いい知らせ。とにかく、つなげ育てることが解決につながる。
ひとの不幸は蜜の味。新年早々パソコンが壊れ大事なデータを失い、おとといのブログでは、みなさまにメールのアドレスをちょうだいするお願いをしたら、続々とメールが届いている。酒飲みながら感謝のうれし涙がとまらないのでございます。いただいたメールの半分ぐらいは、ひとの不幸に万歳三唱楽しんでおられるようで、おれはこんなにひとを喜ばすことができるのかと、あらためて自分の可能性に希望を持ったのであります。やはり、持つべきものは、コリコウな友ではなく、バカな友でありますね。なかには「このバカヤロウ!キモイ!」などと、これ以上の愛情表現はなかろうというメールあり、かと思えば愛人Xからは「体を壊さない程度に、今年も飲んでください」などと、あなたの愛人1号になりたいワと読み取れる告白もあり、うれしくてうれしくて酒を飲みすぎていますのです。
ま、とにかく、さっそくたくさんの方からメールをいただき、ありがとうございます。
もとより、生きたアカシや足跡を残したいだの、ひとのため後世のため何かを書き残したい、なーんてことは、まったく考えないワタクシであります。イマあるだけを信じ、イマに生きることを本分として、イマの快楽にひたり、イマのめしと酒の日々を楽しんで(できたらバラも楽しみたいのだが、相手があることゆえ)、ゴム風船のようにふくれてパチンと割れてオシマイ、あとは燃やせばなくなるしなびたゴム、ってのが自分の人生と思っている。ま、人間なんて、そんなものじゃないでしょうか。
でありますから、イチオウ「大事なデータを失い」なんーて、もっともらしいことをいい悲嘆にくれているようなポーズをとっているけど、そんな過去のデータを失ったことなど、なんとも思っていないのが本当のところであります。大事なことは、このゴム風船肉体にやどっている。
そういう日々を過ごしてきて、いやあ、今年の年賀状、みなさんどーもありがとうございます。うれしいお言葉がたくさんありました。ですが、なかでも、これですね、熊本県の栗屋克範(くりや かつのり)さん、「昨秋熊本開催の全国育樹祭で、農林水産大臣賞を授かりました」と。
こんなにうれしいことはないですね。栗屋さん、おれが最も尊敬する林業家。約一年近く、栗屋さんと同じ町に滞在し、親しくさせてもらっているあいだに、いろいろなことを教えてもらったし、仕事でも大変お世話になりました。栗屋さんの林は、見れば、すぐ栗屋さんの林だとわかる、それぐらい素晴らしいものです。農林水産大臣賞は、当然でしょう。酒を飲みながら日本の森林を再生させよういうおれと大将の、日本森林再生機構としても、とてもうれしい。そういえば栗屋さんは、たしか昭和天皇だったかな?を、林に案内したこともありましたな。おれより10歳ぐらい?若いのに、若いときから天才秀才大活躍なのですね。
よかった、よかった。また酒を飲む理由ができた。祝杯をあげよう。
栗屋さんのことは、昨年2007/01/05「食育以前、自然と食に生きるといふこと」に詳しく書いている。そこに栗屋さんから、いただい年賀状の添え書きを紹介しているが、「昨秋、屋根より転落し、第一腰椎の圧迫骨折1ヶ月後脳の硬膜下血腫の手術をうけましたが、初めての入院で多くを学び、やっと平穏をとり戻しました。今年はよい年にしたいと思います」だったのだ。よい年になってよかった、今年もよい年でありますように。栗屋さんのような方には、長生きして活躍してほしいのであります。
くまもと県民テレビ「2007年10月2日 「巧みな技で豊かな森林づくり」~林業家 栗屋克範さんの活動~ 」で「熊本が誇る元気モンです!」と紹介されている。…クリック地獄
さて、それで、画像は森林がらみということで、こちらは衰退の一途の山林、おとといの続き。いちばん上の画像は、お天狗様までの登り口にある鳥居。ここから杉林の中の急な登り20分ぐらい。この杉林は、このあたりとしては比較的よく手が入っているほうだ。枝打ちがされ、陽が差し込むので、杉の木のあいだに低い雑木が生えて根元をシッカリ支えている。倒木もほとんどない。だけど、大部分が30年から50年の杉の木は、栗屋さんの木と比べたら成人しないうちに老化したように張りもツヤもなく元気がない。
しかし、まっとうに手入れしても、一本200円ぐらいにしかならない。その一本を切り出し製材し商品にするために4、5万円かかるといわれている。
鳥居の前の谷川は、雨が降ると急増し、根元がシッカリしていない倒木の水路となる。それが下のダムの表面を埋めつくす。皮がむけ無残な肌の倒木が埋めつくす、それは、ゾッとする死の光景だ。
2番目の画像は、お天狗様を祭る集落から一つ上流の集落のなかにある八坂神社。大きな岩に祠を置いている。これなら険しい山を登る必要はない。この集落では、炭焼きの小屋(3番目の画像)を見ることができる。ただ一軒だけ残った林業の家と聞くが、詳しいことは、わからない。
「エコな生活」がいわれる、「環境」がいわれる。「地球温暖化」が話題になるときは炭酸ガス排出量だけが注目される。なんかオカシイ。関東だって周辺は山林だらけだ。それが「花粉症」の悪の根源のようにしか見られないというのもカナシイ。単なる「よい風景」というだけでおわるのもカナシイ。まずはもっと根っこの森林や林業家につながっている意識を持ちたい。
いい酒には、いい水が必要だ。そして、いい水のためには、いい森林が必要だ。だから、「酒を飲みながら日本の森林の再生を」という日本森林再生機構は、まんざらデタラメでもないわけであります。
酒を飲みながら森林を思え。
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