dankaiパンチマクドナルド雲のうえ安全入船食堂。
午後3時というのに、まだナントナク酔っているかんじだ。自分の身体が放つ酒のにおいで、部屋のなかが酒くさいのが自分でもわかる。仕事の集中がすぐ切れるので、そのあいだに、一か月ほど前に送られてきた『dankaiパンチ』2月号をパラパラみる。いまどきのリッチの贅沢である「ミニマリズム」が特集だ。ユトリある連中が、ミニマリズムについて御託を並べている。
「ミニマリズム大国・デンマークに豊かさを学ぶ」に、コペンのマックが「静かなM」のタイトルで写真が載っている。そのコピーに「日本では、大阪万博で登場して以来、赤と黄色のカラーで全国を席巻したマクドナルド。だがここデンマークの「M」はひと味違う。コペンハーゲンいちの繁華街である歩行者天国にしてこの抑制の利いたデザイン」とある。
これ、おかしいよ。このコピー書いたひとは、おれのように北浦和あたりの田舎に住んでいるのかな。マクドナルドは、都心部から、「抑制の利いた」同じデザインに変わっているよ。大宮あたりでも変わっている。新宿の歌舞伎町あたりのマックだって、この「抑制の利いた」デザインだから、目立たなくて気づかないのかな。
ついでに、昨夏ごろ「クイックジャパン」からこちらに移った森山裕之さんが、dankaiパンチブログを書いている。…クリック地獄
ついでに思い出したので忘れないうちに。先日、祖師谷へ行ったとき、駅そばの赤い看板の牛丼チェーンのカウンターのなかを黒人(女)がやっていた。初めてみた。上は、さらに上をめざし、下は、さらに下をつくり、はてしなき泥沼、どんどん変わるのだなあ。
話題かわって。きのうあたりから、おなじリンクから2007/10/28「愚直に」へのアクセスがおおい。たどったら、「SWEET AIR-Dairy Report-」の2008年2月19日「地域に生きる人々の生活の息づかいを感じた朝」というエントリー。…クリック地獄
去る1月26日北九州市へ行き、泊まったホテルで『雲のうえ』5号をごらんになり、翌朝、ホテルから小倉へ向かう途中、門司の安全入船食堂で朝食を食べたことを書かれている。群馬の前橋の方だ。
……………………………………………………
「めし大盛りにしとって!」
タイトルにそう書かれていたその冊子は北九州市が発行しているという情報誌「雲の上」。
重工業を中心として発展してきたこのエリアの「はたらく人たち」を長年に渡って支え続けてきた
古くからある大衆食堂を特集したこの冊子はドキュメントも写真も非常にインパクトがあるもので
ひとり酒を飲みながら、思わずその冊子に見入ってしまったほどであった。
誰もが行くような観光地をあまり好まず
地域に生きる人たちの生活の息づかいを感じることができるような場所に行くのが大好きな私にとって
そんな場所に興味が湧いて来ないはずもなく…
翌日の朝は競輪場に入る前にぜひここに掲載されている食堂に行って、せめてもの旅気分を味わってみることにしようと思い
この日は眠りに落ちることとしたのだった。
……………………………………………………
安全入船食堂については、このように書いている。入り口のガラスに水滴がついている画像もあって、いかにも寒そう。夏の取材のときに、冬は朝の3時からの仕込みが、寒くて厳しいと言っていたあるじを思い出した。北九州は、裏日本=日本海側だから、しかも安全入船食堂は海のそばだから、冬の冷たい季節風にさらされる。でも、この文章から、あそこの雰囲気が生き生きと感じられ、すぐにもあるじ夫妻に会いに行きたくなった。
……………………………………………………
コンテナを加工して作ったようなその建物には一応ガラス戸が入れられていたのだが
水滴がついていて外からでは全く中の様子を窺い知ることはできない。
この手の店と言うのは入っていくのに結構勇気がいるものだが…
実際に中に入ってみるとそこは地元の人ばかりが集まる場所であったものの
なぜか溶け込みやすいような不思議な空気を持った空間が広がっていた。
朝定食300円。
この日はごはん+みそ汁にとろろ、ベーコンエッグ、漬物
そして九州特有の甘い醤油を使って煮込んだ煮物がついていた。
やってきた常連客とおぼしき人の中には「朝まで飲み明かしていた」と言っていた人もいたが
そんな人の胃にもやさしいメニュー。
食べ終わったあとは、厨房の入り口の手前にある棚に自分で食べ終わった食器を返しに行くのが
この店のローカルルールであるようだ。
地域の人の生活の息づかいを感じる食堂で地域の人が普通に食べている朝ごはんを食べて一日のスタートを切る朝。
わずか300円で、味だけでなく五感で門司という土地の空気を感じられるこの食堂は
もしかするとどこの観光地にも勝る最高の観光スポットなのかもしれない。
……………………………………………………
| 固定リンク | 0
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
生きる人々の生活の息づかい...。自分の良く通う酒場もそういう雰囲気がただよっています。そして、自分自身も生活者として息をしてここで酒を呑んでいるんだなぁ...、そんなことを考えていると何故か生きる力が湧いてきます。
投稿: おけい | 2008/02/21 11:58