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2009/03/30

めしくってむなし、宮本むなし。

13_mesiyamiyamoto004えっ、これ、めし屋の名前かよ。そう思った。

去る3月6日の夜泊った、大阪・十三のホテルに隣接する商店街にあった「宮本むなし」。正式には「めしや 宮本むなし」という食堂チェーン店だ。梅田の阪急裏のへんや、阪急東あたりでも見かけた。

6日の夜飲んで泥酔記憶喪失、目が覚めたらホテルの部屋だった。しかも10時チェックアウトなのに、もう9時半。急いでしたくして出た。二日酔い状態なれど、腹が空いているのに気づき、どんなアンバイか入ってみた。朝から、子連れの家族がいた。朝帰りらしきカップルや若い男や女。自動券売機方式で、フロアーはファミレスのようなユトリはなく、実務的機能性トコトン。

ネギトロ丼(650円)を食べた。ああ、これが「むなし」味か。とくにネギトロ丼のばあい、このテの店のどこで食べても同じようなものだ。ああ、「むなし」「むなし」と、十三駅へ。電車に乗って梅田、大阪市立大のある杉本町へ向かった。

13_006宮本むなしがあった十三の商店街は「フレンドリーストリート」といって、時間帯によってはけっこう賑わっていた。

「宮本むなし」という店名は、洒落なのか駄洒落なのか、いいか悪いか、関西的には受けるのか、知らない。何かへの「こだわり」「執着」は感じる。いずれにせよ東京の人間なら付けそうにない名前だし、食のマーケティング的にみれば、かなり冒険のように思える。

だけど、「フレンドリーストリート」というネーミングは、どこでも通用する実務的な名前だ。「こだわり」「執着」は感じない。あまりにも「空しい」。ときどき、商店街のイメチェンやイメージアップとかいって、こういうカタカナ名を見かける。まるで土地の記憶を消すかのように。あるいは土地の記憶が、商売にとって邪魔になったということなのだろうか。


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2009/03/09飲んだ、しゃべった、歩いた、楽しんだ。「場所の力」シンポジウム、ありがとうございました。

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コメント

まったく、哀しくもあり薄気味悪くもあり、あまり近寄りたくありませんね。

だけど、だんだんなれちゃうのでしょうかね。

投稿: エンテツ | 2009/03/30 16:02

わたしは「フレンドリー〜」や「ハミング〜」という
ネーミングからむしろ哀しさすら感じます。

巷に横文字が横行する昨今で、脱力の極みは「南アルプス市」。
ハイジは遠くなりにけり。

投稿: sima | 2009/03/30 12:13

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