うそとまことを行ったり来たり。再び水族館劇場。
きのう。またもや、水族館劇場公演「Noir永遠の夜の彼方に」を観にいった。天気がよかったので早めに出て、生ビールを一杯やって会場の駒込大観音へ。開演一時間前の6時ごろ着く。
門のところで、先夜遅くまで自宅にお邪魔して飲み食い楽しんだ東池袋の研ぎ猫さんが研ぎをやっている。境内に入ると、舞台になるレトロな銀杏堂写眞館のそばで一箱古本市を開催の、古書ほうろうのミカコさんがいる。公演にあわせて「水族かんのん楽市」をやっているのだ。生ビールもありますよといわれ、また一杯飲む。きのうまで雨だったが、晴れて蒸し暑いぐらいで、明るいうちに野外で飲む生ビールはうまい。南陀楼綾繁さんもあらわれ、生ビールを飲み、公演が始まる前には、一箱古本市の片付けなどをやっていた。
19時ごろ、銀杏堂写眞館の舞台から始まる。いきなり、前回初日に観たときとちがう導入。中に入ってからの舞台も、けっこう書き換えられていた。構成もセリフも変わっているところがある。銀杏堂写眞館のところにあった鏡の役割、物語の入れ子構造というか表裏というか、それぞれ鮮明になり、うそとまことを行ったり来たりの物語の構造が、より一層わかりやすくなっていた。
役者は、すっかり余裕という感じで、せりふを忘れても動じず、それすらも芝居にしてしまう。てきとうにギャグもとばし、楽しんでやっている。それが芝居全体のふくらみというか厚みをつくってるようだった。じゅうぶん楽しめた。
詳しくは、すでに書いている。
2008/05/24「水族館劇場、白骨島スペクタクルに驚愕。」
この公演は、いま最終週で、きょう、あす、あさって9日でおわる。お見逃しなきよう。
終わって、その場の打ち上げに参加し、中原蒼二さんたちと飲む。脚本の桃山邑さんを紹介される。中原さんの話によると、やはりかつてのアングラのイメージ、どろんどろん情念の表出や絶叫などを期待するひとがいるのだそうだ。おれは、そういうのは、あまり好みでないので、この感じがよい。とか。
CG分野のプロデュースとグラフィックデザイナーで、目下メキメキ売り出している、オオクラテツヒロさん。シナリオライターのまなべゆきこさん、あんどハーフレンドでクラシックバレリーナあんどフランス革命ベルばら時代オタク?フリーライターの松尾智子さん。一緒に飲む。まなべさんと松尾さんは、OL時代からの飲み友で、かなりの酒豪かつ松尾さんの飲むピッチはかなり早い。
きょうは、酒の話はやめて、かれらの仕事のことにしよう。
オオクラさん+まなべさんの新しい仕事。えーと、どこのだったかな、日清?だったかな、とにかくコマーシャル作品が、きょうラフォーレミュージアム原宿で行われる「Biz-R」のイベントで公開される。次世代を担う新進気鋭の監督のショートフィルムが終結するそうだ。19時50分から21時40分まで。1000円。今夜、会いましょう。
まなべさんのご主人、熊沢尚人監督の作品、いま30代40代のオンナたちが狂喜する若い男の裸もタップリ楽しめる映画、「ダイブ」が6月14日からロードショー。これ、角川文庫創刊60周年記念作品第一弾だそうだ。
松尾さんの連載「ベルばらkids」は、まだ見てないから、見てから紹介する。
けっきょく23時半ごろまで飲んでオシャベリ。この時間に帰ると、京浜東北線はラッシュなみの混雑で疲れる。酔いも深まり、帰り着き倒れるように寝てしまった。
ま、人生は、「うそとまことを行ったり来たり」というか、うそとまことのあいだにあるというか。料理や味覚も、そういうものだということですなあ。
いじょ。
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コメント
うーむ、とりあえず、あとさき考えずに、再び観にいきました。
舞台造形というのか美術というのか仕掛というのか、さらに成長していました。役者の演技とあいまって、あの空間のエネルギーというかオーラは、確かにキケン域になっていました。「警戒」正しいかもしれない。おれは、もしかすると、アブナイ状態に入ったかもしれない。
でも、酒で中和する。
投稿: エンテツ | 2008/06/08 01:40
あのエネルギーをもう一度浴びたかったのですが・・
事情許さず断念、触発されてあらぬ方向へ走り出す自分に
警戒もあり、情けない。
投稿: タジリ | 2008/06/07 14:28