いい連中だ、いい歌だ。
ちかごろ、大衆食堂だの大衆酒場だのとやっていると、うんざりすることがある。もう何度も書いているが、そこは、なんでも悟ったようなしたり顔しったかぶりで、「懐古」だの「レトロ」だの「昔はよかった」「古きよき昭和のニオイ」だのと、「優しさ」や「癒し」そして「詠嘆」や、ひとりよがりの気どった「正しさ」にひたるところ。いまを生き未来へむかうエナジーの抜け殻、うすら寒い気分の溜まり場になってきた。
おれの体験にある大衆食堂や大衆酒場は、そういうものではない。生きるエネルギーに満ちあふれ、荒々しく猥雑で、だからこその、生々しいあたたかさや力強さがある。
ま、そんなことも考えさせてくれた、今年イチバンのうた。このバンドをスイセンした、あんたは、サイコ~。
銀杏BOYZ
純情可憐なきみをぐちゃぐちゃにしたい
純情可憐なきみをイかせてあげたい
純情可憐なきみと杏仁豆腐をたべたい
純情可憐なきみと焼肉をたべたい
抱きしめたい 壊れるほど
って感じの
「あいどんわなだい」
http://www.youtube.com/watch?v=iG5bMLgN7j4&feature=related
ぼくらはいずれいなくなる
ひとりひとり星になる
知ってるよそんなこと
知らねえよそんなこと
ぼくはなにかやらかしてみたい
きみと会えてほんとによかった
そんなひとときを青春時代と呼ぶのだろう
って感じの
「青春時代」
http://www.youtube.com/watch?v=Rr-tfxqs8Xg&feature=related
小林信彦だの川本三郎だの……あとなんだ、坪内ナントカ、池波ナンヤラ……そういう連中の東京なんか、アルコールが抜けた酒みたいなものだ。
なんでもない景色が
なんでもない毎日が
ぼくにとっては歌になるのさ
無駄な過去は一つもない
って感じの
「東京」
http://www.youtube.com/watch?v=QhpzJw95Jno&feature=related
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