からすのおっちゃんの『雲のうえ』にコメント
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『雲のうえ』投稿日:2007/11/14 18:19
「いや実に……
こんなにエネルギッシュな「広報誌」てモノは、初めて見た」
という書き出し。
最後のほうで「しかし、エンテツさん、えー仕事してはります。」と言ってくださっている。
そこで、お礼方々コメントを書いたのだが、チト大事なことを書いたような気がするので、忘れないように、ここに転載しておく。以下の通り。
どーも。わざわざ取り寄せていただき、その上、このように紹介いただきありがとうございます。本来なら進呈しなくてはならないものを、私の手元にはあまり余裕がなかったもので、失礼しちゃいました。すみません。
北九州は、ヤマと港湾が深い関係で発達してきたところに、一つの特徴がありますね。おなじ北九州でも、門司の方へ行くと、商取引中心の貿易港の色彩が強く、やや神戸に近いかという感じもしました。どのみち、とにかく町全体が「働く現場」という感じが色濃い。その雰囲気は「雲のうえ」の誌面にも出ていると思いますが。
それは、これまでの「産業」の見方からすると「遅れている」印象につながるだろうし、これまでの「観光」の見方からすると魅力的な観光の目玉がないという印象につながるだろうし、あるいは近年の身体を使い汗水流して働く姿なんてダサイという見方からすればカッコワルイ姿の町という印象につながるのだろうけど、ほんとうにそうなのか?それでいいのか?と思わせるものがありました。おかげで、私は、近年もてはやされてきた「趣味的生活」というやつに深い疑問を抱いて、この取材を終わったのですが。
なるほど、たしかにアタマを使う仕事が増えたかも知れない、キレイな服を着て仕事をするようになったかもしれない。でもやっていることは、港湾労働者や工場労働者や土方や沖仲師やヤクザと、たいしてかわらんように思うのですよ。働かなくてはくっていけないのだし、タテマエだけじゃ世の中はおさまらないからヤクザが存在する余地はあるし、だいたいマスコミや出版や広告や情報なんか、ほとんど脅迫とペテンや詐欺で成り立っている。そんなことを、北九州の食堂で、格闘技のようにまんまを食べながら考えました。
65キロの体重が70になるまで食べましたが、また65キロにもどりました。役所の担当者は、これが役人かと思うほど熱心で、また理解ある編集委員のおかげで、飲んだくれの私にしてはよい仕事ができたかなと思っています。でも、あとで、いまになって、力量以上の無謀をやったことに気づき、ゾッとしています。遭難しなくて、よかったです。ホッ。
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