だから、「難行苦行」。ふつうの取材では、ありえない「無謀」だろう。自分の住んでいるところではない、土地勘のないところだから、それなりの難しさはあったが、こういうときのやりかたには、またそれなりの「ノウハウ」があるんだな。いちおう「プロ」だからね。時間と空間とカネの制限のなかで、それなりの結果を出すのが「プロ」としたら。でも、これは、どういう「プロ」なのだろうか。やりながら考えた。おれは、なんの「プロ」なのだ。「味覚評論家」ではないし……。でも、ちゃんと、味覚の判断はしている。このブログでは、味覚についてウルサイことは書かないけど、必要なときは必要な判断をしているのだ。
もともと事前に手元に届いた資料には100店近くの候補があって、それから、どうやって27店にしぼったか、8月の本番の取材はどう行われたか、そのへんのことも、いずれ書こう。と、思う。しかし、ほんと、よく身体と緊張感がもった。
ロケハンから原稿アップまでの、あの暑い夏がウソのよう。ああ、こうして時はすぎていくのだなあ。財布のなかは、いつも秋風だけど。ああ、おれの人生も秋のタソガレかあ。もう二度と出会えないかも知れないことが、ふえていくのだなあ。ああ、はあ、一瞬一瞬が、これで最後かも知れないのだ。ああ、秋は、切ないなあ。ああ、はあ、それにしては、うふふふ、どうでもいいやつらと酒を飲みながら時間をつぶしているなあ。って。
どうか、みなさんご覧なってください。こういう仕事は、もうおれトシだから、二度とできないかもしれない、「記念碑的事業」ですね。もちろん、写真、絵、デザインは、もう素晴らしいに決まっています。
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