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2008/12/31

あたたかい年の暮れ。

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標高、約600Mの谷底でも、あたたかく、素足に竹の皮であんだぞうりでウロウロできた。
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黒い電話機から流れる有線放送の声が、昭和35年に開始以来、一日も休まず続けてきたが、この31日をもって終了することを、いつものあまり抑揚のない淡々とした口調で、だけどいくらかさびしげに、告げていた。「歴史的使命」を終えたのだと。

いま都会では非エコ反エコ的なシステムのなかで生きながら「エコ」が流行っている。そして、長いあいだ有線放送に頼ってきた、山間のまっとうなエコであるがゆえに厳しく貧しげな生活には、たぶん「厳しく貧しげ」であるがゆえに、なんの尊敬も払われない。だからだろう、そこに生きる人たちは、自分たちの姿を見せるのを恥じる。テレビなどで放映される山間の「エコライフ」は、都会的エコ視点による見世物的価値があるものだけだ。そんな山間の昨今の変化といえば、都市的労働では食べていけなくなり、再び捨てた畑にもどってくる姿が増えているとのことだ。

「地球温暖化」を考え「昭和を礼賛」しながら、「貧乏くささの居場所」を考えないのは片手落ちだろう。


ひさしぶりに、新年を自宅で迎える。もっとも、自宅でのんびりしているかどうかは、わからないが。

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2008/12/29

書評のメルマガに、津村喬『ひとり暮らし料理の技術』。

忘れていたが、連載「食の本つまみぐい」の書評のメルマガが発行になっているのだった。前回、10月は引っ越しやらなんやらで休載、今月は締め切りの5日に間に合うように送ったが、編集の河上さんに見逃され1号遅れての掲載になった。

取り上げた本は、津村喬『ひとり暮らし料理の技術』野草社、1980年7月。

いま不況の影響もあって、「日常の食の重点が「自炊」つまり「家めし」「家酒」へ傾斜を強めている」ということもあって、この本にしたが、じつは、汁かけめしとカレーライスの関係でも、かなり決定的なことを津村さんは述べている。『汁かけめし快食學』を書くときは、この本をチェックしていなかったので、残念なことをした。そのことは、いまは忙しいので、年明けにでも、ここに書くとしよう。汁かけめしの歴史を無視し「カレーライス伝来」に偏向したカレーライスの歴史のデタラメが、また一つあきらかになる。

書評のメルマガはこちら。
http://back.shohyoumaga.net/?eid=790485

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来年はナンパ路線か?

須田泰成さんの「スロコメ通信」が届いた。「12月27日(土)の「酒とつまみ」大竹編集長の出版記念"爆笑"トークライブで、ホッピー50本が瞬く間に売り切れ、甲類焼酎ビッグマンの4リットル入りペットボトル(笑)を寒空の中、3回も買い出しにでかけ精も魂も尽き果てた(笑)コメディライターの須田泰成です。」と。

そして「こんなイベントでした。」とスロコメ日記に「「酒つま」大竹編集長のトークライブ大盛況でした♪。」
http://slowcomedyfactory.blog24.fc2.com/blog-entry-49.html

な、なんと、またまた「こちら恒例(?)になった感のある大衆食堂の詩人エンテツさんと「おつまみ横丁」がベストセラーの料理研究家の瀬尾幸子さん。」ツーショット。そして、大竹さんとかたく抱き合い、大竹さんのホオにブチュ。過去、男吸うのホオにもブチュしたり、80歳おせん婆のホオにブチュしたりだったが、今年は、スソさんとも抱き合い、牧野さんとも抱き合い、そうそう先日、カワハラムさんに言われたが、『四月と十月』にその写真が掲載になっているけど、夏の古墳部旅行では久家さんの注文に応えるふりしてカワハラムさんとも肩を組んで写真におさまった。これみな、セクハラじゃございませんからね。おれには何の職業的「権限」「権力」もないし。純粋な「愛」なのですよ。

おお、男と女のあいだでゆれる節操も倫理もカネもないエンテツのミサオは、来年どうなるのか。女たちによるエンテツ争奪戦は激化するのか。ハーレムかパレスチナ化アフガン化するのか。愛人6号と8号の存在は、すでに知られるところであるが、では、5号以上は、どうなっているのか、謎に包まれたまま、今年も終わろうとしている。

去年のいまごろは、今年のテーマとして「キモめし、キモ酒」が決まっていたが、今年は、いまだ来年のテーマも決まらないまま年を越すことになりそうだ。「キモイ!」は、けっこうおもしろかった。が、うーむ、来年は、ナンパ路線に転向しようか。「ホレめし、ホレ酒」とか「モテめし、モテ酒」とか。いくつか迷う候補もあり。

マジメあやしいエンテツの泥酔教は、来年2月に、またスロコメ@下北沢でトークライブを予定している。
そして、3月7日土曜日、大阪市立大学高原記念館でのシンポジウムの準備は着々とすすんでいる。
ナンパもコウハもごちゃごちゃに、はたしてはたして、年の暮れ。

そういえば、大竹さんがトークライブで言っていたが、2月8日だったかな?そのころ放映のタモリ倶楽部に大竹さんが、またもや登場するかもしれない。すでに収録は終わっているから、編集でカットされなければ、なぎらさんタモリさんと『もう一杯!!』について話しているところが。みなさんチェックを忘れないように。

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2008/12/28

水族館劇場、年末年始公演へ。

昨夜、スロコメで中原さんに案内をいただいた。

「さすらい寄せ場興行」ということで。12月31日18時から、山谷センター前辻。1月1日16時から横浜寿町生活館。1月2日13時から上野公園噴水前。1月2日18時30分から渋谷宮下公園渋谷駅寄り区画。1月3日14時から新宿中央公園ナイアガラの滝。

原作、林不忘。作・演出、黒瀬三保子。丹下左膳 百萬両の壺。

出演、水族館劇場のマドンナ=千代次、風兄宇内、増田千珠、上山薫、麝香姫、臼井星絢、赫十牙、背馬、原口勇希、そして、山谷玉三郎。

音楽、マディ山崎。音響、鈴木都。宣伝美術、近藤ちはる。

できたら2日の上野公園ネライで行きたいと思っている。みなさんも、ぜひ、この機会に。

入場無料「お代は観てのお返りだよ」ってから、投げ銭方式か。

ファンキーでパンキッシュな水族館劇場、公式サイト。
http://www.suizokukangekijou.com/

来年五月下旬の文京区駒込大観音境内特設野外劇場での新作公演の準備も着々すすんでいるようだ。

当ブログ関連。
2008/05/24
水族館劇場、白骨島スペクタクルに驚愕。
2008/06/07
うそとまことを行ったり来たり。再び水族館劇場。

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大竹聡『もう一杯!!』記念トークライブ。さようなら『エルマガジン』。

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きのう。さようなら2008年を実感する、「らしい」忘年の日だった。

須田泰成さんのスローコメディファクトリー=スロコメ@下北沢での大竹聡さんの、『もう一杯!!』出版記念トークライブあんどサイン会。須田さんがスロコメ始まって以来の大盛況と言ったが、ほんと、満席。30名ぐらい?大竹さんの人徳というものだね。トークライブは、ホストの須田さんと大竹さんの対談のようなかんじ。前半、大竹聡の飲酒人生と家族と「もう一杯!!」の関係といったアンバイから、後半は「泥酔論」的な展開。

集まった顔ぶれは、なんだかおれの泥酔一年を象徴するような人たちでもあった。須田さんとの楽しい仕事にマチュカバーやスロコメでの飲みや語らいは、来年につながるファンキーあんどパンクなエネルギー源になった。経堂の太田尻家でも飲んだな。

中原蒼二さん。今年もっともお世話になり、来年も、たぶんすごくお世話になるだろうひと、ってか、たぶん今年、回数も量も最も一緒に飲み泥酔したであろうひとだ。中原さんと一緒の、北九州市からワザワザおれに会いに来たとウソでもうれしい原田佳美さん。9月のエンテツと北九州のまちを歩くのイベントは泥酔でおわり楽しかった。

木村衣有子さんとサキさん、春の八戸-盛岡泥酔旅は、めったにない思い出に残るものだし、木村さんとは、ほんと、よく飲んだ。

『おつまみ横丁』で今年一躍ベストセラースターになった瀬尾幸子さん。夏の古墳部旅行は瀬尾さんの都合が悪かったが、とくに秋からこっち濃い泥酔酒をやった。佐々木女史も一緒に池袋でトコトン飲んだ。先日のスロコメでのおれの泥酔教トークライブでは、大スキャンダル大嫉妬の嵐の記念すべきツーショットをやらかした。そして牧野伊三夫さんの個展での飲み会、昨夜と、年末一気怒涛のごとく飲んだ。

京阪神エルマガジン社の東京ムック編集室を背負って立つ二人の若い女、森本肉姫亮子さんと白井いち恵さん。お二人とも忙しく、たっぷり飲む時間はなかったが、おれが泥酔するほど飲む場には、たいがい居た。発足一年の東京ムックは、このド不況のなか順調に地歩を築いているとのこと。大阪の『ミーツ』とは、いい仕事をさせていただいた。ありがとう藤本男さん、ほかエルマガ社のみなさんと鶴橋で焼肉泥酔した。そうそう、藤本男さんの紹介で、酒は一緒に飲めなかったが、江さんはじめ140Bのみなさんと会うことができて、うれしかった。

飲み人の会からは、この日もタノさんとコンさんが。飲み人の会、もちろんよく飲んで毎回泥酔した。八重洲サラリーマンごっこは、なかなかおもしろかった。来年も飲んで泥酔するだろう。

なんといっても、この日の主役、大竹聡さんとは、春「わめぞ」月の湯古本市で、トークライブをやったほか、蕨でも泥酔した。アンチヘブリンガンでの「雲のうえ」きよしとこの夜でも楽しく飲んだ。翌日の競馬には付き合えなかったが。その月の湯トークライブのあと池袋の打ち上げ飲みにもいて、2次会まで付き合っていただいた青年とも再会できた。そういえば、この青年、おけいさんに雰囲気が似ているな。

ほか、マチュカバーで飲んだ青年やら、初対面のかたやら、とにかく、きのうも泥酔だった。

じつは、きのうは用心しながら飲み始めた。いつも酔う前は、きょうはゆっくり飲んで酔い過ぎないようにしようと思う。飲み出せば、いつもおなじ泥酔コース。が、きのうは泥酔してところどころ記憶はないが、最後に大竹さんのホッペにチュをして、須田さんのカメラにおさまったのは覚えている。いやあ、大竹さん、ありがとうございました。いい本、『もう一杯!!』 売れるでしょう、売りましょう。

そして、これで終わったわけではなかったのだな。

泥酔ふらふら新宿に着いたところで、なんと、忘年会流れの大悪魔作戦組と合流することになり、けっきょく朝まで新宿。年末どんずまりに今年はもう無理かと思っていた大悪魔作戦組と会えて、これで心残りのない一段とよい年の暮れとなった。困難が少なくない大悪魔作戦だが、しぶとくしたたかに気長にあたたかく熱く続くことを願おう。

ひさしぶりに早朝の新宿を歩き、5時ごろの電車に乗って帰った。帰り着いてドタンと倒れるように寝る。


さてそれで、いよいよ「さようなら」だ。このブログは、きょうでおしまい。みなさん「さようなら」。

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ではなくて、京阪神エルマガジン社の社名になっている『エルマガジン』の来年2月号「泣いても、笑っても、最終号」を、きのういただいた。ほかの雑誌がなくなっても、この雑誌は残るだろうという気がしていたのだが…という話はいらないね。最後のページを飾る漫画「マナオ」の「ハンカチ」のように、ただ「さようなら」を告げよう。この「泣いても、笑っても、最終号」を、みなさん買って、「さようなら」を噛みしめましょう。

最後の「休刊のお知らせ。」

創刊から31年、407冊。
エルマガジンは、
関西のカルチャーを
追っかけ、発信してきました。
(略)
雑誌の未来を信じながら、
エンルマガジンは今月で休刊します。

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未来を信じよう。
二度と会うことない「さようなら」をいいながら、涙に濡れたハンカチは海に捨て、未来へ向かおう。

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2008/12/27

まあまあ?

