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2008/02/25

パンクな。

Takarajimaきのう書いたおけいさんはブログを見てもらえばわかるが、パンクにパンクなひとだ。それが、まあ、チョイと会ってみたいなと思った一つのワケでもある。

べつにおれは音楽のことなど、「わからない」。でも、音楽ってのは、「わかる」ものでもないと思っている。パンクには、むかし、ピンとくるものがあった。ひかれるものがあった。グチャグチャいうな、おけいさんともチョイとだけ、むかしの雑誌『宝島』の話になった。話はアチコチにとんだので、チョイとだけだったが。

んで、いま、25時をすぎたわけだけど、画像の『宝島』を探し出した。1990年5月9日号。これはもう、ロックがんがん晩期の『宝島』で、このころが最後の華という感じだったと思うけど。この特集、画像でわかるかな、「パンク・ロック革命史」なのだ。「パンクが変えた80年代世界ロック史」だ。これを手にしたときのコウフンは、いまでも覚えている。

ああ、グチャグチャ書くのめんどうだ。おれの『大衆食堂の研究』の文章、あれがダダだのデカダンだの、小沢昭一調だの、あとなんだ椎名誠調だとか、坂口安吾調だとか、いろいろいわれた。そうかも知れない。そう言われてもよい。だけどね、それは、活字とかブンガクの世界のことなのだ。文章表現の上っ面のことだ。

感性ってのは、活字やブンガクのスタイルだけじゃねえよ。つまりさ、『大衆食堂の研究』も『汁かけめし快食學』も、スタイルはちがっても、ココロはパンクなんだよ。ってことでいうと、東京の、いい出版社の会社員をやめて、有機栽培の百姓になった藤田さんだって、パンクな生き方だ。幼子が2人もいるのに、そんな、パンクな不良オヤジだよ。な、そうだろ。

それらのことが、近頃いろいろ考えていたことに交差する。

2007/11/29「いい連中だ、いい歌だ。」の銀杏boyzだって、関係あるぞ。

もちろん、モンティ・パイソンだって、大いに関係する。

それは80年代前半、つまりバブル前夜に関係する。あのころを頂点に、そして最後に、しだいに失われていったが、たぶん、けっして、失われないもの。もし未来があるとしたら、そこからだろうと思われる、パンクなココロ。そのいろいろが、いま、おれの頭のなかで錯綜し、酔っているのだ。

今夜は、これから、この『宝島』を見て寝よ。熱くなって、眠れるか。そうだ、ナイトキャップを呑もう。

パンクにやろう。それを食文化に体現するなら、「気どるな、力強くめしをくえ」ってことだよ。そういうことなのだ。「正しい」「よい」人間になろうとする必要はない。力強くめしをくって力強く生きることなのだ。

画像、チトぼけている。酔って撮影したからな。でも、ボケているのがわかる。もしかすると寝ておきて撮影しなおすかもしれない。クソッタレ。

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コメント

この「宝島」を思い出してしまいました。
また飲みましょう。

投稿: エンテツ | 2008/02/26 10:04

『汁かけめし快食學』、エンテツさんのスピリットが溢れています。「食べること、呑むこと」は「生きること」、涙も汗も噛み砕け!それを感じずにはいられません。もちろん、面白い「論」が満載で頷き後感心or爆笑なのですが、読んでいるとぐっと拳を握りたくなります。「ぶっかけめし」、どうでしょう、このパンクなひびき。『食』という視点で書かれていますが、それを通じて、「表面だけが清潔で、大切な本質を忘れてしまう」世相に対して、「そんなんじゃねえぞ!」と言ってくれている気がします、でも押し付けがましくなく読める、重宝させていただきます。それにしても、すごいですねこの「宝島」、色使いがまさにあの時代、…清士郎さん若い…、過剰に反核とか叫んでた時代でしょうかね。

ほんと、エンテツさんのような人がいることが嬉しいです(本気!)。また、御会いできる日を楽しみにしています、ほんとうにありがとうございました。

投稿: おけい | 2008/02/25 13:07

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