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2008/03/13

ぜいたくな生活を送り悩ましい質問に答える。

おととい、昼近くに、故郷のクボシュンさんから電話があって、「いま、テレビで野田のやよい食堂をやっているよ」と知らせてくれる。「ありがとう、でも、うちテレビがないんだよね」というと、クボシュンさんは「えっ」と一瞬沈黙、のち「それは、たいへんけっこうなぜいたくをしていますなあ」という。

うちには、テレビも新聞も、クルマも自転車も電子レンジもない、おれは携帯電話も持ってない。べつに文明的な何かに抵抗する意志はないのだが、とくに欲しないうちに、そうなっているだけだ。しかし、考えてみると、これは、なかなかぜいたくな生活なのかもしれない。このなかで、携帯電話を持っていないと、ときどき誰かに不便をかけることがあるが、ほかは特に誰かに不便になることはない。ほんとうは、誰かに不便な思いをさせながら、自分だけは悠々とやってこそ、よいぜいたくだと思うが、そこまでにはなってない。

知り合いのフリーの編集者は、純粋な電話だけで、留守録もファクスもない。本人からは、用があると、ハガキや封書が届く。こちらからも、校正など、ほんとうはファックスですむことも、いちいち封書にしなくてはならない。本人は、「優雅」を楽しんでいるようだが、それに付き合わされるこっちは、忙しいときにはイライラする。これこそ、ぜいたくというものだろう。

それはともかく、そのおとといの夜、以前お世話になり亡くなった吉村平吉さんを紹介してくれた放送作家の方から、メールでラジオ番組出演の依頼があった。たまたま司会の女優さんの本は読んでいて好い印象があった。出てもよいかなと思ったが、スポンサーが悩ましいので、そのことをメールで返事しておいた。

きのう午前に電話があって、その件について話し合い、出演することにする。生ではなく、収録が来週とのことで、急にあわただしくなり午後に、放送原稿をつくるための質問が、メールで届く。以前なら、電話で一時間ばかりインタビューされて、できあがった放送原稿がファックスで送られてくるという段取りだったが、いまやメールだ。

この質問に答えるのは、電話だと相手のニュアンスを確かめながら思いつくままシャベリ、あとは放送作家さんのほうで、うまくまとめてくれるから面倒ないが、メールの文章で答えるとなると、原稿を書くのとおなじ気分になって、けっこう悩ましい。とくに「大衆食堂の定義」だの「名店」だのという苦手のことになると悩ましい。さらに今回は日本の食や農業の現状に対する質問もあるから、激しく悩ましい。8項目ばかりの質問に答えて返信するのに、思わぬ時間がかかってしまった。

その間に、呑みの相談がつぎつぎという感じでメールで届く。今月中に呑まないと、しばらく会えなくなってしまう転勤者や新入社の人との呑みも、まだ全部おわってないし、あれこれ呑みのスケジューリングで楽し悩まし。

今日は、あれこれあって忙しい。出かけなくてはならない。その前に書類をつくらなくてはならない。確定申告の準備もできてない。あなたは、どうしてますか。

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