謙太郎の一言
カネもないのに女を追いかけてイギリスまで行ったことがある謙太郎は、人生を、いつもサラッと上手に表現する。たとえば、こんなぐあいに。
「現実の世界ではどいつもこいつも、必死にいきているのです。」
そのとおりだ。
「エンテツのくそ親父はいきてるかな?まじ死んでいたりして。今度電話してみよっと。」
ああ、たまには、電話をくれ。おれは、いつくたばるかわからないからな。
ザ大衆食の「崖っぷちの男達が足しげく通う故郷、竹屋食堂」吉田謙太郎、をご覧になったことがない方は、ぜひどうぞ。…クリック地獄
謙太郎のへたくそな、だけど悪くない詩。
「故郷たちよ」
東京の街には人の心がないだなんて
愛でないものがあるはずない
今居る場所が運命だと時に泣いても
いくつかの雨がいきすぎれば
笑顔がそっと温かさがグット心に沁みる
愛しき故郷たちよ
いつまでも俺たちを待っていておくれ
昨日争そって砕けたこの心の祈りが
世界の後ろに落ちていこうとも
今はここで休めばいい明日のために
燃ゆる思いがまだ残っているなら
大切なものを大事にしつつ激しく語れ
愛しき故郷たちよ
愛でないものがあるはずがない
愛しき故郷たちよ
大切なのはこの街の人々の魂
愛でないものがあるはずがない
……計算高いだけのやつは、つまらない。人生や愛を語れないやつは、つまらない。いつも冷静で、激しく語れないやつは、つまらない。が、この男は、損得勘定をきちんとできる、それでいて感傷的な詩を書く、女にワレを忘れることもある? 惚れた女に何度も捨てられたことがある、でも、しつこく愛し続ける、一匹小ネズミなのだ。ようするに、バカである。
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