男A「どうだった今年は」
男B「まあまあ、ですね」
男A「まあまあなら上等じゃないの」
男B「そうですかね。そちらはどうでした」
男A「まあまあ、かな」
男B「ならいいじゃないすか。例の話は、どうですか」
男A「まあまあだよ、年明けから動きだすだろ」
男B「そうですか、なら、まあまあですね。ところで女のほうは」
男A「まあまあだよ、女とは別れたよ、別れたというほど付き合ってないけど」
男B「まあまあですね、いつまでも追いかけていてもしょうがないすからね、相手にされなかったということですか」
男A「まあまあだよ、相手にされなかったというかテキトウに相手されたというか、そっちの女は」
男B「まあまあですよ、どうなんでしょうかね、自然消滅というかんじでしょうか、なにしろあっちはパリですからね」
男A「遠距離だからな」
男B「まあまあですよ、女はメンドウですからね」
男A「仕事もメンドウだな」
男B「仕事は自分でがんばればいいけど、女はそうはいかないすよ」
男A「まあまあってことだな」
男B「例の話、いくらでまとまったんすか」
男A「三本」
男B「そりゃすごい、まあまあじゃないじゃないですか、上々ですよ」
男A「まあまあだよ」
男B「まあまあじゃないすよ」
男A「まあまあだよ」

年末の酒場で隣席の男2人の会話は「まあまあ」だらけ。そうかあ~、そうかもな。
まあまあじゃないのが、須田泰成さんの「兵庫のおじさん」の最新作。爆笑、アソ~。
http://jp.youtube.com/watch?v=jRxny0bbRmo

きょうは、「暗いニュースが続きますが、いまこそモンティ・パイソンのようなコメディだと思っている」須田さんのスローコメディファクトリー=スロコメ@下北沢で、「酒とつまみ」大竹編集長の『もう一杯!!』出版記念"爆笑"トークライブです。おおいに笑い、泥酔しよう。詳しくはこちら「スロコメ日記」…クリック地獄

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2008/12/25

見番寄席のち肉三昧泥酔。追記。

Asakusa_081224前のエントリーの追記。

今回の見番寄席は「稽古会」ということで、二つ目が中心。金原亭馬治さん、林家たけ平さん、上方の月亭方正(山崎邦正)さん、春風亭一之輔さん。中入り後、俗曲の寒空はだかさん、とりはゲストで真打の柳家喜多八さん。喜多八さん以外は初めて。

今年は、めずらしいことに、落語には一回も行かなかったようだ。やはり二つ目が中心の会の落語馬花も、行けなかったな。二つ目が懸命にやる落語は、その懸命さを見ているだけで気持ちがよい。

主催の松本尚久さんは、来春は早々に、1月16日は「桂吉坊、噺家十周年記念の会」、2月21日は「河内山」で昼の部は立川談笑さん、夜の部は五街道雲助さんと精力的に見番寄席を開催する。「河内山」は、ぜひとも行きたいなあ…。

松本尚久さんのサイト…クリック地獄

サキさんは仕事で遅くなり見番には間に合わず、おれと木村さんは寄席が17時ごろはねたあと、入るつもりだった飲み屋が17時半開店なので、千束通りを歩き、千束通り側から吉原ソープ街に入り大門へ抜け、もどった。男女カップルで歩いていると、さすがの吉原ソープ街の客引きたちも知らん顔、悠々と散歩ができた。サキさんとは、二軒目の見番近くの飲み屋で、20時ごろ落ち合う。22時45分ごろまで飲み、へべのれけ。帰り浅草寺の境内のところで別れ、地下鉄駅へ行く途中で撮影したのが、前のエントリーの画像。

そこに書いたように、千束通りの商店街も吉原ソープ街も含め、浅草寺界隈は、まったくクリスマスの気配はなかった。23時ごろの浅草寺境内は、イブだけど、人影もまばら。ライトアップは、年末用ではなく通年やっている。ふだんでも仲見世が閉まる20時ごろには人影もまばらになり、それからフラフラするのも、なかなかよい。終電を逃してしまいそうなほど遅くまでやっている、いい飲み屋もけっこうあるし。20時すぎから深夜の浅草の顔は、また深くおもしろい。

今回の画像は、見番へ行くとき、やはり浅草寺の境内をぬけたのだが、本堂裏側では正月飾りを売る小屋がけをしていた。この年末の風情がいいのだなあ。奥に見えるは、浅草ビューホテルと花やしきのタワー。その右の高いのタワーは、何だ?

松本尚久さんに吉村平吉さんを紹介されたときのことを、吉村さんの訃報に接したときに、このブログに書いていた。97年の暮れに、初めて松本さんに誘われて見番寄席へ行き、そして吉村さんを紹介していただいたのだった。浅草といえば吉村平さん、平さんといえば浅草。浅草のすべてをトコトン愛した吉村さんのオコトバを再録……「人間のいかがわしさや猥雑さが好きだった」(「東京下町」小泉信一著「はぐれ者の美学」より)。

2005/03/07
吉村平吉さん逝去  追記

前に書いたことは忘れやすいので、ついでにメモしておく。吉村さんが亡くなったときのようすは、上記『東京下町』の著者、小泉さんに聞いて、このブログに書いていた。
2005/03/20
望月桂の一膳飯屋「へちま」のあと

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クリスマスの気配もなし浅草寺界隈。見番寄席のち肉三昧泥酔。

いま、25時すぎ。ヨツパライ深夜便。

Asakusa_081224b松本尚久さんが主催する浅草見番寄席に、2年ぶりぐらいで行った。「2年ぶりぐらい」だが、たしか昨年はなかったような気がする。松本尚久さんは、今年の4月、文化放送の浜美枝さんのいつかあなたと「浜さん家のリビングルーム」に出演のときにお世話になった放送作家だけど、前にも、なんの番組だっただろ?やはり文化放送に出演のときにお世話になっているはず。それが縁で彼が見番で主催する落語会へ行くようになった。初めてのとき、まだご健在だった、吉村平吉さんを紹介された。忘れられない。かれこれ10年前のことか?

見番のなかに入れる機会は、めったにない。先月、見番の近くに引っ越したばかりのサキさんと木村さんを誘った。

ああ、眠い。

あとは、あとで。

さすが浅草。浅草寺界隈、その北側、千束通り商店街も、まったくクリスマスの気配はなく、正月飾りまっしぐらだった。落語が終わって、飲み屋の開店まで30分ばかり時間があったので、吉原ソープ街を散歩した。

もつやき、生肉のうまい飲み屋2軒はしご。ビール、焼酎、ポン酒、泥酔。

眠い。あとは、ねておきてから。

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2008/12/24

これが、栄養とグルメに偏執した日本の農業の結末か。

「野菜工場」については1980年代後半のバブルの最中に取り組みが本格化した。そして、イヨイヨだ。これで、日本の農業の姿は決定的な「変化」の一歩をふみだすことになるだろう。では、「食べる」姿は、どうなるのだろうか。ま、あいかわらず、食育だの、うまいもの好きだの酒好きだのという連中が、市場と消費をにぎわしていくのだろう。この生産体制は、一方には、彼らのような、より熱烈な市場主義と消費主義を必要とする。

しかし、またもや、このマスコミの無責任な表現。「特例措置で普及が進めば、食の安全・安心の確保や地域活性化にもつながりそうだ」と。「そうだ」で逃げをつくっている。

この促成栽培の生産方式では、「味」が悪い、というか「うすい」ということ、栄養価の「低い」ことは、すでにわかっている。と言うと、いや、それは肥料のやりかたなどでよくできるという「論者」が出てくるにちがいない。たしかに、そうなのだ。いまじゃ、露地栽培ものだって、「うまさ」と「栄養」を注射であたえるように肥料などで調整することができる。それが、もっと、やりやすくなる。「均質化」こそ工場生産が得意とするところだ。与える水に、アジノモトのようなものと栄養剤のようなものを溶け込ませればよいのだな。かくて、おいしい「自然なカタチ」をしたサプリメントが生産される。

安全・安心にいたっては、つまりは、すべからく他のフツウの会社の工場生産とおなじ状態におかれる。いまの製造業のようになるのだな。

いまさら言うのも、むなしい。いったい、何に「こだわり」を持ってきたのか。

「農業保護」という名目の利権保護にすぎない各種の規制には、緩和が必要なものが少なくない。だけど、このような路線は緩和ではなく、あらたな利権の誘導にすぎない。

食育基本法のときも、そうだったが、たいした議論にならず、このまますすむだろう。
官僚とマスコミは頭がよすぎ、グルメな民はバカすぎる。
あいかわらず食についてのウンチクは盛んなまま、楽しく農業は変る。すべてはジョーダンさ。

出かける前に急ぎ書いたので、あとで訂正や追記があるかもしれない。

経産・農水省 野菜工場普及へ法改正 生産量20倍 特区や補助金も
12月24日8時4分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081224-00000076-san-bus_all

 野菜などを人工的な光や温湿度管理で栽培し生産量を通常の10~20倍に増やすことができる「植物工場」の導入を促進するため、経済産業省と農水省は、農地法の改正などによる特例措置を設ける方針を固めた。来年1月に共同で検討チームを立ち上げて3月末をめどに報告書をまとめ、可能な施策から順次実施する。法改正のほか、植物工場設置を優遇する「構造改革特区」への指定や補助金の創設を検討する。

 民間企業の資本や技術力を活用し食料を増産できる植物工場は、約40%に低迷する「食料自給率」の向上につながると期待されているが、多くの規制が普及の障害になっている。特例措置で普及が進めば、食の安全・安心の確保や地域活性化にもつながりそうだ。

 植物工場は、建物内で光や温湿度を成長に最適な条件に設定し、生産量を大幅に増やすことができる。成長スピードが通常の2~4倍になり、レタスの場合、年20回の収穫が可能。土壌の代わりに容器に入れた養液を利用する水耕栽培が中心で、農薬も必要ない。

 ただ農地法に基づく農地の賃借・取得にかかわる煩雑な手続きに加え、建設コストがビニールハウスの20倍、光熱費も50倍近くかかることなどが普及の障害になっている。このため両省がタッグを組み、植物工場に限定した特例措置を導入する。政府は農業生産法人以外の民間企業による農地の賃借を解禁するなどの農地法改正案を来年の通常国会に提出する準備を進めているが、植物工場についてはさらに踏み込んだ優遇措置を設ける方向だ。

 具体的には、農地の賃借・取得手続きの簡素化のほか、民間企業による農業生産法人への出資が原則10%未満に制限されている規制の緩和などを検討。農地に工場を建設すると、固定資産税などが宅地並みに課税される税制面での優遇も議論する。法改正の必要がない「特区」に指定することも選択肢に入れている。

