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2008/03/16

三鷹で落語馬花コロッケそば主婦といのちとエトセトラ。

きのうのこと。19時から三鷹の武蔵野芸術劇場、落語馬花。アレコレ片付けることが多く、ぎりぎりの感じでうちを出る。15分前ごろ着。劇場入り口にハッピ姿で、すっかりスタッフになったコンマさん。受付に佐々木さんと青木ダンナ。なかに入ったら、すでに瀬尾さんが姉上あんど知人といた。その並びに座る。150席ほどの会場は、予約だけで満員御礼の盛況。この落語会は二つ目の3人の会なのだが、その動員力には、いつもおどろく。

初花、馬吉、ゲストの真打、喬太郎、トリが女流のこみち。初花は、喬太郎の新作「ハワイの雪」。初めて聴く。この作風をなんていうのか知らないが、「現代人情噺」とでもいうのか、好きあいながら結婚できなかった老男女、老女は嫁ぎ先のハワイで死の床にあって、好きだったひとの名をよぶ。その知らせを受けた日本の老爺が訪ねる、故郷の高田の雪を土産に持って。とうぜん雪は融けてなくなっている。老女は老爺の手の中で死ぬ。そのとき、ちょうど雪が降る。ハワイにはスキー場もあって雪が降るのだが。しんみり終わる。噺は、ハワイを訪ねる新潟県は高田の「とめきち」と「めぐみ」という祖父と孫娘の会話から始まる。そういえば、この落語馬花に初めて行ったのは、一昨年、めぐみさんに声をかけられて参加した呑み会で佐々木さんと会ったのがきっかけだったと思い出しながら聴く。初花は、ネタの選び方で、かなり芸の感じが変わる印象がある。そのへんの自分の芸のつくりかたが課題かもな、と思う。

馬吉は、一昨年の最初から器用で達者な印象があった。喬太郎は、ひさしぶりだった。そもそも最近は、あまり落語に行ってない。上手に枕で会場をわかせる。会場がわくから、さらに枕を続ける。いつ本題にはいるかと思っていたら、枕でやっていた立ち食いのコロッケそばの話を、ちゃんとつなげて「時そば」。このへんはもうベテランだ。トリのこみちは、一昨年の最初のときは、ちょうど前座から二つ目に昇進したばかりで、硬さがあったが、すっかり落ち着いた。ある種の貫禄が出て、男の口調にも違和感がなくなった。ただ、ストーリーを追うのにいそがしい感じがあって、表情の演技力などが課題かなという感想が残った。

21時すぎに終わって、瀬尾さん瀬尾姉さんと打上げに参加して呑もうということになり、会場へ。北口のだんまや水産。呑んでいるうちに、あとから初花、馬吉、こみちと佐々木さんコンマさんら関係者も到着。コンマさんは、おれのブログの読者で呑み人の会なのだが、なんと青木ダンナと大学時代からの友人なのだそうで、どこでつながっているかわからない。

佐々木、瀬尾、瀬尾姉とおれ、かたまって呑む。しばし、コロッケそばのこと。まったく、コロッケそばというのはおもしろいシロモノだ。そのことは、後日書くとしよう。瀬尾さんの主張「主婦のモンダイ」。なぜ、かくも「主婦」という言葉すら消えてゆくのか、瀬尾さんはオカシイという。そういえば「主婦の友」「主婦と生活」どうなった。「主婦」は、どうなった。そのことも後日書くとしよう。そりゃそうと商店街だ、その企画については、また別途呑みながらということに。「いのちをいただく」の正しさのおかしさ。話しは錯綜しつつ、佐々木さんが話す「緑にこだわる教授」のこと。エッそれって筑波常治さんのことじゃないのかい。そうそう筑波先生ですよ。おおっ健在なのか。なんと、筑波さんは、落語馬花に顔を出しているのだそうだ、あいかわらず緑のファッションで。懐かしく、筑波さんと会ったころ、江原生活料理研究所のころまで思い出す。

三鷹と北浦和は遠い。6百何十円かかる。チト寝不足で肉体がしんどかったし、清酒を呑むと帰りがつらそうだから、ビールでとおす。でも、だいぶ呑んだ。帰り、23時すぎになったのに気づき、あわててお先に失礼する。けっこう酔っていたのか、北浦和に着いたら、6百何十円かの切符が見つからない。財布を見たら百円玉三個しか残っていない。必死で切符をさがすが見つからず、冷静に判断し、赤羽から乗車したことにして、210円払って改札を出る。午前1時過ぎ帰宅。

ついでに、筑波常治さんのことを少し書いた記憶があるので検索してみた。今年になってからも書いていた。
2008/01/08
現実的な鍋料理。そして、あまりにも情緒的=文学的な「めし」。

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