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2007/11/04

魑魅魍魎業界というべき「活字文化」業界。

きのうは、たしか「文化の日」ではなかったかと思う。よく考えたら、いつごろナゼこのような日が決まったのか知らない。かといって調べてみる気も起きない。いまや排便の仕方まで文化になりそうなほど、文化といえばイイこと、という感じである。それこそ文化はつる国の現象だろうが、本数冊書いたぐらいで、オピニオンリーダー顔している、「作家」だの「ライター」だのはざらだ。

本の内容は問われない、本が文化であり、活字が文化であり、読書が文化なのだ。全国のソープランドをペログリやって歩いても「文化活動」とはみられないし公序良俗文化のマスコミの話題にはならないが、古本屋めぐりなら「文化活動」とみなされ公序良俗文化のマスコミの話題になる。ある種の偏執した蒐集であることでは同じゆがんだ文化なのに、ソープランドめぐりをやる連中より、古本屋めぐりのほうが趣味がよい、人間として上等だと思っている連中が多いようだ。「読書ブログ」というのか「古本ブログ」というのか、そういうことをやっている人たち、今日買った女、今日やった女、という感じと変らないことを、買った本だの読んだ本だのをブログに公開して得意顔だ。それなら、小林一茶のように、女房とやったセックスの回数も日記に書いておけと言いたい。もちろん大衆食堂めぐりや大衆酒場めぐりの連中もおなじ。

もっとも、たとえば「エロ漫画編集者」の肩書の塩山芳明大キンタマ先生のようなひともいる。エロ漫画も純文学もおなじだ。単に教養がなく性格がゆがんでいるしコンプレックスのかたまりにすぎないのだが、そうなのだ。今日の午後は、その塩山さんが登場するワメトークがある。このブログでも何度か「わめぞ」の活動については紹介し応援している。んで、今日のそのワメートークだが、塩山さんの相方は肉を切り刻み血をみるの大好き女←左サイドバーの「アステア・エンテツ犬」を描いてくださった内澤画伯なのだが、おれが月一ペースでやっている飲み人の会に参加のやつが2人も、聞きに行くのだそうだ。まったく、おまえら、バカか。自虐加虐の集団SMプレーに参加するようなものだ。塩山の精液と内澤のツバを飲み込んで溜飲さげて……ううううう、気持わるううううう。塩山本新刊『東京の暴れん坊 俺が踏みつけた映画・古本・エロ漫画』(右文書院・定価2100円)11月12日発売!!! こんな口先だけ強がりの腰抜け犬の遠吠え本を買うより、送料200円だけで『雲のうえ』5号を取り寄せたほうがよい。でも、ま、ご祝儀代わりに塩山総指揮のサイトにリンク…クリック地獄

ということを今日は書きたいのではない。今朝は、じつに気分がいい。というのも、右サイドのコメント欄、2007/10/03「『汁かけめし快食學』絶版によせて。おれが愛した大衆食。」のコメントだ。「大」さんという方からだが、ここに記念に転載しておこう。このような読者の方が1人でもふえるということが、この本の存在意義なのだな。とにかく、素直にうれしい。塩山×内澤トークなんて聞いてよろこんでいるやつら、少しは、この方をみならいなさい。………


はじめまして。

 先日図書館で偶然貴兄の書籍を拝見し、カレーライスと
汁かけめし、のご洞察よみ、とても感動しました。
 目からうろこ、といった感じでした。

 こんな素晴らしい本が、もう手に入らなくなるのは
とても悲しいことだと思います。


 お怒り、ごもっとも、と思います。

…………

おもえば、あれは9月末から始まった。出版業界の某紳士とのケンカ。そしたら、2日に筑摩書房から連絡があって、『汁かけめし快食學』を絶版にすると。ま、いろいろなウワサからすると、絶版になるだろうとはカクゴしていたから、編集者にも「カクゴ」していたと返信した。が、いかにも、タイミングが悪い。その某紳士とのケンカは、この絶版とは直接関係はないとは思うが、その根っこにあるものは共通しているとおもった。「IQが高くて、要領のいい人たちの、良い就職先」(by守屋淳「書評のメルマガ」vol.335)であるマスコミや出版業界じゃだめなのだな。「狎れ合って自分たちの利益を守る集団にそりゃ堕しちゃうんでしょうね……」(同)。暗躍する紳士な「作家」?「評論家」?「出版プロデューサー」?「フィクサー」?…実業のスーパーマーケットや飲食店の現場の人たちのほうが、はるかにマットウだ。

ま、いいさ、もう終わったことなのだ。チト、この自分の騒動は、ひさしぶりに本気に腹を立てた。「こういう人間は許せない」というふうに感情的になることはないほうなのだが、今回は、そのようになりかかった。で、ブログにその腹を少しだけ出した。ま、婉曲で、おだやかな書き方のほうだ。それがまたいろんな人にカンチガイされて、ややこしいことになったのだが、もうそれもいまとなっては、どうでもよい。こんなことはあまりないだろうから、自分のメモとして、その関係のエントリーをまとめておく。みなさんには関係ない。

とにかく、今朝は、気分がよい。9月末から続いていた、イマイチすっきりしない気分が晴れた。大さん、どうもありがとうございます。

2007/09/30
酒のツキアイ

2007/10/02
祝、『汁かけめし快食學』絶版

2007/10/03
『汁かけめし快食學』絶版によせて。おれが愛した大衆食。

2007/10/05
ウソとホント、ヨミは難しい。叙述と構造と料理の関係または無関係

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