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2007/12/09

とにかく飲んで、リスペクトなんか、あったもんじゃない。「酒とつまみ」10号発売!

きのうは池袋で泥酔。17時、「鳥●」で開始。またもや野暮ったい男ばかりかと思っていたが、前日にシゴトのことで電話をくれた女あり、年内会って打ち合わせする時間うまく合わず、それならちょうどこの飲み会ついでにとなり、その熟女、和服姿で登場。ここ3か月連続野暮ったい男ばかり状態を、とりあえず脱することができた。

鳥●は、建物はビルになったが、1980年代後半、まだボロな木造二階建てだったころ、おれがよく昼酒をやっていたところだ。とにかく混む。17時開店早々に入って席確保でよかった。18時半には、ほぼ満杯。おれたちは、おれを含め6人。とにかく飲む。サッポロラガーから始まって、ホッピーや焼酎湯割り。まわりの客は入れ替わっても、4時間、21時ごろまで。途中、シノさん逃亡。

残り5人、東池袋公園そばの清●で、例の激しく安いがマズイ酒(まずくないフツウだというひともいる。この酒は「やすいマズイ」といいながら飲むところに味わいがある)を燗でガンガン飲む。今年の初め、この燗徳利をテーブルが埋まるほど転がして飲んだときの「悪夢」が頭をよぎるが、飲む勢いは止まらない。飲むほどに、いささか自虐的気分が増すのが、この酒の魅力か。何時ごろか、疲れた出よう。

出たら、もう一軒いかないかと熟女。いいだろう、それなら趣向を変えて、おれだってね、こういうところへ行くんだよと、とはいえバーとしては大衆的なほう、とはいえ野暮ったい男の来るところじゃねえぞといいながら、OLDNEWの「重厚」な階段をおり重い扉を開ける。しかも、おれは余市を飲む。つまみ頼まなくてもよいから、さんざん飲んで腹はイッパイというときにいいね。もうだけど何を話しているかわからない状態。居眠りしているやつもいたぞ。

池袋駅で、どう別れたのか気がついたら1人、切符の自販機の前。改札入ったが、まっとうに動いている電車がない、どれも遅れている。京浜東北線も遅れていたが、途中で座れたので座ったのがいけなかった。どうも近頃は寝込むくせがついて、またもや乗り越してしまい、けっきょく上り最終の赤羽行きで、なんとか帰り着く。へとへと。

熟女は、おれのようなジジイばかりと思って参加したら、若い男たちばかりじゃないのと。よろこんでいたか。たしかに、これは何の飲み会?と聞く熟女に、みなは「エンテツをリスペクトする会」とかこたえていたような気がするけど、おれをリスペクトする声は、ほとんど聞かれなかったぞ。みな好き勝手なことを言っているだけ、テーブルに突っ伏して寝ているやつもいる始末。ま、それでヨシッ。野暮ったい男どもにリスペクトされたって、べつにうれしくないしな。

そうそう、ジュンク堂に寄ったら、「酒とつまみ」10号があったと買ってきたひとがいた。できたてホヤホヤ。「酒とつまみ」10号、今年は、この一冊だけ、無事に発行になりました。よかった、よかった。

それから、十条西口再開発、あの斉藤酒場や都内有数の商店街がある地域の再開発が、飲みながら話題になっていたけど、そうなのですよ、またもや、まだやるか、まだやるのだの、その計画は、こちら「十条駅西口地区市街地再開発事業」に、その概要がのっている。……クリック地獄

この件については、またそのうち詳しく。といっても、もう発表になったときには、ほとんど根回しはすんでいて、あとはどんどん進行するだけなんだけどね。

きのう書いたベルクの件といい、もう怒る気もしない。民は無力です。せいぜい、こういうところがなくなるのは淋しいです惜しいですとでもいいながら、昭和を懐古し「三丁目の夕日」だかなんだか見て、涙を流し優しい気持になっていてください。

でも、絶望のなかで希望を持つというのが、ホントウの希望というやつだろうから。冷たくされても冷たい風が吹いても、おれのココロは密かに熱いぜ、という感じかな。

シゴトの話は、その商店街にからむことだったが、なにせもう酔ってしまったから、また来年になってから打ち合わせということに。とにかく、この野暮ったい男たちとの酒は、うまくて楽しい。

今日は、昼ごろまで、まだあの自虐的な酒の味わいが肉体を支配していた。

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コメント

そういうこともあるね。

投稿: エンテツ | 2007/12/10 18:54

愛着が無いと言うより、高齢なんで止め時を探してたって感じっすよ。
体力的に辛くなってきてるのに、毎日のように来る常連さんがいるから惰性で営業してるってな感じでね。

これがいいキッカケてなことなんでせう。

投稿: 吸う | 2007/12/10 16:31

こういう話は、「上」の計画としては、ずいぶん前からあって(なにしろ都道のほうは昭和21年ごろからの計画らしいし)、それを「地元民」の「要望」というカタチにしなおし、地権者の根回し、町会や自治会の地元「有力者」の合意を形成し、それで発表なのだね。その間に、もう既成事実ができあがっている。

いまの法律だと、地権者の同意さえあれば、あとはもうなんとでもなる。どこもそうだけど、土地の上に大勢が暮らしていても、地権者は、ほんのわずかだし。もろもろの権利があるひとたちも、一度に手に入るカネのことを考えたら、日ごろは「拝金主義が日本をダメにした」なーんて言っていても、やはりカネは欲しい、「防災都市建設のため」に仕方ない協力しよう「街の発展のため」だ。

今回の計画は、20メートル幅道路(たしか都道)が、富士塚と中学校だかにぶつかるので、そこんところがどうなるかあたりが残っている焦点らしい。それで計画全体がくつがえることはないだろうけど。

ま、地元民ですら愛着がないのなら、おれが愛着を持ってみても仕方なし、まだまだ残っているいいところへ行くさ。

投稿: エンテツ | 2007/12/10 01:41

駅ビルが建つとか建たないとか道路が拡張になるとか、十条一帯の開発の話は、地元民じゃないおいらでも何年も前から耳にしてましたよ。
まあ、先生様の言う通りで、すでに根回しが済んだようですな。
「斉藤」はどうなのか知らないんすけど、いくつかの大衆酒場はすでに立ち退きを決めてて、廃業後の第二の人生(老後)の話を馴染み客としていますな。

投稿: 吸う | 2007/12/09 16:42

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