文章のオベンキョウをしてみるかと思うこともある。北九州から電話。
コツコツ仕事もかなり片づき、ほぼ普通のコツコツ状態にもどりつつある。今回、いろいろあったなかに、1回につき420字ぐらいのコラムを10回分書いて納めるというオシゴトがあって、それはイチオウ締め切りに間に合うように書き、そのあとの校正も締め切りの一日前に余裕をもって終わった。
が、そのオシゴトをやりながら、これまで文章のオベンキョウなんざしたことがないよ、を自慢にしてきたおれだが、やはりオベンキョウしなくちゃいけないか、いかんなあこれではと、何度かシミジミ思った。420字ぐらいだと、どう書いてもイマイチなのだ。内容的にはよいし、おれらしい内容なのだが、どうもイマイチ表現がねえ、芸がないというか。それでも、おれは文筆労働者だから、刻限は守るのだが、ゲラにはこれまでにないほど赤をいれた。なんとか「普通の味」レベルになったか、どうか。
またもや故郷の、朝日読売なんかクソクエラエの新潟日報なんだけど、生活欄の「甘口辛口」というコラム。8月5日ごろから、金、土、日と新聞休刊日をのぞいて10回連載になります。新潟のしょ、よろしくね。ちょうどお盆が入るから、里帰りしているひとも見られるかな。
このコラム、7月には、牧野伊三夫さんと「酒場部」をやっていた、鴨井岳さんが書いている。それで、まあおれが紹介されたらしい。鴨井さんは、7月7日に、おれのことにふれている。通信社の方からコピーが送られてきたのを見た。
「尊敬する大先輩に新潟出身のエンテツさんこと遠藤哲夫さんがいる」という書き出し。「僕なんぞは舌がおごっているので、うまいものを食べ、うまい酒を飲むとついウンチクをたれたくなるのだが、エンテツさんにかかると「とやかくいわずにめしをくえ!」で、いつもしかられる」
って書いているんで、んじゃま、ここでもやらしてもらうかと、鴨井流グルメも含め、たかだかチョイとだけ経済大国を経験したぐらいの成り上がり市民の庶民が、グルメを気どるんじゃねえよ、という感じで書かせてもらった。ありがとね、すまんね、岳ちゃん。
きょうは、必要があって、片づけをやりだしたらとまらなくなった。片しているのか散らかしているのかわからん状態で、ゴミに埋もれているとき、電話が鳴った。出ると、牧野さん。いま北九州だという、大竹聡さんも一緒だという。戸畑の祭りだという。いいなあ、おれも行きたいよ~。
そうそう、きょうあたり、「山」特集の「雲のうえ」8号が発行になっているはずだが、次号の10月発行では、再びライターに大竹さんが登場するのだ。その取材なのだな。さて、次号のテーマは? 大竹さんは、何を書くのでしょう。それは、最新号を見ればわかる。
わざわざ北九州から電話の牧野さんの用件は、牧野編集長の原稿の件。あれこれ、テーマについて話す。牧野さん「とくに芸術だの美術だのを気にすることはないですよ、うふふふ、遠藤さんは、存在自体がアレだから」「えっ、アレって、おれの存在自体が芸術なの?美術なの? おれ、存在自体がコメディだともいわれています」「あははは、大竹さんが角打ちへ行きたいといっています」「なぬっ、シゴトしろ、シゴト」「飲むのもシゴトですから」……祭りと酒、いいねえ。
くそっ、大竹と牧野め。と怒っていると、なにか空で音がする。暗くなって、スゴイ雷が来襲。くそっ、この雷、北九州へいきやがれ。しかし、あまりにもすごい雷なので、パソコンの電源を切る。すこししたとき、雷一閃と同時に停電。
さてねえ、文章のオベンキョウ、どうするか。なんとかコラムは片づいたことだし。やっぱ、やらないにするか。怠け者としては、それが正しいよな。
しかし、牧野さんは、いくつもの忙しい仕事をこなして、すごいねえ、偉いねえ。ほんとだよ。
さてじゃあ、おれは今夜は、誰からも誘いがかからない金曜の夜だし、家酒とするか。北九州の方を睨みつけながら。
そうそう、食料・農業問題特集の「週刊ダイヤモンド」の最新号に、瀬尾幸子さんが料理の「おつまみ横丁」は、30万部を突破とあった。もっと売れろ。
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