 このほか、建設費や維持費を軽減するための補助金の支給のほか、品種や栽培技術の開発援助なども導入したい考えだ。

 植物工場は20年以上前からあるが、カゴメやキユーピーなどの大手企業が中心で、全国に約30カ所程度にとどまっている。

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2008/12/23

さようならはクリスマスのあとで。

メリークリスマスのカードやメールが何通か届く。
こんなことを書いているひともいた。

キリスト教徒でもないし、だいいち、信心深くもありませんが、
楽しむことは受け入れます。

常夏の国でクリスマスだったことがある。
ショッピングモールの広場では、サンタの格好でダンスをしていた。
サンタの赤い服だけど、半袖で短パン。
ロングブーツをはいた脚を思い切り振り上げて。
沖縄で滞在中毎日のように通ったスナックの女は言った。
うちはクリスマスはやらないの、だってあれは雪がないとね。
東京のクリスマスだって雪はないよと言うと、
でも寒いでしょと女が言った。
寒い冬に本土に旅行し毛皮を着るのが夢だと。
スナックの女の夢は即物的であるがゆえに詩情に満ちている。
好きなひとからのメリークリスマスを待っているひとがいた、
それがなかったらあきらめよう。
メリークリスマスは、なかった。
メリークリスマスのころには喪中につき年賀欠礼の知らせも届く。
メリークリスマスは、あんどハッピーニューイヤーがセットだ。
喪中の人はメリークリスマスをやるのだろうか。
クソッタレな年末でも、クリスマスぐらいは楽しくやろう。
誕生や復活に、あきらめは似合わない。
さようならは、クリスマスのあとで。
今年も一緒に、さようなら。

みなさま、楽しいクリスマスを。

12月はクリスマスで酒がのめるぞ~酒がのめるのめるぞ~酒がのめるぞ~
いまこそ泥酔を!日本全国酒飲み音頭。
http://jp.youtube.com/watch?v=VYcX7FgWAOM

今年はまだ終わらない。クリスマスのあとは、27日、スローコメディファクトリー=スロコメ@下北沢の大竹聡さんトークライブで泥酔しましょう…クリック地獄

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2008/12/22

三茶・味とめ、角文研東京支部公開飲み会忘年会。

きのう。北九州市がらみ直接的間接的関係な飲み会の忘年会。17時集合より早めに行って、1階でオバサンの話をつまみにイッパイやっていようと、16時40分ごろ味とめに着いた。ところが、もう2階の席に来ていると。中原さんが先に着いているのかな。あがってみると、数人の顔が。15時半ごろ集まって、三軒茶屋歩きをしたとのこと。とにかく、まずは生ビールで乾杯。

きょうは用心しながらゆっくり飲む、というつもりだったが、気がつけば、一杯目の生ビールが誰よりも早くあいている。みなに「早い!」とからかわれる。えーい、ままよ。と、あとは、どんどんどん、だったが、もう飲み疲れが重なっているのか、いつもほどは飲めなかったような気がする。でも、泥酔状態でおわった。

9月5日に小倉駅北側の角打ちで初めてあって飲んだ、北九州市きっての才媛というウワサの百合田さんがいたのに、おどろいた。おれに会いたくてわざわざ来てくれた。というのはウソで、ちょうどよいタイミングで東京出張があったのだとか。その9月5日の、おれが酔って覚えていないことを聞かされる。えっ、そんなことがあったの?あの日は、田口教頭先生、それから角打ち文化研究会の須藤会長もいらっしゃって、おれはうれしくて須藤さんと何度も握手したのは覚えているが、……テナことを思い出しては忘れるのが、忘年会なのだな。

えーと、森田さん夫妻とは、今年たぶん3回目の飲み。夫妻のエッチな出会いとのろけを聞かぬふりして聞く。設計士の田中さんとは2回目。18時からの結婚式に出席のため早退だが、みなに引き止められ遅刻確実で退出。あとで誰かの携帯に電話があって、いまから歌舞伎町で飲もうと話したような気がする。プランニングあんどコンサルティング稼業らしい大島さんは初対面。門司出身で門司におられる母上と母子で角文研会員なのだとか。飲兵衛の鏡のような、すごい母上だなあ。

えーと、最若手の20歳代か?某有名広告代理店コピーライターの古池さんとも2回目。前回は株で50万円ばかり損した話を聞いたが、今回は席が離れていたこともあり、便所の前ですれちがいざま腹をなでられただけ。タマをにぎられなくてよかった。栗原さんも2回目。前回は小倉住所の名刺だったが、東京勤務になったのかな?転職だったかな?聞いたような気がするけど思い出せない、とにかくいまは外食チェーンをいくつも経営する東京の某有名会社に勤務。

田平さんも2回目。遅れて来ておれの隣に座ったオオクラさんに聞いたのだが、田平さんの会社は映像系で大変な技術力のあるところで有名なのだとか。「ロボット」という会社。そのオオクラさんは、何度かここに書いた。原宿ラフォーレでのフィルムフェスティバルも含め、会うのは4回目うち飲むのは3回目。アニメの監督でもあるがグラフィックデザイナーでもある新しい作品を見せてもらう。中学のときからチラシを集めたり、その後、フリーペーパーを発行したりという昔のことや、最近のアニメやワークショップの話など聞く。持っている携帯もすごい機能で、おどろくが、そこに収録されていた、洞海湾の先の普通では見られない場所に係留されている潜水艦やイージス艦などの画像、なんで? とにかくオオクラさんは次々におもしろいネタを出す。オオクラさんの携帯はネタの宝庫。そうそう、オオクラ監督のアニメの脚本を担当したまなべさんは参加できなかったが、もっか自分の脚本の映画を製作中なのだとか。タイトルを聞くのを忘れた。

えーと、初対面で、名刺がないので思い出せないがナガイさんだったかな? マーケティング分野かまちづくりなどのコンサルティングってことになるのかな、あまり話しができなかった。そして、ずっと空いていたおれの横の席にあとから来て座った鶴本さん。初対面。そもそも、鎚絵の大野さんが誘っておきながら、大野さんは仕事のトラブルで遅れている。初めての場所に美女一人を先に来させるなんて、とおもいきや、なんという偶然、オオクラさんと以前にワークショップで会ったことがあるってんで、すぐ話がはずむ。スチール系ギャラリーといってよいか?神宮前の「SUSギャラリー」のディレクターで、カナモノ技術で有名な新潟県の燕三条のブランディングのようなものに関わっている。サイトはコチラ。世田谷で子どもたちのワークショップなど、おもしろいこともやっている。

で、やっと登場の大野さん。トラブル疲れのあとか、やつれた感じであったな。開設したばかりの鎚絵の東京営業所を軌道にのせるまで苦労は少なくないだろう。がんばれよ~。大野さんとは、9月に小倉ですれちがうように会い、その後東京へ転勤で前回の飲み会に続き、3回目。

ってことで、以上、簡単でありますが、角文研東京支部公開飲み会関係のみなさまとの今年の決算でした。書き落としたひとはいないだろうな。2回参加した角文研東京支部公開飲み会に、合計約1万円支出。収入は、おもしろい人たち、おもしろいことをやろうという熱意、おもしろい酒、来年と未来のおもしろい可能性。

たしか22時ごろ解散だったような気がする。おれがあまり飲めなかったせいか、前回ほどはキンミヤの一升瓶があかなかったような気がする。島らっきょうに始まり、いわしコースほか、いつもより熱心に食べていたような気がする。

中原さんが、27日のスロコメ@下北沢で行われる大竹聡さんのトークライブを大声でセンデンしていた。
来年も、中原蒼二さんと須田泰成さん、ファンキー二傑プロデューサーの周辺から目がはなせない。


当ブログ関連

2008/09/09
北九州、の前の滋賀・長浜、の後の愛媛・西条。

2008/11/10
三茶・味とめ、角文研東京支部公開飲み会。


それにしても、もういくつ飲むとお正月、か。

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2008/12/20

牧野伊三夫展やら泥酔三昧トークやら。27日、大竹聡さんだよ。

なにから書いたらよいかわからない。泥酔のまにまに酒が滞留したままの頭でメンドウなことを考え片付け、もう対応のしようのないものはオサラバ引きずらずケリをつけることにし、あたらしい企てもあり、アレコレやっているうちに日にちが素早くすぎていきやがった。過ぎ行く時に未練を思ういとまもなし。あまりたまると書く気がしなくなる。それが「日記」というものか。

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とにかく、きのうのことを書こう。ことし最高級のメンドウな打ち合わせが午後イチから渋谷。もめて遅くまでかかるかと思っていったが、17時ぐらいには方向が決まる。ま、イマドキ、そんなに多くの選択肢はないのだな。細部の打ち合わせはおれはいなくてもよいかと、あとで結果を聞きにもどることにして抜け出す。表参道のHBギャラリーの牧野伊三夫展へ。この日がオープンで、夕方から飲みパーティー。

たくさんの人たちにあって、おもしろいことやおもしろい話もたくさんあったが、とりあえず省略。あとで書くかもしれない。

牧野さんの展示は、昨年とちがって、これが画家牧野ワールドの本スジかな、というかんじの絵が揃っていた。5万円の絵と、30万円の絵、一見すると、どちらもよくて違いがわからなかった。が、しばらくあとで、30万円の絵のほうが印象に残っていると気づいた。フシギ。

この日の主役は、もうひとつ。この前のエントリーにある、絵=牧野伊三夫、文=牧野伊三夫・鴨井岳、ブックデザイン=横須賀拓『今宵も酒場部』(集英社)、それと、牧野さんがブックデザインと挿絵の、『もう一杯!! 『酒つま』編集長大竹聡のチャランポラン酒場歩き』(産業編集センター)だ。

おれが到着した、たぶん5時半ごろ、鴨井さんは昨年とおなじように、入り口のとこで、懸命に焼き物のための炭をおこしていた。その前で、大竹さんが缶ビールを飲んでいた。その頭上のテントの日よけには、「もう一杯!!」と「今宵も酒場部」の文字が入った、特製のちょうちんが。牧野さんのココロニクイ手配り。その牧野さんは、例によって床屋へ寄ってから、これまたココロニクイ心配りで、酒を燗するためのヤカンをぶらさげて到着。

絵を見たあと、大竹さんにすすめられるままに缶ビールをあけ、あとは泥酔コースまっしぐら。何度か、最初は、いけねえ、打ち合わせにもどらなくてはとおもったが、そのうちもどらなくても電話だけしとくかとおもい、そのうち電話もどうでもよくなり、だけど、やはり気になっていたのか、泥酔のわりには、けっこうよく覚えていた。

二次会は、やはり昨年とおなじように近くの蕎麦屋。宇都宮線の終電を気にしながらのみ、帰りがけ、牧野さんと抱き合って出版を祝福した。牧野さんは、ほかの著者の挿絵はたくさんやっているが、自分の著書は鴨井さんと共著だけど始めてなのだ。ほんとうに、うれしそうだった。抱き合ってお互いの右頬をこすりあわせたら、牧野さんはヒゲが濃いから、今朝もまだそのヒリヒリした感触が残った。


さてそれで、なんとまあ、須田泰成さんの素早いこと、スロコメ@下北沢で「12月27日(土)「酒とつまみ」大竹編集長のトークライブ♪」なのであります。こちらスロコメ日記に告知があります。…クリック地獄

もちろん、泥酔ライブになるでしょう。大竹さんに「行く」と約束したので必ず行きます。みなさんも、ぜひ一緒に泥酔しましょう。誘い合って、スロコメを泥酔教の本部にしちゃいましょう。

それから、もっか、メールのやりとりで打ち合わせが進行中ですが、大阪の野狐禅大好きの原口さんに誘われ、3月7日土曜日、大阪で行われるシンポジウムに参加します。これまた「泥酔論」と無関係ではないテーマで、このブログのコメント欄に書き込まれている大学の先生との対談になる予定。詳細は、主催者の発表があってから、ここに告知します。関西のかた、その日を予定しておいてください、お会いしましょう。関東のひとたちも、ついでに大阪泥酔ライブをやりに行きましょう。ってね、泥酔は、来年も続くぞ。そうそう、2月にはスロコメでも、このあいだの続き?の「泥酔論」をやるのだった。

『もう一杯!! 『酒つま』編集長大竹聡のチャランポラン酒場歩き』と『今宵も酒場部』は、泥酔しないうちに買ってね。よろしく~。トークライブと本の宣伝も、よろしく~。

そうそう、牧野伊三夫展は来週24日まで。

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2008/12/16

絵=牧野伊三夫、文=牧野伊三夫・鴨井岳、ブックデザイン=横須賀拓『今宵も酒場部』集英社。

きょう郵送で頂きました。ありがとうございました。

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これは、ま、ひとつの、だいぶ昔の言葉をつかわせてもらえば 「知的な」 酒場と交友の嗜みを楽しむ物語、って感じなんだけど、「知的な」っていうほど下品でもなく気どってもいないし、はて……高尚ともちがうし、なんてのかな、おれの貧相な頭では言葉が浮かばない。ミレバワカル、表紙の絵の雰囲気です。実力者揃いの美術系同人誌『四月と十月』編集長の牧野さんの絵が欠かせない。いいねえ、見ているだけで、酒っていいなあとおもう、酒場で酒飲みながら描いた絵。酔い加減で絵も変る。「序に代えて」のタイトルが「酒場の画帳」なんだけど、まさに。

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お店のガイドも巻末にあります。「中ざと」は、すでに閉店のはずだけど、まだやっているのかな?

