鬼子母神わめぞ駒込大観音水族館劇場のち池袋わめぞ。夢のあとか夢のはじまりか、いやさ泥酔よ。
きのうは、散歩とビール日和だった。午後。池袋駅から歩き、鬼子母神のわめぞ外市へ。鬼子母神がこんなに混雑したのは初めて見た。地下鉄、雑司が谷駅開業の威力か。
境内の入り口に「文壇高円寺」の荻原魚雷さんひさしぶり、案内されて、わめぞ古本市のコーナー。おおっ、すごい賑わい。武藤良子さん、退屈男さん、旅猫雑貨店金子さん、研ぎ師男と輪王古物女(研ぎ師は包丁をたくさん研いで疲れ切っていた様子)、ホヤホヤの往来座瀬戸さん、えーと、ま、とにかくわめぞのみなさん。
まずはビールだよ、武藤画伯が自ら買いに行ってくれるという、いやあ、画伯をお使い立てして悪いねえ。ついでにみなさんに激励缶ビールをふるまうハメに。画伯は、男のサイフをゆるめるスナックのオンナになれる。激励のココロあらばカネで示さなくては、わめぞは納得しないらしい。武藤さん「エンテツさんは、カネかオンナかといわれたらどちらとります?」おれ「もちろん、オンナ」武藤「わめぞは貧乏人ばかりだから、みんなカネです」。どんどん古本が売れているのに、おれが買いたい本は一冊もない。おれがオカシイのか、まわりがオカシイのか。たぶん、まわりの連中がオカシイのだろうと思いながら、貧乏なわめぞのために一冊だけ買う。
古本市は朝の9時に始まって16時におわる。おれは18時から、中原蒼二さんに誘われて水族館劇場の総打上げに出るのだ。わめぞの打上げは19時からだから、帰りにチョイと顔を出すことにしていったん別れる。時間があるから駒込大観音まで歩くことにする。武藤さんと金子さんの意見では、少し遠まわりになるけど不忍通りを行くのがわかりやすい。教えられたように境内を出て東京音大の手前の路地を道なりに歩く。途中の、まさに1960年代的商店街に旅猫雑貨店がある。護国寺のところで不忍通りに。とにかく歩く。半分ぐらいの17時ごろ、腹がすく。ラーメン食べたいが、飲食店がない。マックがあったので、なんでもいいや入る。
また歩く。ひたすら歩く。駒込のときわ食堂は営業していた、動坂食堂は休み。ようやっと千駄木、古書ほうろうの前。見ると、宮地さんとミカコさんがいる、あいさつ。お2人もあとで来るという。団子坂についたら、もう18時だ。このあいだ差し入れに酒を買った酒屋で買おうと思っていたのに、休み。はて、どうするか、手ぶらで行くのもなんだなと思うが開いている店がない。時間もないから、そのまま、駒込大観音へ。
門のところに立つと、あのテント劇場は、9割ぐらいは解体がすんで、境内の全貌が姿をあらわしていた。あらためて、3階はあったであろう、テント劇場の高く大きかったことがわかる。まもなく、ここで名物ほうずき市が開かれ、本格的な夏をむかえるのだ。中原さんは、水道のところで、包丁を持って魚をさばいていた。
光源寺の住職の音頭で乾杯。役者さんは素顔にもどっている。そのまま、わかるひともいれば、わからないひともいる。中原さんの司会で、それぞれテキトウにスピーチ。劇団員は、それぞれ仕事を持っていて、休んで4月からの合宿に参加しここに来ていたのだから、終わるとまたもとの職場にもどる。そういう生活と人生もあるのだなあ。ヒトデ型とはちがうクラゲ型か。
キリハを演じた主演女優格の千代次さんと話をしているうちに、彼女の話から、「表現」と「伝える」「伝わる」関係のムズカシサというか、悩ましいところを考えさせられる。思い入れは大事だし、思い入れがなくてはよい表現はできないが、それと、「伝える」「伝わる」ということは、またちがう。思い入れてなおかつ「伝わる」「伝える」表現のむずかしさよ。てな。清酒を何杯も飲むが、アンガイ酔わない。
終了予定の時刻21時半少し前に、中原さんが締めの挨拶。脈拍高く声つまる。片付けに。まだ劇団員や濃い人たちが残って飲む。おれは退出し、池袋わめぞ打上げの酒場へ。着いてみると、ちょうど店からみな出て来たところ。追い出されてオワリだという。朝早くからだったから、疲れて眠いひともいるという。んじゃ、ま、行けるひとで、近い清龍へ。古書現世の向井透史さん、武藤さん、NEGIさん、リコシェさん、退屈男さんウイズ鉄わらじさん。だったかな。ビールだけ飲んでいたように思うが、酔いが急にまわる。23時半ごろまで。
たくさん歩いて、たくさんの人に会って、たくさん飲んだ。
来年も、きっと観たい水族館劇場。
2008/06/07
うそとまことを行ったり来たり。再び水族館劇場。
2008/05/24
水族館劇場、白骨島スペクタクルに驚愕。
来月も外市があります、わめぞ。
わめぞblog…クリック地獄
そうそう、思い出した、追記。このあいだ武藤さんは個展で大阪へ行ったのだけど、酒場に入ったら、隣におれのようなニオイがする男が2人いたので、「もしかしてエンテツご存知か…」と声をかけたら、「師匠です」と返事があって、おどろいたという。そんなニオイを感じて声をかけてしまう武藤さんもオカシイが、その男たちは酒場部の鴨井岳さんと牧野伊三夫さんだったのだ。なんという偶然。こんど一緒に飲みましょう。
でも、なんだね、数年前、おれが大阪の夜を1人ウロウロしたあげく路地の奥で初めて入った飲み屋に、ナンダロウアヤシゲさんと前田チンくんがいたという、すごい偶然もあるのだから、浮世はわからんものだ。
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