「手前みそ」にエンテツ登場。味噌のおもしろさ深さは、その多様性にある。
もうすっかり忘れていた「手前みそ」が届いた。たしか取材を受けたのが、一年以上前じゃないのかな。たしか去年の3月に発行の予定だったような気がする。ま、でも、無事に発行になってよかった。なにしろ、おれが登場すると、版元はつぶれれたり騒動がおきたり、でなければ早々に絶版あるいは品切れ状態という、おれの人生のように「波乱万丈」なのだ。考えてみると、いま、おれはライターを名乗るが、発売中の本は一冊もない。ま、フリーライターは、それがフツウだけどね。ぎゃははは、「無冠の帝王」という感じだ。いや、「無官の低脳」か。
でも、おれは、食べ歩き飲み歩きバカ騒ぎごっこの、ばかどものために書いているわけじゃないし、ばかどもに本が売れても、うれしいことはないからな。このブログも、そうだが、おれが書くのは、ザ大衆食のトップにあるとおり、「あたふた流行の言説にふりまわされることなく、ゆうゆうと食文化を楽しみたい」のであり、生活に根付いたほんとうのグルメは成長してほしいと願っている。そのための「未来への掲示板」なのだ。知っている飲食店や飲食物をあげつらね集めてよろこんでいる知ったかぶりの、消費主義にすぎない、えせグルメ、えせ庶民文化、えせ大衆文化などには、くたばってほしいと思っている。
「未来への掲示板」である、おれの本やサイトやブログの愛読者のみなさんは、ほんと、ばかではない、よい食文化の未来をつくるリッパなひとたちですね。もっと、こういう人たちが増えたら、日本も日本の食文化も、よくなるでしょう。
そのように強がりを思いながら、毎夜シクシクシク寝床の中で泣いています。そうそう、このあいだ大宮のジュンク堂に寄ったら、『談別冊 shikohin world 酒』があって、おどろいた。これは共著だけど、おれは、酒蔵ルポ「風土と市場そして宿命と技術……高千代酒造を訪ねて」と、エッセイ「浴びるほど飲む人はどこにでもいる……酔いたい、酔うために飲む飲兵衛の存在」の2本を書いている。おれの原稿は、なかなか評判がよいらしい。ほかは、豪華メンバー。詳しい案内は、ザ大衆食のサイトに。…クリック地獄。
大宮ジュンク堂には、「酒とつまみ」の単行本『酔客万来』も、面出しで並んでいた。もしかすると店員に酒好きがいるのだろうか。
いきなり話が大きくそれた。この『手前みそ』は、「みそ健康づくり委員会」というところがプレス用に発行しているものだから、市販はされない。「みそ健康づくり委員会」は全国味噌工業協同組合連合会(全味工連)の広報活動をしているところ。
本文A4、21ページ。「みそピープル」のコーナーに、おれは、「汁かけめし探索の第一人者」の見出しがついて登場している。インタビューをまとめていただいたのだが、アアいまは絶版になった『汁かけめし快食學』の要約でもある。4ページにわたって、シッカリ書かれている。
ほかの記事は、「大豆・原油などの高騰で窮地に立つみそ業界の厳しい現状 シカゴの大豆相場が史上最高値で経営を圧迫!」といった生々しいもの。「みそ料理 名店ガイド」のコーナーもあって、渋谷区の、みそと黒糖焼酎の店「がらり」が紹介されている。
味噌のおもしろさについて書こうと思ったが、めんどうになったのでやめた。そのうちに。
みそ健康つくり委員会のサイト…クリック地獄
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