なんだか楽しい、カレーライスの歴史。
ザ大衆食のサイトの「汁かけめし(ぶっかけめし)とカレーライス・丼物など、とか」のページに追記をした。…クリック地獄
ご覧いただけばわかるが、以前に、
「丼物は、汁かけめしの歴史に位置づけられるようになったが、カレーライスについてはまだである。「カレーライス伝来説」ともいうべき、根拠のないあるいは誤った歴史が、依然としてはびこっている。
その「説」には、きわめて単純な誤りも多い。たとえば、『ウィキペディア(Wikipedia)』の「カレーライス」にある、「ライスカレーという名称は明治期に登場し、カレーライスという名称は昭和初期に登場した」というのは、単純な間違いで、すでに明治期にカレーライスという名称は登場している。こうした単純な間違いが多いのは、さまざまな先入観が強すぎるからだろう。調べることも考察することも足りない。」
と書いておいた。
きょう、その『ウィキペディア(Wikipedia)』の「カレーライス」の項を見たら、かなり書き換えられていた。その名称については、「実際には、1872年、北海道開拓使の公文書では「タイスカリイ」(ライスカレーの意味)という語が使われ、樺太の医師・三田村多仲の日誌『三田村多仲日誌』1875年1月3日付けの記録では「カレーライス」という語が使われており、カレーが日本に入ってきたきわめて最初期から、「ライスカレー」、「カレーライス」という語が併用されていたことが分かっている。」となっている。
こうやって指摘されたらあらためるのはよいことだけど、そもそも「カレーライスの原型となった料理は、明治時代の日本に、インドを植民地としていたイギリスによって伝えられた。そのためインドをルーツとする料理でありながら、日本では長く洋食として扱われてきた歴史がある。」という先入観についてはあらためてないのだから、まだまだ問題がある。
その一つひとつを、これからまた指摘していきたい。
こうやって、一度に問題点を指摘せずに、チクチクじわじわ一つひとつあげていくのは、とてもサディスティックに楽しい。そもそも拙著『汁かけめし快食學』をマジメに読めば、こんなことはないはずなのに、まったく無視しているから、こういうことになる。
この『ウィキペディア(Wikipedia)』の記述には、まだまだ、大きなモンダイがあるのだ。さて、それは、いつ指摘するとしようかな。指摘されるまえに記述を正確にしておいたほうがよいよ。できるかな?
しばらく楽しませてもらおう。うふふふふふふ。
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