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2007/11/29

いい連中だ、いい歌だ。

ちかごろ、大衆食堂だの大衆酒場だのとやっていると、うんざりすることがある。もう何度も書いているが、そこは、なんでも悟ったようなしたり顔しったかぶりで、「懐古」だの「レトロ」だの「昔はよかった」「古きよき昭和のニオイ」だのと、「優しさ」や「癒し」そして「詠嘆」や、ひとりよがりの気どった「正しさ」にひたるところ。いまを生き未来へむかうエナジーの抜け殻、うすら寒い気分の溜まり場になってきた。

おれの体験にある大衆食堂や大衆酒場は、そういうものではない。生きるエネルギーに満ちあふれ、荒々しく猥雑で、だからこその、生々しいあたたかさや力強さがある。

ま、そんなことも考えさせてくれた、今年イチバンのうた。このバンドをスイセンした、あんたは、サイコ~。

銀杏BOYZ


純情可憐なきみをぐちゃぐちゃにしたい
純情可憐なきみをイかせてあげたい
純情可憐なきみと杏仁豆腐をたべたい
純情可憐なきみと焼肉をたべたい

抱きしめたい 壊れるほど

って感じの

「あいどんわなだい」
http://www.youtube.com/watch?v=iG5bMLgN7j4&feature=related


ぼくらはいずれいなくなる
ひとりひとり星になる
知ってるよそんなこと
知らねえよそんなこと

ぼくはなにかやらかしてみたい
きみと会えてほんとによかった
そんなひとときを青春時代と呼ぶのだろう

って感じの

「青春時代」
http://www.youtube.com/watch?v=Rr-tfxqs8Xg&feature=related


小林信彦だの川本三郎だの……あとなんだ、坪内ナントカ、池波ナンヤラ……そういう連中の東京なんか、アルコールが抜けた酒みたいなものだ。

なんでもない景色が
なんでもない毎日が
ぼくにとっては歌になるのさ

無駄な過去は一つもない

って感じの

「東京」
http://www.youtube.com/watch?v=QhpzJw95Jno&feature=related

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