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2007/12/19

書評のメルマガ発行。おれはマゾじゃないぞ。

飲んだが、あまり酔ってない。なんだか冴えている。だから「酔いどれ深夜便」とはいえない。そんな夜だってあるのだ。

「食の本つまみぐい」を隔月で連載している「[書評]のメルマガ」が発行になっていた。今回は「いかがわしさの中の確かな料理」というタイトルで、魚柄仁之助『魚柄の料理帖 人生、楽しく食べること』光文社文庫1997年を取り上げている。「ひとの文章についてアアダコウダいえるおれじゃないが、おれには苦手だなあ読むのシンドイよと思う文章の中に、けっこう深いものがある。とかく、この著者の本は、「節約」「倹約」の本として読まれがちだが、それは皮相的すぎるだろう。」と。……クリック地獄

この著者の文章、おれにはとても読みにくい。おれの本もヒドイ文章だといわれることがある。文章の人相が悪いのだ。

人相が悪くて損をする、てなことを、たしか鈴木宗男という本当に悪そうな政治家が言っていたと思う。政治家には、人相が悪くて損をしているやつもいるだろう。人相が悪いために殺人犯のように見られたひともいたはずだ。人相が悪くても口が悪くても、損をする。その悪いなかには、「ヘタ」も含まれるようだ。

「人相がヘタ」という言い方はないが、しまりがないとか、おれのばあい「ヌーボー」とみられたり、「貧相」とみられたりするわけだが。「お人好し」ということでも、けっこうイジメにあう。それは「紳士」と比較してみればわかるだろう、格段イジメにあいやすい。そういうことでイジメにあった例は、以前に何度かこのブログにも書いた。

そもそもフリーという外注は苛められやすいし、少々のイジメにへこたれるようではやれない。最初に正社員で就職した会社では営業だったから、もうほとんど毎日イジメにあいに客先をまわっているようなものだった。外務省と日銀のやつらには、ほんとトコトン苛められたねえ。でも、おれはそんなに気がめいることはなかった。そもそも、それで給料をもらって食べていけるのだからうれしかったし。

やはりバカなのだな。複雑や紆余曲折が、そんなに嫌いじゃない、けっこう面白いというか。楽しんでしまうというか。するとそれが、フマジメと思われて、またイジメにあったり。なかなか思うようにはいかない。ま、そのかわり、こっちだって一歩もひかないのだけど。そういうことの結果、仲良くなると、これがまたよいものだ。

でもイジメられやすいことにはかわりない。おれのことを好きなオンナがいて、そのオンナがほかの男も好きであるというと、なぜかおれのほうがイジメにあう。冷遇される。これには少々まいったこともあったが、ま、それでもオンナにはオンナの事情というか気持があるのだから、面倒がらずに複雑や紆余曲折に付き合う。結果、やはりあっちがよいということにオンナがなってしまうこともあったな。オトコが相手のばあいでも、けっこう性格が悪くて敬遠されがちのやつとも付き合う。オトコ同士にも嫉妬というのがあってねえ、これがなかなか大変なシロモノなのだが。

たいがいこの世は複雑なのだし、ニンゲンというのは複雑なのだ。その欠点をあげだせば切りがない。対象や相手の欠点をみつけたところで、自分や事態が好転するわけじゃない。自分がどこまでやれるかわからなくても、シャッターの前でガマンしなくてはならないときはガマンし、あやまるときはあやまり、あるときは冗談で笑いとばしたり、相手がコワイ顔をしても平気で近づいたり、氷河期には酒で暖でもとって事態が変るのを待ったりとか。イジメられてもイジメられても、ま、みなさん、楽しくやろうよね。ってことなのさ。愛してるよ~ってことなのさ。

そうしていたら、ほんとうにコワイ筋のひとに頼りにされて困ったこともあったが。あのひとたちも、けっこう自分の性格をもてあましたりしている。偏屈で誰にも相手にされない小僧が、渋谷のセンター街あたりで偏屈の淋しさをそのまま顔に出してしゃがんでいる。すると強面系のオニイサンが、「オイ、めしでも食おうついてこい」と声をかける。これが孤独で淋しい偏屈小僧には、とてもうれしいのだ。オニイサンは自分もそうだったから、よくわかる。偏屈小僧は、ついていく。そしてアニキと慕うようになる。ま、そこから先は書かないほうがよいだろうが、入り口は、そういうことなのだ。向こう側にやるようなことはしていけないのに、面倒がいやだからと向こう側にやってしまう。

でも、おれはマゾじゃないぞ。
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何事もやらないよりはやって後悔する、ある意味自滅型でめげずにこれからも行ってみようと自分に言い聞かせています。

お前はいつも自分から苦労の道を選んでるなぁ。

私のオバの口癖。
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って、まりりんがブログに書いていて、笑った。おれもよく「自滅型」といわれてきたが、あえて面倒な苦労の多いほうを選ぶクセがある。オンナのことにしても。

「何事もやらないよりはやって後悔する」。そういうことなのだ。これだけやってダメだったものは仕方ないというところまでやる。そのときは自滅寸前だったとしても、そこまでやる。でも、そうなっても、たぶん自分は何度でも立ち直れるという自信もどこかについている。そんなわけで、結婚も、何度もやってしまった。やれやれ。

ああ、午前2時だ。時が過ぎてゆくなあ。
やはり酔っているかな。

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コメント

思い切りやったあとは、期待していたよい結果が出なかったにしても、けっこう立ち直れて自信がつく。って感じかな。

爆弾、じゃまになったら、ときどきボスに投げつけて爆発処理しましょう。

投稿: エンテツ | 2007/12/19 11:25

「たぶん自分は何度でも立ち直れるという自信もどこかについている。」

私もなぜだかそう思ってます。
当たって砕けて粉々になっても、どうにかして立ち直れると。
爆弾をいくつも抱えて今日も軽快に走ってます(笑)

投稿: まりりん | 2007/12/19 11:08

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