もしかすると、この本と、2008/12/14「大竹聡『もう一杯!!』と「いまこそ泥酔を!」。泥酔な日、泥酔教は続くか?」に紹介した大竹聡さんの『もう一杯!!』は、酒場本の「純文学化」のような始まりかもしれない。(『もう一杯!!』は、牧野さんがブックデザインと絵を描いている) となると、石田千さんとか木村衣有子さんとかの酒場本が生まれるかもしれない。なんて考えたのだった。

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何がヘンなのだろうか。

何度も書いているように、新聞もテレビもない。雑誌も、ほとんど読まない。そのせいかどうか、たしかに、「100年に一度」といわれる「不況」だけど、そんなに「昔はよかった」というほど、いまが悪い時代という実感はない。強いていえば、日本は、昔からこんなもんだったよ、ということだ。昔からこんなもんだったが、マスコミの報道や報道姿勢が変っているのではないか、であるから、印象がちがうだけだろう。と。

先日のスロコメでの生トークのときにも話したことだけど、おれが上京してから、10年に1度は、大騒ぎの「よくない時代」「不況」があった。

1960年代、あの東京オリンピックの1964年だって、「物価値上がりと新型不況」といわれ、前にも書いたと思う、おれは実家が倒産し大学をやめて就職しようというころだが、大卒でも就職困難で、ましてや中退では「正規社員」の道などなかった。「短期臨時雇用」「長期臨時雇用」を転々としたすえ、なんとか零細企業の営業職。それも一年数ヵ月後ぐらいに「リストラ」。いまとたいして変らない。

そのころ一時、故郷で倒産というか破産して夜逃げ同然で上京した両親と、荒川区の熊野前にあった飯場で暮らした。そこは地方から「出稼ぎ」の「土方」が住むところ。組の親方は「土方派遣業」だ。イチオウ工事の請負ということにはなっていたが、砂町の下水道工事現場に土方を送り込みピンハネ。そのころは、「出稼ぎ」といっても「季節労働者」ではなく、ほとんどが通年なのだ。鹿児島から来ていた夫婦がいて、彼らは風邪をこじらせて、どういうわけか2人とも肺病になり、つまりそうなると飯場にもいられなくなる。追い出されるが身体に熱がある状態だ。その2人が、とにかく鹿児島に帰るよりないというので、おれと親父は東京駅まで送った。親戚を頼って帰ったが、そのあとは、どうなったかわからない。

そういう臨時や日雇い労働者が東京の広い裾野をなしていた。東京は、なにしろ京浜工業地帯の工場の町だったからな。いま、地方の工場で首切られる派遣労働者を、東京は遠くから眺めているようだが。

70年代前半については、全共闘や浅間山荘に話題を奪われがちだが、そりゃエンテリどものことだ。オイルショック一次二次に変動相場制。これは生活を直撃したねえ。倒産件数も戦後最高を記録。簡単に書こう。80年代前半、正確には70年代末ぐらいからか? 円高不況。これは、厳しかった。円高という未経験の厳しさ。東京の中小工場は、かなり姿を消しただろう。「サラ金地獄」は、このころ生まれた言葉だったと記憶する。それと、「中年の自殺」が流行? 昔から日本は、こんな調子なのさ。90年代前半は、ご存知バブル崩壊。派遣法の制定で、派遣会社ができた。情報産業?IT?笑わせるねえ、おれが付き合っていた情報産業の社長の何人かは、土方の派遣より楽だしかっこいいということだったよ。東京が工場地帯から情報産業地帯に変っただけで、中身は何も変わっていない。

ま、そのまま、今回だ。と、ふりかえってみると、東京が「実のビジネス」から「虚のビジネス」の中心になっていた、という変化が大きいといえば大きい。であるから、そこに、「虚のビジネス」の巨頭であるマスコミの報道や報道姿勢の変化の原因が見られるのかもしれない。少なくとも、そこに着眼し、これまでの不況とちがって、報道されてないことに注意してみるのもいいような気がする。

時代を一からげにして、いまは「悪い時代」として憂い、昔は「よかった」として懐かしがり、そこに何の展望がひらけるのだろう。

その点、実業の流通業者は果敢だ。食品流通業者といえば、とくに高尚な志を持つらしいエンテリ市民風のみなさんからは、カネの亡者のように思われ蔑まされるが、いつも難しい現実と向かい合っている現場だ。憂いたり懐かしがったりしている余裕はない。いつも活路を考えている。

ってことで、ここまで書いたのは、『食品商業』(商業界)1月号の、「ズバリ予言2009年の家計と食卓」を読んでのこと。なんだか、ちょっと、いつものことかもしれないが、マスコミの報道は一方向に煽りすぎじゃないか、という印象を受けた。それで過剰に反応し「切捨て」がすすんでいる面もあるのじゃないか。

だいたいね、ぐうたら「識者」とか「評論家」とか「オピニオン」とか「文芸な人たち」とか「アートな人たち」のいうことなんか、あてにならないよ。マスコミが煽る「時代の情緒」に流されないようにすることだとおもう。

しっかり現実を見て展望を持つことじゃないだろうか。そんなに悪い時代じゃない、日本は、このていどがフツウなのだ。いや、いつだって、ニンゲン様のやっていることだもの、いいことばかりじゃないし、悪いことばかりじゃないのだ。ようはアタフタしないで、展望と対策を持つかどうかだろう。不安がっていても、なにも始まらない。時代を憂いるのが流行のようだけど、そんなことはヒマな年寄りにまかせておけばよい。それより、いつも果敢な流通業者に、「不況の達人」を見つけよう。と、おもったのさ。

「ズバリ予言2009年の家計と食卓」は、「流通業界注目キーマンが読む5つの解」ってことで、5つの質問を、そのキーマンにしている。

質問事項
①株価の変動が家計へどんな影響を及ぼすのか
②円高は仕入れ・販売面でどんな影響を及ぼすのか
③物価の見通し
④労働年齢層の減少(団塊世代退職後)の消費への影響
⑤食品の安全・安心モンダイへの影響

7人の方が回答しているのだが、それぞれ立場が微妙にちがうから、解がちがう。とても、おもしろい。
ときには、こういう雑誌を本屋で立ち読みするのもいいかも。

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2008/12/15

抵抗食。

Ryori_medama011いま、第何次かの「居酒屋ブーム」らしい。それは、もちろん、出版業界あるいはメディア業界的な話である。かつては、出版業界あるいはメディア業界的な話は、社会的な動向の反映であったけど、現在、それこそ1995年あたりから以後の日本においては、出版業界あるいはメディア業界的な話は、出版業界あるいはメディア業界的な話であり、雑誌は買わないし本屋などに足を向けなくなった人が増えたいまは、そんなブームに無関係な人が少なくない。そして、たいがいの雑誌や本は、そういうブームにのりながら、どんどん雑誌や本と無関係な人たちと距離をへだてていく。

このあいだ、第三のビールが出荷量ベースで、発泡酒をぬいて「ビール類」のなかでトップになったというニュースが流れた。そのうちわけを見ると、単に「トップ」になったなんていう生やさしい話じゃない。というのも、たしか、ビールと発泡酒は10%以上のダウンであり、第三のビールだけが、20%以上の伸びだった。近所のスーパーの酒売場を見ると、ビールと発泡酒を合わせた売場面積の倍以上を第三のビールが占めている。

こういう傾向を単純に図式化すると、居酒屋ブームは本や雑誌を買う余裕があり消費主義を謳歌するミドルクラス、そんな余裕はない、ウチで第三のビールを傾けるアンダークラスの「階級分化」がはっきりみられる、ということになるだろうか。

「居酒屋ブーム」といっても、安居酒屋チェーンは入らない。そのあたりには、一円でも安く酔いたいアンダークラスがたむろするところになった。かつては、大衆食堂や大衆酒場が、アンダークラスの「生活の場」であったのだが、そこはいまや「居酒屋ブーム」なミドルクラスの「趣味の場」になった。というような傾向が、イチオウ見られるようだ。

前にも、ちょっと書いたが、ミドルクラス相手のデパートは、かなり苦戦している。デパートは、もともと、ミドルクラスを相手にしていた。ところが「居酒屋ブーム」のマーケットは、それもまた1995年以後の現象といえるが、アンダークラスの生活の場を消費主義的趣味のマーケットにすることで、成り立ってきた。そこが、まあ、ちがうといえばちがうのだな。だから、「不況下」でも苦戦することなく、ブームになる。安直といえば安直。そして、消費主義にすぎないミドルクラスがリードする「居酒屋ブーム」は、何も生まない。アンダークラスが長年にわたって育ててきた、酒場の「よさ」を消費しておわる。

では、その「よさ」は、いま、これから、どこで創造され、生まれるのだろうか。こういうのも、その一つだろうか。

またもや『オルタ』だが、「抵抗食の会(仮)」の話がある。タイトルが「もうひとつのメシは可能だ コレクティブ・キッチン編 by 抵抗食の会(仮)」。おれが使う、「大衆食」は、もはや「B級グルメ」といった消費主義に飲み込まれ陳腐化しつつあるが、抵抗食! パンキッシュな響き。

抵抗食の会(仮)について、こういう説明がある。

「「食べることは権利である」をスローガンに、ただメシを作って食うことを共有するという当たり前の実践を通して、わたしたちが本来持っていた日常生活の主体性を企業や国家から奪い返し、戦争や資本主義に反対する態度を表明するD.I.Y(ショボくてもいい、自分のことは自分でやる)フード・コレクティブです。
(BLOG http://teikoshoku.exblog.jp)」

どうも、その、「企業や国家から奪い返し、戦争や資本主義に反対する態度を表明する」ってあたりは、大上段だなあ、もっと気楽にやろうよ、それにちょっと牧歌的という感じがしないでもないが、ま、それなりの「思い」があるのだろう。消費主義に流れず、いろいろな試みがあることが未来の可能性につながるとおもう。ファンクあんどパンクに、とにかく「自己中心的に主体的選択の幅を広げること」だな。

Ryori_medama012そんなこんなで、近頃、飲食や料理について、あたらめて考えることが多く、ふりかえってみるために、→カテゴリー欄に「料理というもの」を設けた。そして、スーパーで30%引きのシールが貼ってあったので、産地も消費期限も何も見ずに、何個入りかだけを気にして買ったチルドの餃子、これがあまり味がない。残っていた4個と玉子を目玉で一緒に焼き、さて、どうやって食べようか考え、ケチャップをかけて食べた。あまり「抵抗」の感覚はなかった。「自己中心的に主体的選択の幅を広げること」に、つながったかどうか。とにかく、これをつまみに、ミドルクラスなビールを飲んだ。

ショボくてもいい、自分のことは自分でやる。という「DIYパンク」は、いいとおもう。何かを生む可能性はある。

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2008/12/14

大竹聡『もう一杯!!』と「いまこそ泥酔を!」。泥酔な日、泥酔教は続くか?

