ケツの穴に向かって撃て。
前のエントリーの続きのような話だが。
先日、瀬尾幸子さんの『おつまみ横丁 もう一軒』を買った飲兵衛からのメールに、
> そういえば、前書きとか後書きとかがないのは、なぜかしら。
とあったので、このように返信した。
> 料理は、「書く」ものじゃなくて、「やる」ものだから、前書きとか後書きとかはいらないのです。
> そもそも、たいがいの前書きとか後書きとかは、
> 前書き=慇懃無礼な能書き
> 後書き=慇懃無礼な言い訳
> でありますからね、ようするに著者の慇懃無礼な自慢話だから、いらないのです。
「慇懃無礼な自慢話」は、「慇懃無礼な「私語り」「自分語り」」とおきかえてもよい。
お好み焼パセミヤのよっちゃんは、ブログ「Art de Faire」の9月18日「火曜日のこと」に、こんなことを書いている。
時折見かけるのですが、しかめっ面をして、お手並み拝見で
終始難しい顔をしておられる方を見ると
ちょっと損をされているよなぁと思います。
食べるのが好きで、飲むのが好きで、
人と一緒に過ごすのを楽しむことが出来るのは
ある意味、才能だと思っていて、
ありがたいことにうちの周りにはそういった能力に長けた方が多く、
こちらとしてもとても楽しい時間をご一緒させてもらっています。
いただいたご縁をしっかりと活かして、
これからもっといろんな食べる楽しみを提案して行けたらいいなぁ。
さきほどのエントリーの座談会の話といい、お店の人は、よほどのことがないかぎり、客に面と向かってはいえない。イチオウ「お客様」なんだから。それをいいことに調子にのって、食べる楽しみもしらない、したり顔のチェック屋ブロガーが、ますますはびこる。飲食の「場」が荒れる。
やりたいなら、組しやすい大衆レベルの飲食店じゃなくて、高額高級店を舞台にしてほしい。「辛口レビュー」なんてえらそうな口たたいていても、臆病の弱いものイジメみたいなものだ。だいたい「辛口」なんてのは、難しい芸で、誰でもやれるものじゃない。あらさがしをして弱味をあげつらねたぐらいじゃ、「辛口」にならないんだよ。
午前2時過ぎ。眠い。
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コメント
文章のスタイルまでおなじ。
あの文体を「偽善体」あるいは「インキン無礼体」と命名しよう。
投稿: エンテツ | 2008/10/06 08:13
辛口気取ったって、結局のところは山本某やら服部某みたいな詐欺師(呑み系だったら太田某や吉田某)が評価する店ばっかりに足を運んで、んで、そういう店は否定的に書けないんすよね。
馴れ合いで耳障りのいいことだけ書いて、実のところは最近流行りのブログを本にすることを狙ってるのが見え見えなんすよね。
ああ、いやらしい...
投稿: 吸う | 2008/10/06 05:19