おれの顔写真を間違えた「ゲンダイ」。
身辺整理の都合があって片付けをしていると、こんなものが出てきた。1995年9月8日の日刊ゲンダイだ。「話題の新刊・著者インタビュー」のコーナーに、おれが登場したのだが、なんと、ちがうひとの顔写真が載った。
『大衆食堂の研究』の発行日は、本の奥付には7月31日とあるけど、実際は7月中ごろに店頭に並んだ。ゲンダイからいつ連絡をもらったか記憶にないが、たしか8月の末に、インタビューを受けた。新宿駅中央口の、いまではなくなった「談話室 滝沢」でのことだった。インタビュアーは、フリーのライターの方だった。写真は、滝沢の店内の片隅か、滝沢の入るビルの階段あたりで撮影したと思う。
知らされていた掲載日、そのころ住んでいた最寄の、京浜東北線与野駅の売店で買った。広げると、ちがうひとの顔写真。えっ、これ、おれじゃないぞ、誰?
すぐ、ゲンダイの電話でしか話したことのない編集デスクの方に連絡した。電話口で、先方は大変恐縮し、平謝りだった。だけど、こちらはそんなに大げさな問題とは思っていない。ちがうひとの写真が載ったから、おれの写真がちがうひとの記事に載る可能性があるのでは、と思った。
どこでどう間違えたのか、編集デスクのひとはおれと会ったことがないから、入稿前におれの顔写真をチェックすることはできない。ま、こういうまちがいは、意図的な扇動記事とちがい、罪はない。笑ってすませられる、ギャグだ。
それにしても、この顔写真は、どなたなのか。
このひとにも、生きていれば、あれから13年の歳月が流れたのだな。
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コメント
しかし、なんですね。
新聞の顔写真で、政治家なんぞも、あのひとはよいひとだ、頼りになりそうにない、ワルだ、とか判断されて、
ハマコーなどは自分は顔で損をしているようなことをいっていますが(実態は、もっとワルのようなウワサもありますが)、いっそのこと、みな違うひとの顔写真を、テキトーに載せるようにしたらおもしろいでしょうね。
投稿: エンテツ | 2008/08/29 14:14
「そのひとの記事におれの顔写真が載るのではないか」―
何処のどなたか知らない方のお顔で遊んではいけませんが、まあ僻地医療とか園芸のお話とかで、エンテツさんのお写真が嵌め込まれているのを想像してしまいました。
笑えますね。
投稿: pfaelzerwein | 2008/08/28 19:31