酒の飲み方が足りないようだ。
「大量の酒を飲む者の常として、私は、ずっと下痢腹が続いていたのである。」と山口瞳さんも書いているし、「酒とつまみ」の大竹編集長も、軟便下痢便の話が得意だ。
おもふに、おれはあまり軟便下痢便がない。ふりかえっても、ひとに話せるほどのことは思い出せない。便の色は、ときどき変化するが、硬さや長さは、ほぼ一定しているし、その排泄に所要する時間も、ほぼ一定している。便は、きわめて素直に出て、小便と同じ時間ぐらいで、スポンと完璧に切れよく終わる。
酒飲みらしからぬ排便生活なのだ。まだまだ飲み方が足りないらしい。
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