Ootake_008何度か告知したように、きのうは、下北沢の須田泰成さんのスローコメディファクトリー=スロコメで生トークだった。

出かけようという直前、宅急便。あけると、これだ、ついに出た、待望の一冊。大竹聡さんの『もう一杯!! 『酒つま』編集長大竹聡のチャランポラン酒場歩き』(産業編集センター)。しかも牧野伊三夫さんが、装丁に挿絵。これ以上望むべくもないベストで泥酔な組み合わせ。たしか去年のいまごろ、この本が出る話は、大竹さんと牧野さんに聞いていた。そうそう、牧野さんの個展のオープニングの日、飲み会で誰かさんが担当編集女史をイジメ泣かせて、大竹さんがタクシーで送って帰った。なーんていうこともあったんじゃなかったかな?ま、涙をこえて、無事にできて、よかった。しかも、すばらしい出来。

電車のなかでパラパラ見た。おれなんかの文章とはちがって、時間をかけて、ていねいに練りあげられた文章。上手な噺家の語りのような文章。そうですねえ、瀬尾幸子さんの温かいおいしいおでんを食べながら燗酒を飲むような(ということをやったことはないけど)、そんな感じの文章。エッセイのような私小説、あるいは私小説のようなエッセイ。そのあたりは、文体と方法はかなりちがうけど、木村衣有子さんの作品にも共通するものがありそうだ。とにかく、なんか賞をもらえそうな文章。そして、酒場のデータもちゃんとついているから、「酒場本」でもある。

そういえば、牧野伊三夫さんの酒場本も、もう書店に並んでいるようだ。『今宵も酒場部』のタイトル、集英社。買って見てから紹介しよう。牧野さんからの電話では、話のなかにおれが登場するらしい。おれが釜石の呑べえ横丁で酔って、ほかの酔っぱらいと路上で「理解フノー」を叫んだ。その「理解フノー」が、牧野編集長の『四月と十月』で連載のタイトルになったという因縁がある。

Surokome_004さてそれで、5時オープンで6時スタートの生トークのほうだが、ご来場のみなさんありがとうございました。ほんとに、くだらない話を聞きに来ていただいて、うれしかったです。

幸か不幸か、知り合いの方ばかり。飲み人の会系、タノさん、シノさん、マリさん、コンさん。中原さん系から代表して佐野太朗さん、と奥さんは初対面、八木美楠子さん。『酒とつまみ』を代表して、酒つまの頭脳、渡邉和彦さん。ついでに、ついに、テキトウだった「酒とつまみ」は、株式会社酒とつまみ社を設立、なべさんが代表取締役に。ということは今度から、いつ12号が出るかはわからんが、酒とつまみ社発行ってことになるんだな。ファンキーな会社が、また一つできたわけだ。めでたい、めでたい。祝酒とつまみ社設立トークライブを、スロコメでやる必要があるのじゃあるまいか。

京阪神エルマガの白井いち恵さん、森本肉姫さん。それから、引っ越したばかりで時間はないだろうと諦めていた、岩手から帰還したサキさんと木村衣有子さん。それから、まったく予想していなかった、なんと、『四月と十月』古墳部長のスソアキコさん、久家靖秀さんも!恐縮恐縮。スソさんに「牧野さんや瀬尾さんには連絡してあるんでしょ」といわれたが、今回はブログに告知しただけで、誰にも連絡してない。じゃ、瀬尾さんは近いから電話してみよう。瀬尾さんは、おでんを煮ていた最中だったらしいが、火を止めて駆けつけてくれた。

開始まぎわに焼酎を、オンザロックでグビグビ飲み、さらにホッピー、トークが始まったときには、ゴキゲンゴキゲン状態で、もう、いつものことだけど、思いつくまま、口からでまかせ。本来は「泥酔論 いまこそ泥酔を! ~100年に一度の経済危機を笑って乗り切る方法~」だったが大逸脱、「泥酔教」を始めることに。自分で言い出して(そんなバカは、誰もいわない)、その気になって、こんどは、もっとちゃんとフマジメに考え、連絡もちゃんとやって、泥酔教生トークをやりたいと思う。

トークが終わったころには、もう泥酔状態。カウンターで瀬尾さんと何の話しをしていたかは記憶にないが話しこんでいたのは覚えている。なにしろ、酔っているうえに、終電が早いから、みなさんとちゃんと話をしないうちにアワテテ帰って来てしまった。すみません。ありがとうございました。みなさんと会えただけでも、いい忘年会になりました。

けっきょく、宇都宮線の終電は逃し、大宮からタクシー。

トークが終わったあと入店された方を須田さんに紹介された。シンガーソングライターの潮見佳世乃さん、フォトグラファーの尾崎たまきさん、『博多とロック』の著者MARUさん。

午後2時をすぎているが、まだ脳の中にアルコールがひたひたしている感じ。あとで書き足すかもしれない。

はたして、泥酔教は続くか?

(15日追記)スロコメ日記には、大スキャンダル大嫉妬の嵐にまきこまれそうな、おれと瀬尾さんの画像。まったく記憶にない。さらに、次回のトークは2月という告知が。まだやるのか泥酔教。しかし、この画像、いい雰囲気だなあ。次回は、どんな女性と、こういう写真が撮れるのだろうか。泥酔は楽しい……クリック地獄

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2008/12/13

「月刊KiTAN」には、東陽片岡さんも山﨑邦紀さんも。

Kitan_toyokataokaはあ、ふう、きょうは、ってかきのうはあわただしい一日だった。あわただしくて、前のエントリーは、文章がチトおかしいが、ま、いいだろう。かんべん。

その「月刊KiTAN」のことで、大事な追記というか補足だが、この雑誌、念を押すけど、読売新聞社の発行だったのね。なんと、花村萬月さんの連載小説「新宿物語」のイラストが東陽片岡さんなのだ。んで、まだあるぞ。おれも書いている12月号には、「わかりたい人のゲイ講座①」というページがあって、見開き左側の囲み「GAI INFORMATION」には、山﨑邦紀さん監督・脚本の「パレード」の案内があるのだ。山﨑邦紀さん、当ブログにときどきコメントをいただいていますね。

Kitan_yamazakikuninori「誤解だらけのゲイシーン ゲイテイストなファッションセンスを正しく身につけて楽しもう」と謳う、このページの執筆者は梅木茂信さん。知らない人。その「パレード」の案内には、こうある。「いきなり自分のことで恐縮しちゃうのですが、うめちゃん主演のゲイポルノ映画「パレード」(監督・脚本:山﨑邦紀)が、大蔵映画配給で10月21日から大阪・東梅田ローズ劇場、10月27日から東京・上野世界傑作劇場など、全国のホモ映画館で順次公開中」

いやああああ、はははは、読売新聞社! このファンクでパンクな元気を、とりもどせ。おれたちが登場する場がないほど閉塞したから、こんなに世の中ヘンに楽しく活力を失ってしまったのだ。東陽片岡、山﨑邦紀、おれが誌面に登場するような雑誌を作れば、活字文化の未来も出版の未来も新聞の未来も日本の未来も、明るい。か。

しかし、ほんと、これ、拙著『大衆食堂の研究』が発刊なった1995年のことなのだが、ずいぶん日本はヘンに変ってしまったもんだなあ。いまどき、月刊誌や週刊誌などに書いている連中、ろくなのいないもんなあ。いったい、そのあたりに未来が見えるか? チマチマしているというか、男の腐ったのに女の腐ったの、こんな時代になるわけだ。ああ、どーでも、いいよ。

だからさ、きょう、いまから寝て起きたら、下北沢の須田泰成さんのスローコメディファクトリー=スロコメで行うトークライブ、「いまこそ泥酔を!」なのさ。ふらっと気軽にお立ち寄りを。午前2時。

http://slowcomedyfactory.blog24.fc2.com/

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2008/12/12

気になる1995年と『オルタ』2008年11-12月号と五十嵐泰正さん。

もう1か月以上すぎてしまったが、はてなの「東川端参丁目の備忘録」さんが、こんなことを書かれていた。

http://d.hatena.ne.jp/thigasikawabata/20081104#1225813260

そうそう、それで思い出した。読売新聞社から出ていた「月刊KiTAN」創刊号の特集は、「いま!プロデューサー」というものだった。この雑誌は一年ぐらいで休刊してしまったけれど、遠藤哲夫さんが執筆していたり*1、清水ひとみ、花くまゆうさくも書いたりしていた。いい意味で読売らしくない雑誌だった。いや、読売らしくないというのは正確ではないかもしれない。「週刊読売」は、横尾忠則が表紙を描いていたときがあったのだから
あのころは、まだ新聞社系の雑誌も元気だった。「サンデー毎日」は高村薫「レディ・ジョーカー」を連載していた。「週刊朝日」が凄かったことは言うまでもない。あの頃の朝日は、「科学朝日」や「アサヒグラフ」を出していた。いやいや、「AERA」だってスゴかった。戦後50周年記念増刊号*3の表紙は、田中角栄と麻原彰晃を並べた絵だった記憶がある。戦後ニッポンに対する痛烈な皮肉。

1995年については、いつかきちんと考えにゃならんな。


Kitan_001そのおれが書いた文章は「ザ大衆食」のサイトに掲載してあって、東川端さんには、リンクをいただいている。こちら「大衆食堂の楽しみ方 トラッドな外メシ屋の達人になる(読売新聞社『月刊KITAN』1995年12月号より)」…クリック地獄

おれは、「1995年については、いつかきちんと考えにゃならんな」というところが気になっていたのだが、いままたそのことを思い出した。

1995年については、これまでもアレコレ話題になっている。だけど、オウムのサリン事件とかウインドウズ95とか、ある種風俗的にわかりやすい「事件」が中心で、根本的な何かが欠けているような気がして、気になっていた。

で、先日2008/12/10「野狐禅銀杏BOYZだのオルタだのパセミヤだの。」に、ちょっとだけ紹介した、『オルタ』11-12月号(アジア太平洋資料センター)の特集「労働開国?─移民・外国人労働者・フリーター」の「討議」を読んで、とくにその五十嵐泰正さんの発言に、ああ、これなんだなと思った。

それは、いま「労働開国」といわれている「外国人労働者や定住移民受入れ」は、かつて1995年以前のバブル期に唱えられた「外国人受入れ」とは、かなりちがっているという指摘だ。つまり、「バブル景気の頃と現在を見比べて顕著なのが、受入れを要請する主体の違いで、バブル期に外国人導入を強く唱えていたのは主に中小企業の団体です。だけど、今回は「6月に自民党のプロジェクトチームが1000万人の移民受入れ提言を首相に提出。去る10月には経団連が、やはり受入れへの転換を強く促す政策文書を発表した」ってことなんだな。

その背景に何があるかといえば、90年代後半から急速だった、いわゆる「新自由主義体制」ってやつなのだ。ま、だから、「労働開国」というが、「外国人労働者や定住移民受入れ」は、労働問題はもちろん、ナショナリズムや多文化主義や平等や、いろいろなことに関係してくる。

で、そういえば、エコロジーってのも、1995年あたりを境に、それを推進する主体が、がらり変った。以前は、エコロジーを唱えるのは、大企業批判や体制批判の側だった。ところが、いまや国と大企業が推進している。こういう逆転現象は、ほかにもあって、たとえば、新自由主義は国内にあっては、大衆食堂や大衆酒場など、これまで商品化や消費主義から縁遠かった生活の分野まで、激しい商品化と消費主義の場に引きずり出した。大衆食堂や大衆酒場などは、そうして「市場」に受け入れられることになったのだけど、おれが『月刊KITAN』1995年12月号に書いたころの大衆食堂や大衆酒場は、まだ「市場」としてはあまり注目されていなかった。『散歩の達人』にして、大衆食堂の特集を組んだのは1997年4月のことだった。いまや、汚いまずそうと見捨てられていた大衆食堂や大衆酒場が「善」で、ファストフード店などは「悪」扱いだ。

