どうなるのだ、どうするのだ、下北沢の都市再開発を考える「シモキタ・ヴォイス」。
以前、2006年7月3日東京・世田谷区下北沢で開催された「カルチュラル・タイフーン 2006 下北沢」の「都市を紡ぐ」のセッションにパネラーで参加した。その後、下北沢再開発に関する情報はさまざまで「錯綜」している一方、下北沢駅の地下化工事は着々とすすんでいる。
いったいどうなるのかと思っていたら、「都市を紡ぐ」のセッションで一緒だった、下北沢の都市再開発計画の見直しを求める「Save the 下北沢」という運動の中心メンバーのかたから、
来週8月29日(金)から31日(日)までの3日間、
下北沢の都市再開発について多角的に考える「シモキタ・ヴォイス」というシンポジウム&ライブイベントを行います。
とのニュースが届いた。
メールには「2006年10月、再開発の要となる幹線道路(補助54号線)の事業認可が東京都によって下されました。その後、開発を進める世田谷区は用地買収を進めようとしていますがいまだ買収は難航しています」とある。
「都市を紡ぐ」のセッションのときもそうだったが、この運動は、単純な反対運動とちがい、下北沢の都市再開発について「多角的に考える」ことをしている。
「計画の見直しを求める運動は、立ち上がりから5年近くが経ち、その間に様々な政治的局面を経験し、また様々な議論もしてきました。「街の個性をまもれ」という主張が届く範囲についてや、「セキュリティー」の論理とどのように向き合うべきなのかといった問題、さらに「まもるべき街」とは何かといったことについてなど、今回のシンポジウムでも改めて議論がなされると思います」
そうなのだ、カンジンなことは「まもるべき街」とは何か、なのだ。大衆食堂があるような街を守ろう、大衆食堂があるような街をつくろう。
下北沢の都市再開発問題を考えておくことは、アチコチでこれからも発生する都市再開発問題を考えるうえでも大切になると思う。「こういういい街や店がなくなるのはサミシイ」なーんて、あとから寝言をいうぐらいなら、いまのうちに考えよう。
というわけで、「ぜひとも皆様、来週末は下北沢へお運びください」「またHP、メーリングリスト等でご紹介いただけますと幸いです」とのことだ。おれは参加できるかどうかわからないのだけど、よろしく~。
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シモキタ・ヴォイス08
都市再開発に揺れる東京都世田谷区・下北沢。
昨年、道路予定地にかかっている劇場「ザ・スズナリ」が呼びかけ、運動関係者・学者・文化人・演劇・音楽関係者などが多数参加して都市再開発について多角的に語り合う「シモキタ・ヴォイス」というイベントが行われました。延べ1500人が参加し、スクラップ&ビルドではない、持続可能な街づくりを目指す下北沢の声を広くアピールしました。
今年は道路計画の見直しを求める地元商業者のグループ「下北沢商業者協議会」が主催し、8月29日(金)から3日間にわたりシンポジウムや音楽イベントを行います。
計画の見直しを求める運動の関係者をはじめ、都市計画学者の福川裕一さん、社会学者の北田暁大さん、批評家の仲俣暁生さんなど、多くの方が参加します。ぜひとも皆様お誘いあわせのうえ、下北沢にお越しください。
【SHIMOKITA VOICE08 特設サイト】
http://www.shimokita-sk.org/sv2008/
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当ブログ関連
2006/07/03「「若者文化」を商品化した「若者の街」の後の祭り」
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