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2008/08/09

「早期解決」を、いまでもいう厚顔無恥。

「これほど、政府になめられっぱなしという国民もめずらしい」と、2008/07/30「WTO、日本政府と報道の、あきれた無様。」に書いたが、今回の、この報道だってヒドイものだ。

ここでもまた、報道は、確信犯的に日中両政府の露払いを買って出ている。「できるだけ早く解決するよう全力を挙げる」という胡主席の言葉が、見出しで「早期解決」になるのだ。だいたい、この言葉を使っている記者は、いまごろ、この問題で「早期解決」なんていう表現をすることが気にならないのか。

1、気にならない。この言葉の意味を知らない。
2、気になるが、どうせ日本国民は黙ってしたがうと思っている。
3、「早期解決」を強調したほうが、日中政府にいい顔できるので、この言葉をつかった。

どれかを選べ。

それはともかく、「できるだけ早く解決するよう全力を挙げる」なんていう言い方は、日本政府の「鋭意努力する」とおなじで、なにもしないことを意味する。では、日本政府のばあい、ほんとにやるときは、どういう表現をするだろうか。

1、粛々とすすめます。
2、天の声です。
3、裏金はもらっていません。

高学歴と長寿の国日本は、すばらしい。安泰である。
政府と報道にケツの穴をなめられながらの大人は、おれってイイ人生を生きているなあと、好きなことをやって自己表現に生きるとよいだろう。しかし、この国の表層を覆いマンエンしているようにみえる、エンテリ中間層的な「生活感」のなさは、なんなんだろうか。

ギョーザ事件「早期解決に全力」 日中首脳会談で胡主席
http://www.47news.jp/CN/200808/CN2008080801000658.html

 【北京8日共同】福田康夫首相は8日午後、北京五輪開会式に先立ち北京市内で中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相と個別に会談し、胡主席は中国製ギョーザ事件について「できるだけ早く解決するよう全力を挙げる」と表明した。

2008/08/08 21:52 【共同通信】

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