ま、とにかく、『オルタ』は読みごたえがある。バックナンバーの9-10月号の特集は、「1995年―あの年、何があったのか。」で、とても気になる。

それにしても、わが五十嵐泰正さん、ちょうどいま右サイドバーのコメント欄、2008/12/07「農地消え、アートな農協栄える?」にコメントをいただいているけど、観念や教条に走らず、事実確認をしっかり積み上げながら問題点や方向を整理している。さすが。ついでながら、「討議」だから論文のような文章とちがって、わかりやすい。これまで五十嵐さんの肩書など正確に知らなかったのだが、「1974年生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科講師。専攻は都市社会学、国際移動論」なのだな。

だいたい、五十嵐さんは、観念や教条をふりまわさずに、実態から出発し、事実確認をしっかり積み上げる。それはトウゼンのことだと思うけど、これまでの「言論」というのは、そうではなかった。すぐ、ミギかヒダリかマンナカか「反」ナントカか「親」ナントカかと「色分け」し「色争い」のようなことをしてきた。そんな単純な頭がまかり通ったのは、新自由主義体制以前の、「米ソ」の二極を頭に置いとけばよいぐらいだった、牧歌的な時代のことだろう。まだその名残りで頭の切り替えができていない連中が、いまでも、新自由主義体制以前の単純な頭で大声を張りあげたりしているが、混迷を深めるだけ。食もちろん、農業と都市、医療…もつれた糸をとぎほぐすような、根気を重ねるカクゴが必要だということか。

おっととと、時間がない。出かけなくては。トツゼン、おわり。

五十嵐さんのブログを見たら、近刊の『戦後日本スタディ-ズ(3)80・90年代』(紀伊国屋書店)にも書いているようだ。ぜひ、読んでみたい。…クリック地獄

「月刊KiTAN」、創刊号もあった。この表紙を飾った方は、いまどうしているのだろう。ああ、1995年。

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2008/12/11

妄想小説 ウチの親分。

キムのような顔の小男がいった。「なあ、ウチの親分、頭がいいとおもわねえか。日本は、ちょろい、いいマーケットだぜ」
チャベツのような大男がいった。「まったくで、兄貴。この、きょうのニュース、「JR東日本は11日、首都圏の226駅について、東京など4駅の一部に設けられた喫煙ルームを除き、来年4月から全面禁煙を実施すると発表した。同社は昨年3月から、新幹線や在来線特急の車内でも、他社と直通運転している一部特急を除き全面禁煙となっている。今後、愛煙家は駅に着くまでに喫煙を済ませる必要がありそうだ」って、親分の言うとおりだ」
小男「ああそうだとも、JR東は「「多くのお客様のご意見や社会における禁煙志向の高まりを受けた措置」としている」と書いてあるが、あの会社が「お客様のご意見」だの社会の志向だの、って誰が信じる?うまくリクツをつけたものだ」
大男「実態は経費節減ですかい」
小男「そりゃ、言い方が悪いぜ。喫煙者を痛めつけても、誰も文句はいわないからな、そこがウチの親分のねらいめなのさ」
大男「JR東の駅を全面禁煙にするについちゃ、親分もずいぶんいれこんでましたぜ、なにしろオレが親分の東京行きについていったときは…」
小男「シッ、めったなことをいうもんじゃねえ、親分はな、熱烈な自然愛好家なのさ。だから、JR東の駅周辺に喫煙可能なスタバみたいな店の開店を着々とすすめていたんだ。これはな、おめえ、日本人の健康と幸福のためだぜ。そしてな、スタバみたいなオシャレな、若者が集まりやすいところじゃ、大麻や覚せい剤を売るなんて、おめえ、自然を愛する禁煙運動だ。あのな、クリーンな原子力で地球を温暖化から救うように、クリーンな大麻や覚せい剤でクリーンな地球と生活環境を創るのさ。これからは、マフィアもエコじゃなきゃいけねえ、それが親分の考えなのさ。どうだ、図星じゃねえか。片方じゃ迫害されている喫煙者のために駅そばに喫煙カフェをつくり、片方じゃ禁煙ムードのなかでタバコも吸えないがストレスのたまる若者に大麻や覚せい剤を売ろうというわけだ」
大男「禁煙を強めれば大麻や覚せい剤が広がりやすくなると言った日本の学者もいるって親分から聞きましたが」
小男「ああそうだとも、だけどな、これも親分が地球を愛するからなんだよ」
大男「ですが、親分、あんなにタバコを吸って肺がんにならんでしょうか」
小男「てめえのイノチは、てめえのものだ、おれは地球のために働き、好きなタバコを思う存分吸って生きるんだ、おれの健康や寿命にいちいち指図するやつがいたら、ぶっ殺すといっているよ、さすがウチの親分だ」
大男「しかし、それは、なんか矛盾しているように思いますがね」
小男「おまえ、身体はでかいがバカだなあ、お客さんが大麻や覚せい剤を欲しがり、お客さんが禁煙を望み、お客さんが喫煙を望むから、地球と人間を愛する親分は、どのお客様の要望にも応えようという立派なお方なんだよ。喫煙家を排除しようなんて人道に反することはやらない。わかっちゃいねえな、この世は矛盾だらけだから、片方だけに入れ込むなんてのはまちがいなのさ。ミギのやつだってヒダリのやつだって、タバコ吸うやつもいれば吸わないやつもいる、みんなちゃんとカネを払えばいい人たちだから、めんどうみてあげるのさ」
大男「するってえと、暴力団関係者の結婚式の司会をしたせんだみつおですが、「NHK大阪広報はせんだみつお本人と話し、「暴力団関係の式だとは知らずに行ったという本人の言葉を否定する材料がなかった」としている」とニュースにありますが、芸能界というのは本人が知らなかったことなら、何をしても責任は問われないんですね」
小男「なんだいきなり、関係ないだろ」
大男「いえ、その、ウチの親分は頭がいいという話で、やはり日本に目をつけた親分は頭がいいということじゃないかと」
小男「なんだ、喫煙家に厳しく、暴力団と芸能人に甘い、というのか」


■ところで現実の須田泰成さんの「スロコメ日記」だが。

今週末、土曜日のエンテツさんのトークライブ”泥酔論”。
なんか、たまらない感じになりそーですが、
「酒とつまみ」の方々も来るかもしれない飲みイベントに備えて、

ホッピー!を導入しました。
http://slowcomedyfactory.blog24.fc2.com/

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2008/12/10

かんべんしてほしい!と岡崎武志さんは言った。そうだ、いいかげにしろ。究極のローカルは「私」一人なのだ。

あははははは、いひひひひひ、うふふふふふ、えへへへへへ、おほほほほほ、と笑いがとまらない。きょうのこのオコトバ。

「書評なんて仕事をなりわいにしていると、「最近、何かおもしろい本はあります?」「おすすめの本は?」などと、よく訊かれる。かんべんしてほしい!自動販売機みたいに、その人に合った「おもしろい本」など教えられない。」

これは、きょう出版社の白水社のサイトに掲載になった、連載・エッセイ「愛書狂」岡崎武志、第3回の書き出しだ。

おれも「ザ大衆食」なんていう、へんなサイトやブログをやっていると、「どこかおいしい店あります?」「おすすめの店は?」なんてことをよく訊かれる。かんべんしてほしい!自動販売機みたいに、その人に合った「おいしい店」など教えられない。

って、岡崎さんのオコトバが、まんまあてはまる。

2008/11/26「あえていうが、「うまいもの好き」である必要はない。」に引用した、杉村昌章さんのオコトバを思い出す。グローバリゼーションや画一化に支配されない道。「宣伝広告に惑わされないで、自らの味覚をローカル化し、特異化し、自己中心的に主体的選択の幅を広げること、これである」。

ようするに、究極のローカルは「私」「俺」一人なのだ。世界中に、歴史上に、たった一人の「私」「俺」なのだ。それを捨て、すぐ、誰かや「権威」に「いいこと」をもとめる。ま、それは、楽といえば楽だが。

すると、「生活を守る」テナことをいっている政党にだまされ続けることになるのだな。生活は「守る」ものじゃなくて、「創る」ものだろう。創らなくては、守れない。明日のいのちは創るものであって、創って始めて守られる。その「創る」一歩が料理であり食事だ。しかし、政党は、けっして「生活を創ろう」とはいわないな。みな「選挙民」がバカになって自党を頼ってくれたほうが天下をとりやすいからだ。だから「生活を守る」というのだ、おれが守ってやる、黙って投票しろ。うそばっか。

「自らをローカル化し、特異化し、自己中心的に主体的選択の幅を広げること、これである」…もっとローカルな自分になりたい。ローカルな自分を創ろう、ローカルな自分の生活を創ろう。

だから、力強くめしくって、「今週13日土曜日、スロコメ@下北沢でエンテツのトークライブ「いまこそ泥酔を!」」なのだ。って、この話、つながったかな?

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野狐禅銀杏BOYZだのオルタだのパセミヤだの。

ふう、もうちょっとだ、もうちょっと考えれば…。ってことで、まだ午前2時前だけど、まもなく2時という時間のヨツパライ深夜便は、簡単に。

しかし、おもしろい。2008/12/08「ならば、友よ。」のあと、コメントのKOWさん、初めてだとおもうが、「野狐禅といい銀杏BOYZといい」好きだと。すると、なんと、ご無沙汰している大阪の原口剛さんが「野狐禅!僕がダントツで大好きな歌い手なんです!」と。

で、べつのエントリー2008/12/07「農地消え、アートな農協栄える?」には五十嵐泰正さんがコメント。原口さんと五十嵐さんは、一昨年のカルチュラル・タイフーン2006下北沢「都市を紡ぐ」のセッションで一緒だった。たしか去年10月、江古田で「コンビニ」の研究会みたいなのあと飲んで以後、会ってないんじゃないかな(五十嵐さんとは一度ナニワブシで会っていた)。その2人から、おなじ日にコメントをいただくなんて。

「ならば、友よ。」には、ほかにもコメント書き込みしたというひとがいるのだが、届いてないな。パソコンがマックだと、OSやブラウザによっては、うまくいかないことがあるらしい。そういえば、五十嵐さんも、なんか音楽イベントやっていたような気がするが、お2人とも、会うときはいつも学界的コムズカシイ話をしているから、音楽の話などしたことないもんな。ま、とにかく、ブログのおかげて、おもわぬ展開になる。それで、まだあるのだ。

五十嵐さんが企画協力で、特集「労働開国? 移民・外国人労働者・フリーター」の鼎談にも登場している、『オルタ』11-12月号が、発行元のアジア太平洋資料センターから届いた。五十嵐さんにはまだ新住所を知らせてなかったから、旧住所から転送で、きょう、というか、もうきのうになったが届いたのだ。すみません、ありがとうございました、五十嵐さん。

「オルタ」は、オルタナティヴのこと。なかなか気合の入った意欲的な企画。連載陣に、鶴見済さんがいる。この名前を見るの、おれはひさしぶりだなあ。『オルタ』のことは、よく読んでから紹介しよう。

それから~。大阪は庄内のヨッちゃんのとこのお好み焼き「パセミヤ」がテレビに出たらしい。ブログのアクセス解析の見方は、よくしらないのだが、とにかく、パセミヤ系検索が急増。ヨッちゃんのブログを見たら、テレビに登場したのがわかった。ついでにといってはなんだが、ちょっと前、11月28日の「アルパンチ・ミーティング in 創華飯店」に、「(ザ大衆食つまみぐいのエンテツさんがよろこびそうな店とおかぁさんです。次回、大阪に来られたときは、是非行ってみてください!)」とあるんだ。これが、ほんと、行きたくなっちゃう。

