ふらふら旅心のつぶやき。
「旅する舌のつぶやき」を書いたあとに、旅心をそそる葉書が二通。
一通は、下諏訪のミドリさんからの寒中見舞。厚手の紙に、ミシンでものをつくるひとらしく、そしてミドリさんなので緑色なのか、糸をミシンでぬいつけて。ご存知の方もいるだろう、これぞ「かみさま」。視覚と質感のメッセージ。すみません、とりよせていただいたのだろうか、『雲のうえ』5号の感想も。「ごはんをモリモリ食べ、お酒をぐいぐいのみたくなりました」と。すぐさま下諏訪へ行って、温泉に入り、ミドリさんと一杯やりたくなり、ウエブで路線検索、時刻と料金を調べてしまった。
もう一通は、アメリカはコロラドのOK牧場のケンさんから年賀あいさつ。毎年のことだけど昨年暮れにはクリスマスカードもいただき、おれはクリスマスカードのかわりに『雲のうえ』5号を送った。ケンさんはおれと同じ歳で、大学卒業するとすぐ渡米したまま、近頃はとくに日本語と日本のめしに郷愁というか、きのうの「旅する舌のつぶやき」の話のように、冒険人生のなかに日本人である自分を確認しているらしい。めしのことには、とりわけ関心が高いから、『雲のうえ』5号はうれしかったようだ。その感想にそえて、「こちらは異常に寒く、マイナス30℃という冷凍の世界です。馬に毛布をかけてやりました。そのあとこごえる手で、みそしるを作ってゴハンにかけて食べる、これがウマイ」と。すぐさまコロラドへ行って、ケンさんと一緒にみそしるぶっかけ飯をかっこみながら一杯やりたくなり、ウエブで経路と料金を調べてしまった。
寒さのケタがちがうとはいえ、下諏訪もコロラドも冬は寒い。だけど、それも旅情のうちか、でも、やはりコロラドまで、この時期にでかけるのは……そもそも今年は早々にパソコンが壊れ、痛い出血出費があったばかり。今月末の「四月と十月」古墳部の出雲旅も自粛しているアリサマなのだ。であれば、あるほど、また出かけたい。ああ、こりゃこりゃ。
去年、北九州から東北のあいだを行ったり来たり、またポルトガルから魅力的な誘いがあって、刺激され高まる旅心を、「いかないで」というオンナの言葉で、おさめてきたのだから、おとなしくオンナにしたがっているか。しかし……。ぶつぶつぶつ。
とにかく、今日は、つまみの関係で、赤ワインをたっぷり飲むつもりなのだ。そうだ、まずは、赤ワインを買いに行こう。ただいま、昼どきです。
そうそう、おれは年賀状は出さないで、葉書で「エンテツ年頭消息」を出している。それがまだなのか、あそこにある、「●●歳になる」…というのを見ないと新しい年が来た気がしない、なーんていうメールや電話をもらっているけど、もう少しお待ちくださいよ。まだ、できていないし、今年は、なぜかうまく短く書けないで苦労しているもので。今月中には発送するようにしますです。
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