『雲のうえ』5号 みなさまのお声 その3
最近、少しずつ「お声」が増えているようだ。今日は、北九州出身者のお声を二つ紹介しよう。北九州のひとには、『雲のうえ』編集委員の牧野さんにしてもそうだが、やや屈折した、であるがゆえに熱い「郷土愛」を感じる。
博多と比べられることが多いし、北九州のひとも、けっこう博多を意識している。すると、どうしても、北九州の「きたない」ところが気になるようだ。博多のほうが、イマ風でイメージがよい。北九州は、ダサイ、ダメな町だ。たとえば、神戸のひとのように、「私は神戸出身です」と明るく屈託なく言うことができない。だけど、なぜか、とても愛着がわく。やはり、いいところなのだ。人びとの濃い活気。ともすると、あの工場の煙やスモッグも懐かしく思うことがある。そのように、じつに愛憎の葛藤が深い。
みせかけの白っぽい整ったキレイを疑いつつ憧れる気持を抱え、そしてやっぱり黒っぽい整っていないがゆえに人間くさい北九州が好きだ。そういう「愛」は、人間を深めるように思う。地方出身者が失ってはならないものは、故郷に対する好悪の感情を抱えたままの「愛」ではないだろうか。今回の取材で、そう思うことがあった。
ってえことで、まずは、いただいたメールから。30歳の女。いまごろは、慌しく出かけたコペンハーゲンの空の下で、北九州を思っているかも知れない。
写真もレイアウトも、そして文章も、とても素敵でした。
ためつすがめつ、慌ただしいのを忘れて眺めてしまいました。
北九州はわたしは本籍地なのですが、実際より数倍よく見えました。。。
これからもう少し、じっくり読みます。
つぎは、ブログから一部を転載させていただく。
読んだ 聴いた 観た
2007年11月6日
http://d.hatena.ne.jp/mozu555/20071106
食堂リポート、遠藤哲夫さんで豪華!え そんな(辺鄙な)とこまで行ったの?ってびっくりしてしまう。小倉くらいしか自分の足では回れなさそうだけれど、あちこちに魅力的な普通ーの食堂があるんだなあ。ほんと、言われなきゃあ、気付かないよ。どの写真も故郷的(静かに朽ちてる感じ、でも妙な活気がある、特に女に)で、鳥町食堂街の写真なんて見なれた風景なはずなのに、こうして語られるととっても素敵に見える(とってもちいさーーーい区画だけれどひっそり怪しくてなんとなく元気で好きな場所だ)(戦後闇市派かあ・・納得)
遠藤さんのリポートと素敵な写真見てると、目前の京都行に弾む心も、早々と 次は実家だ!!って感じになっている。そうよそうよ北九州は汚くて怪しくていいとこなさそうだけれどやっぱりいいとこないとこなんてないんだ、なんて言っていいかわからないけれど、私とっても好きな町だ。住むには、不便ですが。博多より断然好きだ!って改めて思った。そんな風に、みんなにこの町の静かでがちゃがちゃした魅力が伝わったらいいなあ、みんなきっとこの最新号を読んだら、好きになってくれるんじゃないかなあ。いい冊子。
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