まあ、そんなこんなのブログなことでした。


当ブログ
2008/08/29
大阪・庄内、お好み焼「パセミヤ」。


パセミヤのヨッちゃんのブログ「ART De Faire」…クリック地獄

アジア太平洋資料センター「オルタ」のサイト…クリック地獄

■↓8日に告知した、今週土曜日13日のトークライブ、よろしく~。

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2008/12/08

ならば、友よ。

なぁ友よ "青春"っていう言葉は 
きっと立ち止まった人が発明したんだろう

ならば友よ 死ぬ間際でいいや 
君と青春を語り合うのは死ぬ間際でいいや

なぁ友よ "夢"っていう言葉は 
きっとあきらめた人が発明したんだろう

ならば友よ 死ぬ間際でいいや 
君と夢を語り合うのは死ぬ間際でいいや。


うたは、野狐禅らしい、野の力強さ。
http://jp.youtube.com/watch?v=FgxAeh0qaWg

いいフレーズだ。
力強くめしくって、力強く生きろってことだ。いまこそ泥酔を!(また、それだ)

ついでにいえば、「君」は「君」も「君」と夢や青春を語り合う間もなく、死んでしまうかもしれない。そのように死んでいった「君」が、けっこういたなあ。そうだとしても、いいのさ。いいオトナが「むかしは夢があった希望があった」だの「わが青春昭和懐古」だのと、どうかしてんじゃないの。

今日もまた、考えることがおおい日だ。った。考えぬいて、思い切りやりぬく。よく考えろ、真剣にやれ、それでも屁しかでないかもしれないが。

初めて蓮田に行ってみた。蓮田は、東大宮の一つさきだが、さいたま市ではなく蓮田市になる。

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今週13日土曜日、スロコメ@下北沢でエンテツのトークライブ「いまこそ泥酔を!」。

下北沢の須田泰成さんのスローコメディファクトリー=スロコメで行うトークライブ、先日の当ブログでの告知から変更はありません。

17時オープン、18時スタート。

たぶん、入場料やチャージなし、飲み代のみ。

エンテツはゲスト、ホストは須田泰成さん。

テーマらしきもの「いまこそ泥酔を!」

トークライブのあと飲む時間もあるでしょう。忘年会のつもりでどうぞ。初めての方も、お会いしましょう。

予約などの問い合わせは、スロコメにお願いします。アクセスも「スロコメ日記」に案内があります。

http://slowcomedyfactory.blog24.fc2.com/

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2008/12/07

今日もまた。

考えることがおおい日だ。った。

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農地消え、アートな農協栄える?

Higasiomiya_nokyo0036日、食に関係する二つのニュースがあった。一つは「三菱商事がイオン株式5%程度取得へ、筆頭株主に」、もう一つは「従来型の公共事業ではなく、脱温暖化の事業で「緑の雇用」を創出しよう――。オバマ次期米大統領も訴えて話題になった「グリーン・ニューディール(緑の内需)」構想の日本版を、民主党がまとめた。エネルギー転換や農林漁業再生により、250万人の新たな雇用創出をめざす」というものだ。民主党のは、ま、「絵に描いたもち」とはいわないが、アドバルーンだろう。

Higasiomiya_nokyo001東大宮駅からウチまでのあいだに、ところどころ畑が残っている。宅地化のあいだに残った畑だろうが、農地の宅地への転換が以前にくらべ容易になったいま、いつ家が建つかわからない。

そして東大宮駅周辺で、もっともアートな建物というと、西口からすぐの農協なのだ。なるほど、悪くないデザインだとおもう。とくにこれが、田園の風景のなかにあるなら、悪くないとおもう。だけど、農地を宅地化するのとひきかえに、このような建物が建つことになった。にちがいない。農協自身が、農業の力ではなく、不動産屋金融屋的な力で、アートな建物を手に入れた。なかなか複雑な、コンニチ的、農業と農協とアートの関係が、ここに見られる。と、おもいながら撮影した。

Higasiomiya_hatake002東大宮駅からウチまでのあいだにある畑の一つだ。先に見える紅葉した木がある公園の左側には、もっと大きな畑がある。その片隅では、大きなパラソルをたて、なにかの上にベニア板らしきを置き、畑でとれたての野菜を並べて売っている。きょうも前を通ると、おばさんが畑を掘っていた。おばさんは、まちがいなく、農業をしている。サインペンで「無農薬」と書いたダンボールがパラソルの柄にぶらさがっていた。「売店」には里芋と、里芋の茎がたばねたのがあった。里芋の茎のキンピラなんぞ、もう何十年も食べてないなとおもいながら立ち止まって見たが、買って作ろうという気はおきなかった。里芋の茎の味噌汁を、めしにかけてくうとうまいんだがな、とおもったが、買って作ろうという気はおきなかった。

だから、農地は消え、アートな農協は栄える?のだろうか?

大商社と大手流通業者が組む動きは前からあった。それは胃袋と食が大商社に深くからめとられる不吉なことだけど、大商社は、農協のように農地までを支配的に「所有」してはいない。農協は、間接的に地主であり、よって不動産屋であり、金融屋であり、大商社である。農林中金は、前の不良債権モンダイに懲りず、またもや大増資をしなくてはならない事態らしい。大雑把な話、政府から出た各種の農林補助金、つまり税金は、農協を通して回収され「私有財産」となり、農林中金を通して金融賭博場で博打をはる資金になる。あるいは、手厚い農林補助金を推進する政党を支援する資金になる。かくて、損をしても、誰も損をしたとはおもわない、責任もとらない、シアワセな博打が続き、そのあいだに確実に農地は減る。もっとも、農地の減少は、イコール農作物の減少ではないが。いわゆる「農業の衰退」は、農協の不動産屋金融屋体質にあるという見方をしてみることも必要かも知れない。人びとの胃袋と食を担保にとって、勝手なことをしている連中がいるのだな。そういうところに税金をつぎこんで、農業は再生されるのか。

東大宮を歩き、宅地のあいだの畑や見沼たんぼ、アートな農協の建物を見て、そしてホルモン焼きをほおばりながらホッピーでも飲み、俺は「うまいもの好き」「酒好き」のグルメだから知ったことじゃねえよとうそぶくのも、いいだろう。

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2008/12/06

祝、「はすみふぁ~む」のニック蓮見さん東御市議にトップ当選。

ふう、いま午前2時過ぎ、酒は飲んだが酔うほどじゃない。なにしろ飲んでから、5日締め切りの「書評のメルマガ」の原稿を書いて送った。取り上げた本は、津村喬『ひとり暮らし料理の技術』野草社、1980年7月。

一段落な気分でメールを見たら、「はすみふぁ~む」のメルマガ、きのうの5日付が届いていて、ニック蓮見さんが、先月の東御市議会議員選挙に出馬し、トップ当選していた。すごいなあ。だいたい、何年前だ?まだ3年か4年ぐらいじゃないかな、ニックさんが、田舎暮らしをしながら将来のワイナリー&ブリュワリー設立を目指して、その長野県東御市に移住したのは。当ブログにも何度か書いたが、毎年、ニックさんが作った巨峰を食べている。この秋も引っ越しの前に食べた。まだ、36歳だ。

それに東御市が「ワイン特区」に指定されたとのことだ。ニックさんのワイナリー&ブリュワリー設立の実現も、可能性が膨らんだか。

http://hasumifarm.com/

36歳といえば、先日3日に飲んだ、女2人も同じトシじゃなかったかな。どちらも大企業で働く、1人は営業系で1人は技術系、ワインも清酒も詳しく、グイグイ飲む。どっちもバツイチ独身、美女、たくましく生きている。いやあ、仕事もよくできるようだし、でも、この女たちが、すごいだけじゃなく、男にもすごいのがいるのだな。ま、男だろうと女だろうと、やるやつはやっているということだ。

思い切り、やろうじゃないか。シゴトもサケもアソビも、なんじゃらもほんじゃらも。

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2008/12/05

コメがない! 味噌を頂戴する。

前のエントリーを掲載して、じゃあ気分転換にめしのしたくでもするかと、コメをとごうとしたら、コメがない! なんていう日だ。クソッ、どうしてやるか、この腹いせを誰にぶつけるかと怒っていると、チャイムが鳴る。宅急便だという。宅急便のオヤジを殴るわけにはいかない。

届いたのは味噌。お送りくださったのは、社団法人中央味噌研究所さま、全国味噌工業協同組合連合会さま。どうもありがとうございます。

同封の資料によると、第51回全国味噌鑑評会優秀品17社17点の中から3点の見本だ。

Miso001画像、左から、雪国(米・淡赤色系・から口・粒。山﨑醸造株式会社・新潟)、麻生 あわせみそ(米と麦の調合みそ。有限会社麻生醤油醸造場・大分)、神州一味噌 み子ちゃん印(米・淡色系・から口・こし。宮坂醸造株式会社・長野)

おれが好きな故郷の新潟の味噌、米・淡赤色系・から口・粒もあるなんて。
さあ、さっそく試食してみよう。しかし、コメ、どうする。ますます、コメのめしが必要ではないか。外は冷たい雨。傘は、ある。会いに行かなくちゃならないきみは、いない。けれども、いまのモンダイは、コメがない。ああ、悩ましい。

味噌汁、つくろうね。
味噌汁、食べようね。
味噌汁ぶっかけめし、汁かけめし、やろうね。


全国味噌工業協同組合連合会公式サイト「全国味噌のHP」…クリック地獄
みそ(味噌)健康づくり委員会公式サイト「MISO ONLINE」…クリック地獄

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ときには、根をつめなくてはならないこともある。

根をつめて考えなくてはならないプランに取り組んでいたら、アマタが切り替わらなくなった。「書評のメルマガ」の原稿が、今日締め切りなのに、アタマが切り替わらない。それぐらい没頭していたのだなあ。それとも単に老化して切り替えが悪くなったのか。サビたアタマに潤いを。ちょっとメールで遊んで切り替えようと、今年もらったメールから「名語録」なんぞを選んでみたりしたが、まだうまく切り替わらない。ブログを書いてみようとしたが、書く気がおきない。鼻くそほじくったり、屁をこいたり、銀杏BOYZを聴いてみたりするが、だめだ。はてさて、そんなこともある。あわわわわわ。

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2008/12/04

汲みつくせない潤いが身近な暮らしに転がっている、と思ってしまう青森県弘前の『TEKUTEKU(てくてく)』。

Hirosaki_tekuteku004『雲のうえ』5号を見た何人かのひとから、「あんたがクウネルの人たちと仕事するとは意外」というような反応があった。ひとによって若干ニュアンスがちがうようだが、ようするに、「クウネルの人たち」は有名な実績のある「一流」の人たち、おれはたいした実績のない無名の「三流」以下のフリーライター、能力もセンスもまるでちがう、それが一緒に仕事できるなんてオカシイ、てな感じだ。まるで場末のクラブでうたっている大根役者がひのき舞台に登場したかのような意外性だったのか。

それは、おれの能力とセンスを見る目がねえからだろう、と、おれは反論するほどの根拠もなく、そうかもなあ風のイタズラだろうとおもいながら、ただ、その「クウネルのひとたち」という言い方がオモシロイと気になった。

いうまでもなく、「クウネル」とは、マガジンハウスから出版の雑誌『ku:nel』のことだ。『雲のうえ』の編集委員でアートディレクションを担当する有山達也さんは、『ku:nel』のアートディレクターだし、おなじく編集委員の牧野伊三夫さんも大谷道子さんも、『ku:nel』で活躍している。おれと一緒に取材撮影した写真の齋藤圭吾さんも、そうだ。

そして『ku:nel』といえば、なんといったらよいか、いわゆる、いまどきのハイクオリティ誌とはちがうとおもうが、たとえばかつての『暮らしの手帖』のようなクオリティの高さと人気である。

有山達也さんも、牧野伊三夫さんも、大谷道子さんも、『ku:nel』以外でも大活躍しているのに、「クウネルのひとたち」というぐあいに「カラー化」「記号化」されているのだな。「クウネルのひとたち」という言い方はないだろうとおもうが、それほど『ku:nel』が影響力のある雑誌だということだろう。

『雲のうえ』をパラパラと見るや、「『ku:nel』みたい」という反応もあった。たいがい好感なのだが、あまり好まないひともいて『ku:nel』みたいでイマイチだねというひともいた。いずれにせよ、出版系や、クリエイター系の人たちだ。

だけど、『ku:nel』を知らない人たちも多い。こちらのほうが多いとおもう。そのなかの一人は、『雲のうえ』をパラパラと見て、「わあ~なんだか教科書みたい、懐かしい」というようなことをいった。彼女は30歳なかばぐらいだとおもうが、『ku:nel』も有山達也という名前も知らない。

じつは、おれも『雲のうえ』創刊号を初めてパラパラ見たときに、おなじ印象を持った。写真と文字を、単純に「割り付けた」だけの、むかしの教科書(いまの教科書は知らない)。そして、おれも、『ku:nel』という雑誌は知らないにひとしかった。

おれは「カラー化」「記号化」された「クウネル」ではない、写真と文字を単純に「割り付けた」だけのように見える、むかしの教科書のように見える「クウネルのようなもの」とは何かを、ときどき考えた。いまでも、考えている。それは、よく「シンプル」だの「フツウ」だのといわれたりするが、それではカンジンなところが欠けている気がしていた。

それを、いまとりあえず整理してみると、「そこにあるモノゴトや暮らしに寄り添いながら潤いを発見するような表現」てな感じになるようだ。そして、これまで「豊かさ」といわれてきたことは「潤い」と表現したほうがよさそうだとおもっている。

ということまで考えすすんだのは、この青森県弘前市のタウン誌『TEKUTEKU(てくてく)』を見てのことだ。

『TEKUTEKU(てくてく)』は、見た目は『ku:nel』とは、かなりちがう。だけど、全体を通していえるのは、「表現者」の押し付けがましさがないことだ。とくに文章についていえば、おれが最近「印籠語」などといって揶揄する、「こだわり」「絶品」「厳選」といった表現も、ごくたまに使われはするが、ハッタリの技巧というより自然である。あくまでも、「そこにあるモノゴトや暮らしに寄り添いながら潤いを発見するような表現」といえるし、よく見れば、汲みつくせない潤いが身近な暮らしに転がっている、のだな。

「クウネルのひとたち」であろうとなかろうと、「クウネルのようなもの」であろうとなかろうと、まちと暮らしを「素直」に、あるいは「愚直」にみることから始まる表現、ということになるだろうか。わたしは「うまいもの好きよ」「まち歩きの達人よ」あるいは「ナントカ評論家よ」なんていう「構え」は必要ない。

おっととと、カンジンな『TEKUTEKU(てくてく)』の紹介にならないうちに、書くのがメンドウになった。また近々ということにしよう。

「お仕事ランチ×休日ランチ」のリード文は、こんなぐあいだ。
Hirosaki_tekuteku003
ランチは楽しい。
たとえそれが一時間しかないお昼休みであっても、
女性たちはうきうきランチへと足を運ぶ。
そして休日ともなると、日頃のうっぷんを晴らすかのように、
リッチなお食事にたっぷりと時間をかけて、
極上のランチタイムを過ごすのだ。
あぁ、この幸せは男たちには判るまい。


関連
2008/11/30
紹介したい雑誌が、たまっている。

『TEKUTEKU(てくてく)』のサイトはこちら…クリック地獄

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2008/12/02

きみは、燃えているか、熱くなれるか。北九州市『雲のうえ』9号「祇園の夏」を感じろ。

Kumonoue9_011_2

これだよ、いまの冷えた醒めた日本に必要なのは。静かに穏やかにクールに決めるのがよいと思い込んで、すましこんでいる飼いならされた紳士淑女な日本人に必要なのは。2008/11/30「紹介したい雑誌が、たまっている。」に書いた顛末があって、やっと手にできた北九州市の『雲のうえ』9号。おれが記憶がないほど酔って、電車のなかでパラパラ見ていたらしいとき、欲しがるひとがいたらしいとしても、ナットクだ。

特集は「祇園の夏」つまり「祭り」。北九州の夏は暑いうえに祇園で熱く燃える。その代表、戸畑祇園、小倉祇園、黒崎祇園を、長野陽一さんの写真で、タップリたのしめる。

寒さも吹っ飛び、どっちかといえば、熱くなりやすいおれは、たまんなくボッキしちゃうぜ。どうしてくれるんだ。気どるな、力強くめしをくえ! 力強く生きろ! まっすぐファンクあんどパンクに。いまこそ泥酔を!ってことだ。(また、それか)

リクツはいらん、特集「祇園の夏」のリード文。

一年が、夏から始まる街がある。
小倉、黒崎、戸畑。三つの祇園祭の季節。
空も、海も、大地も、渦巻き高鳴る気を蓄え、
その瞬間に向かい、大きく動き出す。
一年が、夏から始まる人々がいる。
年を超えて、世紀を超えて
ここに受け継がれてきた、祭りびとの血脈。
老いも若きも、男も女も、大人も子どもも、
その力こそが、山車(だし)を動かし、太鼓を鳴らす。
汗。怒号。囃子(はやし)。苦悶。祈り。
大地を轟(とどろ)かせ、夜空を焦がした歓喜は、
夏が過ぎても、この街を去らない。
暑かった。そして、熱かった。
この街の一年は、夏から始まり、
幾多の生命の息吹を巻き込んで、
よどみなく、次の夏へと流れていく。


こんなに素晴らしいのにタダのフリーペーパー『雲のうえ』9号を入手したい方は、こちら北九州市のサイトをご覧ください。…クリック地獄


ふう、まだ午前中なのに、すっかり興奮しちゃって、仕事が手につきそうにないな。酒でも飲むか。

Kumonoue9_013_2

当ブログ関連。去年の夏『雲のうえ』5号の取材で北九州に滞在した。ロケハンの7月には、ちょうど小倉祇園とぶつかった。その暑く熱い夏を思い出して書いた。
2008/07/21
北九州、祭りのDNA。やさぐれもんの血が騒ぐ。

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2008/12/01

阿佐ヶ谷ロフト「飲食」、自虐加虐をこえてLucky13中瀬至。

Lucky13_005きのうは、知り合い関係から案内があった5つぐらいのイベントがぶつかっていたが、初めてでなんだかおもしろそうな、阿佐ヶ谷ロフトの「飲食」を選んだ。ほかの方すみません、せっかく案内をいただきながら、わが身は一つなもので、懲りずにまた案内をください。

16時半開始の少し前、パール商店街を流していると、誘ったちんくんとバッタリ会い、そのまま一緒にロフトへ。開始が少し遅れているためバーで、さっそく生ビールをやる。この日の魅力の一つは、通常600円の生ビールが300円なのだ。イベント開始前だったけど、300円。

2000円払い、カレーとたこやきの引換券をもらい入場。

ちんくんとは夏以来だ。彼、激しく忙しく、休日には動く気がしないほど疲れているらしいが、うまいぐあいに入稿が終わったあとで、ひさしぶりに会うことができた。東京暮らし2年、新しい出版社にもなれて、自社PR誌の編集や単行本の編集が、忙しいけど愉しくてたまらないらしい。けっこうなことだ。生ビールがんがんやりアレコレしゃべる。

しばらくして18時ごろか?もぐ女史がダンナと子連れであらわれ、その後、えーと、山梨から来たひとまでいて、それは銀杏BOYZの30代女の会って感じなのか? 女が二人に、ダンナ連れの女が一人ちょっと顔を出していたようだな。ま、とにかく、そちらのほうはちんくんにお相手をまかせる。

舞台では、DJやらなんやら。その騒々しいなかで、アコースティックギターを持って、淡々でもないが、絶叫というほどでもなく、詩をうたうようにうたう男の詩が、けっこうよい。聴き入る。

Lucky13_006便所に立つと、その彼が、テーブルで飲みながら誰かと話している。そこに腰かけ、ちょうど話がとぎれたところをネライ、声をかける。感想をいうと、バッグからCDを二枚取り出して、くれるという。恐縮しカネを払おうとするが、周囲の人に広めてもらえればよいから、いらないという。

で、ここに、このCDが登場。Lucky13中瀬至。リクツはいらない、歌詞をチョットだけ紹介しよう。

アルバムその1「Lucky13 コードネーム"男の子"」。「真っ直ぐなんだけど、どこかひねくれてて、だからとても人間ぽくてリアリティーがある。"幸せなLucky"+"不幸な13"相反する何かに"悩む"でもそれが"面白くて切ない"。」というコピーがついている。

最初の曲「コードネーム男の子」は、こんなふうに始まる。


たとえば僕がハリネズミで 君は優しい野ウサギで
抱きしめあったらふれあうたび、痛みを伴うとしよう
ならば心地よい距離感より、傷つけあって呼びあいましょう


その2。「僕らの革命はもう一度「今、ここ」から始まる…」のコピー。最初のうたは、「大きすぎない歌」。これは会場でもうたった、つまり生で聴いた、これがよかった。こんなふうに始まる。


一つじゃない 世界は一つじゃない
そんな憂鬱には 誰もが気付いているから
君を呼ぶ 君の名前で呼ぶ
まずはそんなところから 始めようと思うんだ
僕の革命はどう?

ちょっと前のミュージシャンが
世界は一つだとテレビの中で笑っていた
だけどそれは 彼らの好きな世界でしかなく 僕は取り残されたんだ
僕らには名前がある 色なんかで僕を呼ぶな


ちんくんは、依頼した原稿のことで用ができ先に帰り、おれはトツジョ生々しい現実にさらされる。おお、リアリティ。生ビール6杯ぐらい飲んだか、そのあとバーボンを2杯飲むが、うまく酔えないので、先に帰る。

ニンゲン生きてウロウロしていれば、"不幸な13"にもでくわすし、"幸せなLucky"にも出会う。この夜、最高に"幸せなLucky"は、中瀬至さんとその詩に出会ったことだろうか。トシをきいたら、30歳だという。

おれは、素直で優しく正しく明るいだけというより、カリカリポキポキ紆余曲折少々めんどうでも「真っ直ぐなんだけど、どこかひねくれてて、だからとても人間ぽくてリアリティーがある。"幸せなLucky"+"不幸な13"相反する何かに"悩む"でもそれが"面白くて切ない"。」って感じが好きなのかもしれんなあ。

「心地よい距離感」なんて、ビジネスのテクニックとしてはともかく、いやだねえ。だいたい、インチキくさいよ。

ま、そういうわけで、きょうは、この2枚のCDを聴きながら、酒とバラのトゲで傷ついた胃と脳みそを癒しているのである。なーんてね。

中瀬至を聴け!
いまこそ泥酔を!

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13日土曜日、スロコメ@下北沢で須田泰成×エンテツで「いまこそ泥酔を」。

え~、いま昼過ぎですが、須田泰成さんから電話があって、トツジョ、来週13日土曜日、スローコメディファクトリー=スロコメでトークライブをやることになりました。

今年春、わめぞ月の湯イベントでやった、大竹聡さんとのトークを、またやってほしいとのお声もあるのですが、とりあえずトツジョ的に、須田さんホスト、ゲストおれということでやります。

テーマは、約「いまこそ泥酔を!」という感じ。

17時開場、18時開始です。

たぶん飲み代だけだと思いますが、詳しくは近々「スロコメ日記」で告知されますから、そちらをご覧ください。…クリック地獄

みなさま酔っぱらいながら楽しみましょう。よろしく~

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